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200文字小説

バレンタイン(200文字)

作者: うわの空

 朝、デスクの上に置かれた一口チョコ四粒。清々しい義理チョコだ。


「どーも」


 俺はパソコンを見ながら一粒、口に放り込んだ。

 それを見ていた女が「あっ」と短く声を出す。


「ん?」

「……いえ、なんでも」


 女は仏頂面で、資料に目を落とす。気になった俺は、残っている三粒のチョコを見た。

 アルファベットの書かれたそれ。


『S』 『U』 『K』


「……俺が食べたのは、愛か?」

「知りません」


 不機嫌そうな女は、けれども少し笑っていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] Iと愛が掛かっているんですねw
[一言] これは義理ではなく、間違いなく本命ですよ。 そして今日から、素敵な恋が始まるんですよ。 なんせ“愛”を食べちゃったんですから・・・。
[良い点] 素敵な告白! ハッピーバレンタイン!
感想一覧
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