我等不滅の友情・ザ☆ドラえもんズ!(7/15)縦書き表示RDF



オリキャラ・私的設定があります。

我等不滅の友情・ザ☆ドラえもんズ!
作:紅野月 流星



第7話・ルゥと・・・


「僕が、何者かって・・・?」

ルゥはスタッと地面に降り立つと、口元に怪しげな笑みを浮かべ、笑いながら言った。

「決まってるじゃん。今ドラえもんを撃とうとした悪い奴・・・でしょ?」

コツ コツ・・・

少しづつ王ドラの方へ歩いてくる。
王ドラは、ルゥを睨みながらじりっと少し後ろへ下がった。

「――――それではちゃんとした質問の答えになっていません。答えて下さい。彼方は何者なんですか?・・・名前は?」

ルゥは、一つ溜息をつき、答えた。

「・・・名前・・?ルゥだよ。僕はネロ様に作られた最強のネコ型ロボット。・・・まあ、今は人型だけど。」

「ネロ―――?」




                       *

ビクッ

ドラニコフが驚いたように目を見開き、後ずさりした。

「どうしたの・・?ドラニコフ。」

心配そうに尋ねるドラえもんの声も聞こえない。

ドクン ドクン ドクン・・・・

自分の心臓の音がいやに大きく聞こえる。

ネロ・・・・。その名前は聞いた事がある・・・。
いや、知っている・・・。

どこで・・・?


分からない。
分からない・・・分からない分からない分からない。でも・・・・・・。
これだけは、分かる。

―――――怖い。

ネロ・・・。怖い。自分はこの人を知っているはず。
でも、思い出したくない・・・・・!!

怖い・・・・!


ドラニコフは目を瞑り、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。
ドラえもんがドラニコフに大丈夫かと何回も声をかけた。

しばらく黙っていたが、ドラニコフは「もう・・・大丈夫。」とだけ言い、立ち上がった。
ドラえもんはまだ心配そうに顔を見て、不安気な顔つきで王ドラ達を見た。




                       *


王ドラ、ルゥ。2人共目線は、ずらさない。
2人は共に視線を合わせたまま、じりじりと間を詰めていく。
いや、ルゥが王ドラに近づいていっていると言ったほうがいいかもしれない。

王ドラの顔に、つーっと一筋の汗が流れ落ちた。

(この人は・・・。隙が全くありません。どこを突いても、避けられそうな気が・・・。どこか、どこか弱点は・・・!)

焦りの表情の王ドラに対して、ルゥは余裕の笑みをたたえている。

「どうしたの?そっちがやらないなら、こっちからいくよ?」

ひゅんっという風を切る音がして、今目の前にいたはずのルゥが、消えた。
突然の事に、王ドラもみんなもうろたえる。
空気砲を構えたままキッドは周りを見渡し、

「ど、どこ行ったんだ、あいつ・・・。」

「一瞬で消えたであ〜る!」

すると、次の瞬間

「ここだよ。」

ザンッ・・・!

「なっ・・・!!」

王ドラの肩から黒いオイルが流れ出て、王ドラは肩を押さえ、少しふらついた。

「わ、王ドラ!」

キッドが慌てて王ドラに駈け寄ろうとした。
が、あの床を溶かした液体が足元に飛んできて、キッドは素早くさっと避けてルゥを睨み、叫んだ。

「てめぇ!何しやがる!」

そこで、キッドは気がついた。
水色だったはずの瞳が、










紅い。


それに、爪がするどく伸び、左手の爪の先からポタリ、ポタリとオイルが滴っていた。
右手には細長い銃を持っている。
恐らく、あれからあの液体が発射されたのだろう。

キッドがルゥの変わりように驚いていると、いきなり後ろからルゥに向かって炎とサッカーボールが飛んできた。
普通なら避けられないはずの速さだったのに、ルゥはいともあっさりと避けた。

キッドが後ろを向くと、ドラニコフが狼化していて、傍には空になったタバスコの瓶が転がっていた。
そして、ドラリーニョがミニドラと共にサッカーボールを持って珍しく怒った表情をしてこちらを見ている。

しかしルゥは、ドラリーニョには目もくれず、炎を噴いた人物を見ると一瞬驚いた顔を見せたが、口元を緩め、一人呟いた。

「へぇ・・・・。あいつか・・・。」

ドラリーニョがサッカーボールを構え、叫んだ。

「よくも王ドラに怪我させたな!!僕、許さない!」

そういうと、今までで最も強力なシュートを放った。
しかし、ルゥは避けようとはしない。

当たるか、と思われた瞬間、ルゥは飛んでドラリーニョの蹴ったサッカーボールを逆にけり返した。

「え!?」

物凄い勢いでサッカーボールは飛んでいき、ドンッという音とともにドラリーニョはサッカーボールに当たり、壁に激突した。

「ドラリーニョ!!」

すぐさまドラメッドが駆け寄る。

「ドラリーニョ!ドラリーニョ!大丈夫であ〜るか!?」

しかし、ドラリーニョは気を失ったのか、返事をしない。

ドラメッドの澄んだ薄紫の瞳からぽたっと涙が落ち、ゆっくりとルゥの方を振り返った。

「王ドラに怪我させたうえに、ド、ドラリーニョにも・・・・!我輩!」

ギッとルゥを恐ろしい顔で睨み、

「絶対にゆるさないであ〜〜る!!」

ゴオオォォォォォ!!とドラメッドの周りに風が起こり、ドラメッドは巨大化した。
今までよりも恐ろしい顔をしてルゥを見下ろす。
そして、パンチを喰らわせようとしたその時。
平然としてルゥは言った。

「―――――おい、メイ。水だ。」

「め・・い・・・?」

王ドラが呟くと同時に、突然ドラメッドの上に水が降ってきた。

「ぎゃあぁぁぁあぁぁああ〜〜〜〜!!水は大の苦手であ〜〜る!!」


シュルルルル・・・

ドラメッドは元のサイズに戻り、ドラリーニョの隣でぱたり、と倒れてしまった。

「ドラメッド3世!」

ドラパンが叫び、ドラニコフ達が駆け寄る。

「だ、大丈夫であ〜る・・・・。」

ルゥは、うざったそうにドラえもんズを見渡すと、ちらっと窓の方を見るとまた怪しい笑みを浮かべて言った。

「気がつかなかった?ここに来たのは僕だけじゃなかったんだよ?」

「なにぃ!」

ルゥの視線の先、割れた窓を見ると、絨毯に乗った2つの影が。

一つは背の高い少年。
もう1つは少女。
2人とも垂れ耳らしい。

ふんわりと2人は降りてくると、ドラえもんズ面々を見渡し、睨んだ。
キッドは空気砲を構える。

少年はまるで王ドラのような青いカンフー服を着ていた。長い黒髪で、後ろで1つにまとめている。
濃い紫色の瞳で、まるで心の中を見透かされるようでキッド達は背筋がぞくっとするようだった。
少女の方は、少し垂れ目でピンクっぽい色をしていた。
くるくると天然パーマの髪は薄茶色で、アラビアのお姫様のような服を着て少年に寄り添う様にしている。

すると、少年は前で手を組み、ペコリと頭を下げ、王ドラを見て言った。

「・・・俺の名前は『メイ』。王ドラ・・・。お手合わせ願おうか。お前と1対1で勝負したい。」

「――――望む所です!!」

王ドラは、痛む肩から手を離し、明と向き合った。





少女は少しぐったりしているドラメッドと、キッドとドラえもんの方を向いて、無表情で鈴のような声で言った。

「私は『イン』。ドラメッド3世、ドラ・ザ・キッド、ドラえもん。彼方達のお相手は・・・私です。」

キッドは空気砲を向け、いつものようなキザな笑みを浮かべた。

「へっ・・・。手加減しないぜ?」

「それは・・・・。」

ドオオォォン!という音が聞こえ、キッドの目の前に雷が落ちた。
驚くキッドを気にもせず、少女はキッドを睨んで言った。

「こちらも同じです。」





ルゥはドラパンとマタドーラ、そしてドラニコフの方を向き直り、ニヤッと笑った。

「君達の相手は僕。――――情け容赦しないからね。」

「私に挑戦するとは・・・。身の程しらずだな。」

ステッキを構え、ドラパンは不敵に笑い、ルゥに近寄る。

「王ドラとドラリーニョの怪我の代償は高いぜ・・・!」

マタドーラは本気モードに入ったのか、闘牛用の剣とヒラリマントを持ち、真剣な顔でルゥを見据える。

「ガウゥ・・・・!」

ドラニコフも怒っているようだ。いつでも炎が噴ける体制をとっている。
金色の瞳がギラッと光り、ルゥという獲物をしっかり捕らえた。

ルゥは満足そうに笑みを浮かべると、楽しそうに言った。

「さぁ・・・スタート!」


ちょっと読みにくいかもしれません・・・。
もしも変な所があれば遠慮なく言ってください。











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