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我等不滅の友情・ザ☆ドラえもんズ!
作:紅野月 流星



第11話・治療


「・・・んで?ドラニコフはどーすんだ?」

「―――。」

キッドの問い掛けにみんな黙ってしまった。
すると。

「・・・俺が直す。」

「え?」

「彼方は・・・。」

その声にみんなの一斉に視線が集まる。
そこには腕を組んで面倒くさそうに顔をしかめている明がいた。
ドラパンが疑いながら尋ねた。

「本当にお前に直せるのか?」

「もちろん。―――少し時間がかかるかもしれないが。」

明は少しも表情を変えずに答えると、キッドとマタドーラが疑いの目を向けた。
空気砲を向け、標準を明の額に合わせるとキッドは低い声で明に言った。

「お前、変な事しやがったらたたじゃおかねぇからな。」

目線だけキッド達の方へ向けると、溜息をつくように明は言葉をこぼした。

「俺を信じられないのは分かる。だが今はそんな事を言っている場合じゃないだろう。違うか?」

「・・・っ。」

「確かにそうですね。」

「王ドラ・・・?」

明の言葉につまったキッドに王ドラが静かに落ち着いて言う。
さっきまでの王ドラの様子とは打って変わって違う。
みんな王ドラの言葉に耳を傾けた。

「確かに今はそんな事を言っている場合ではありません。しかし明、彼方の事を信用していいものか疑いは残ります。ですが。」

キッと明の方へ向くと、王ドラは頭を下げた。

「今ドラニコフを直せるのは彼方しかいません!ドラニコフを直してください、お願いします!!」

「お、おい、王ドラ・・・。」

「誰が直さないと言った?」

「え・・っ。」

王ドラは頭を上げる。

「俺は初め『俺が直す』と言ったな?そう言った以上コイツは完璧に直す。頭を下げなくても良い。それから。」

王ドラからキッド達の方へ視線を戻す。

「俺の得意分野は魔法、とくに治療なんだよ。もちろん、カンフーも得意だがな。だから安心しろ。卑怯な事や、殺し合い、嘘も嫌いなんでね。」

そう言うとみんなにドラニコフから離れるよう指示し、ドラニコフの方に手を翳した。
王ドラの怪我を直した時のように、淡い光がドラニコフを包む。
ドラメッドが感心したように言葉を漏らす。

「凄いであ〜るな。」

「うん。凄いねぇ〜。」

ドラリーニョは目をキラキラさせて魅入っている。
まるで、小さな子供のように。

キッドとマタドーラやドラパンはまだ少し疑いの目を持って見ていたが、黙って明のする事を見ていた。
――だがもちろんいつでも変な真似をしたら攻撃できるような体制をとっていたが。



それから15分程。
明が立ち上がって一言言った。

「終わったぞ。」

「ドラニコフ!」

すぐにキッドがドラニコフの横につく。

「しばらくしたら目が覚めるだろう。じゃあ、俺はルゥと音を連れて行く所があるんでね。そろそろ・・・。」

「待ってください!」

ルゥと音を王ドラのように四次元袖に入れ、窓から出ようとした明を王ドラが引き止めた。

「あの、ドラニコフを直して下さってありがとうございました。でも、少し聞いても良いですか?」

「何だ?」

めんどくさそうに明は振り向く。

「ルゥに彼方は『足止めだけで充分』と言いましたね?それはどういう意味ですか?」

「・・・。それは答えられない。だがその内いやでも分かるだろう。」

「・・・そうですか。」

王ドラは俯いたがすぐ顔を上げるとまた明に問いかけた。

「では、もう一つ。――なぜドラニコフや私の怪我を直してくださったんですか?一応彼方方は敵なのでしょう?ハンデが嫌いとかいっても・・・。」

しばし黙ると明は答えた。

「・・・・・。別に敵だろうが怪我を直したぐらいいいだろう。さっきも言っただろうが。俺は殺し合いとかは嫌いなんだよ。・・もうそれで充分だろ。」

「――では最後に。ネロとは誰ですか?」

一瞬明の耳がピクンと動いた。
周りのみんなもその答えに耳を傾ける。
だが。

「・・・悪いな。それは答えられない。」

「!・・なぜですか。」

「口止めされてるからだよ。でも、これは教えてあげようか。俺と音は元々実験も兼ねて造られた。詳しくは話せないが、俺と音は王ドラとドラメッド3世、お前達2人のオイルとデータを元に造られているんだよ。」

「えっ・・・?」

驚きを隠せない王ドラ達を尻目に明は話を続ける。
視線はドラニコフに向けられている。

「それからもう一つ。ドラニコフが大事なら、絶対に一人にしたりルゥと会わせるな。次にルゥ達に会えば・・・。大変な事になる。」

「・・・分かりました。」


新たな謎が生まれてしまいましたが・・・。
これだけ教えて貰えただけ良かったと思わなければいけませんね。


「じゃ・・・またな。」

そう一言言うと、ルゥと音を担ぎ軽い身のこなしで明は窓に飛び上がると絨毯に乗り、出て行った。
一瞬の出来事のようで、しばらくみんな窓を見つめていたが、ポツリとドラえもんが言った。

「またなって事は・・・また会うって事かな。」

「多分な・・・。だが、次こそは負けねぇ。」


――これ以上、大切な仲間を傷つけないために・・・・俺は負けねぇ。
強く・・・強くなるんだ。


キッドは硬く心に誓うと空気砲を握り締めた。


ちょっと短くなってしまいましたが・・・。
許してください;
もしまた字の間違い等がありましたらお願いします。











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