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kou@第5話 星の見えない夜
『はぁ〜終わったぁ…』

俺にとっては長い長〜い一日の仕事が終わった。

っ…はぁ〜〜…………

俺の全身から力が抜けるかのようにため息がこぼれた。

…もうホントに今日は…

と、今日の事を振り返ろうとしたけど益々疲れてくるから途中で止めた。

あ"〜あ"……これからどうすりゃ〜いいんだろ?…

まだ今俺が置かれている事実を受け止めきれずに葛藤していた。
確かに…俺は千亜妃さんに一目惚れした…それは事実なわけだ!

でも彼は男だった…それで普通は終りなはず…

でも運命?のイタズラで無事携帯を届け自宅へ行ってしまい一晩を共に過してしまった…

…てか結局はやってしまった俺が悪いというわけだ↓↓↓

はぁ…泣けてくる………

と落ち込んではいるが俺は千亜妃さんが嫌いなわけじゃない…

べ、別に人として好きなわけでそういう事じゃないけど…
ただ彼が何を考えているのかがわからないから悩んでいる。

謎な人…何故俺を『皇ちゃん』とか呼んだりして、好いてくれてるのかが分からない…

からかわれているだけ…って思ったりもする。

…ぃゃ…

てか、そうに違いないよな…俺はからかわれているだけなんだ…

………でもそうなると俺って…遊ばれているだけ…?↓↓

…あ〜あ…

一つの答えにたどり着いたはいいが、逆に自分のテンションをがた落ちさせてしまった。

はぁ〜〜ぁ…………

一人で悩んでいるとカツカツと誰かが近付いてくる音がした…

多分千亜妃さんだろうなと予想をしていた…が、

『どうした皇?うかない顔して?』

聞き覚えのある重低音のきいた声…優太さんだった。『ぃゃ〜…それが…』

と今悩んでる事…今置かれている状況を説明した…

優太さんや康さんにしかこういう悩みって聞いてもらえないから、話している時、気持ちが楽になるのが分かった。

一通り話終わると優太さんはニヤっと笑った。

『やっぱりお前、まだまだだな♪笑』

軽く言い放った優太さん…そして戸惑う俺。

…え?…
まだまだって?…

何故優太さんが笑っているのか、何故まだまだと言われたのか理解できなかった。

『どういうことですか?』

答えが知りたい…どこがまだまだなのかも知りたい。でも優太さんは不敵に笑い、

『その答えはこれからお前が見つけてみるんだな☆』

となんかわかんないけど、カッコいい感じにまとめられた。
なんだその無駄なかっこよさ↓知り合いとして恥かしい位だよ(苦笑↓

更に悩む結果となったのは他でもない。

そんな俺を見て優太さんは気をつかってくれたのか、

『まぁ、ゆっくり答えを見つけていけばいいんだよ☆』

と助言してくれた。でも探し方が今はわからない…

…う"〜〜〜〜ん"…………

頭を抱えても答えを見つけられない。

『その話はおいといて、そぉいえば皇…この前頼んでおいたモノ…出来たか?』

俺にとっては重大な話をおいとかれて、本来の重大な話に変わった。

頼まれたモノってのは、今度の大事な会議に使う資料の事である。

『あ、はい♪…たしかバックに…』

昨日やっと出来上がって、これでもかっつう位の勢いで見せつけてやろうとした…が、

『って…あれ?…あれ?』

どこを探しても無い…大切に保管していたはずなのに↓

ゴソゴソ…ゴソゴソ…

…やっぱり無い…!?

『どうした?まさか…無くしたのか?』

若干優太さんの声が低くなった。今の優太さんの心境は聞かずとも分かる↓
焦る俺…

『ぃゃ…昨日まではバックに…』

ふと昨日の事を振り返ってみた。

千亜妃さんの家での変な事が起きる前の出来事。

…たしか…飲んで気分良くなった俺が…彼に何かをしていたような…してないような…

━見てください♪千亜妃さん☆これ俺が書いた資料なんすよ♪今度の会議で使う大事な大事な資料☆やっと今日出来たてほやほや…━

ってそうだ!あの時千亜妃さんに自慢して見せていた!その時そのまま…

『お〜い皇?思い出したか?』

『…あっ!?は、はい☆』

自分の世界に入っていたから優太さんの声が聞こえた瞬間、焦っていた。

『どこにあるんだ?』

優太さんも焦っている…そりゃ焦るわな。

『多分千亜妃さんの家にあると…』

恥かしさ半分で資料の居場所を答えた。
『…くっくっく…あはははは♪』

優太さん?気でも狂った?ってくらい笑っている。

まぁ笑う理由も分かる…つかむしろ泣きたい位だけどな↓
『お前ってホントに運悪いな♪(笑』

…ほっといてくれ!?

最悪な事にまた千亜妃さんの家に行かなければならない…↓今は避けたい所なのに…


なんとしても行きたくない↓何かいい手は…何かいい手は…

って、あった☆

『優太さん!千亜妃さんに電話して聞いて見ればいいんすよ☆あったら明日持って来てもらえばいいじゃないっすか♪』

我ながらいい事考えた☆

『ん〜…あ、それもそうだな…』

と優太さんはテンションが下がったみたいで面白くなさそうな顔になった。

ざまぁ〜みろ♪
まぁ忘れた俺が悪いんだけど、面白がってる優太さんの思い通りにいかない様が楽しかった

さぁ〜後は電話をかけるだけだ☆

優太さんに千亜妃さんの番号を教えてもらい、すぐさま電話をかけた☆


プルルルル♪プルルルル♪………………♪


━━━━━━━━━━━━━━


今俺はある目的地を目指して歩いている。

向かっている所は、いつも寄り道して行く本屋でも、コンビニでも…我が家でもない…

千亜妃さんの家。

…なんで電話出ないかなぁ〜!?普通あそこで電話出て、『あ、あるよ☆じゃあ、明日持っていくね♪』で綺麗に終わったはずだよ?

……マジでょ〜あの電話出なかった時の

『ご愁傷様〜♪いってらっしゃい☆』

って楽しそうな優太さんょ〜…腹たつわぁ(苦笑)

…あんな事やった所へ行くって正直辛いよ?↓↓はぁ〜……

俺はブツブツ文句を垂らしながら重い足を進ませていると、いつの間にか目的地付近へとたどり着いてしまった。

あれから何回もかけ直したというのに、出なかった千亜妃さんの部屋には明かりがついていた。

……って、おいぃぃ!いるのかよ!?

え?なんで?なんで家にいて電話無視してんの?忙しくて出れないなら分かるよ?……あれか?嫌がらせですか?

言うまでもなく、腹がたった。

電話を無視された事、千亜妃さんの家にまた行かなければならない事、昨日の事、二人の変な運命…etc。いろんな事に腹がたち、鬼の形相で彼の部屋へ急いだ。

…ただじゃおかないからなぁ…

怒り任せに彼の部屋のドアを叩いた…。

ドンドンドン!

シーン…

反応がない。

『千亜妃さん!俺です!皇です!』

叫んで呼んだものの反応がまったくない。

不思議に思い、ドアに手をかけた。

ガチャ…

…開いた…

不用心にもドアには鍵がかかっていなかった。

…鍵かけないと危なっ…!?
あっ…………………

息が止まりそうになり
言葉にならない声が出た…

目の当たりにした光景…

何故電話を無視したのか、何故鍵がかかっていなかったのか…謎が解けた…

玄関に横たわった千亜妃さんを見て…


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