トンチ2縦書き表示RDF


トンチ2
作:メロ


昔々・・・トンチを使わせたら、こいつの右に出る者はいないと言われた男がいた!!!
その名をドブ山さんと言いました!!
かっこいい名前だろ?
その名声は殿様にも聞こえるほどでした。
そこで殿様はドブ山さんに逢ってみたくなり、城にドブ山さんを呼ぶことにしました。
ドブ山さんパンツ一枚で城にあらわれました。
それを見た殿様は言いました。
「おぬしはなぜパンツ一枚なのだ?」
「お殿様からみればただのパンツかもしれませんが、レスラーにとっては正装でございます」
レスラーにとってパンツは正装にして、かけがえの無い友達なんだぜ!
友達がバカにされたら許せないよな!
キレちまうよな!
「おぬしレスラーなのか?」
「違います」
ドブ山さんはレスラーではない!
全然鍛えてないので、ブヨブヨのボディだ!
むしろブヨブヨにしようとしている。
もしパンチされたら内臓が激しく飛び散るぜ!
汚い花火!
「なに?!じゃあ、なぜパンツ一枚なのだ?」
「あえて言うならば恥ずかしいからでございます…さすがに私といえど全裸は…」
ドブ山さんは恥を知る男。
「いや!なら服をきればよかろう!!」
「一度これを知ったらもう服なんて馬鹿らしくてきてらんねーんでございます」
ドブ山さんは口からよだれを出しながら笑った。
これがドブ山イズムなんだぜ!
ドブ山さんは見たいと言うより、むしろ見せたいタイプ!
「・・・・・・・」
「ところでなんで私を呼んだんですか?パンツの話ですか?このパンツは森で拾いました!伝説のパンツです!あげませんよ!欲しい気持ちはわかりますけどね」
ドブ山さんは飛び上がった!
ドブ山さんの脚力をお殿様に見せつけたかっこだ!
「パンツはいらん!おぬしを呼んだのはほかでもない。頼みたいことがあるのじゃ」
「なるほど・・・このパンツのことですね。誰もが欲しがります」
「パンツはどうでもいい!!それよりも、そこにある屏風から、夜な夜な虎が出て困っているのだ」
もちろん実際は、虎なんて出ないですよ。
お殿様はドブ山さんを試しているんだ!
こういうことをするお殿様なんですよ。
嫌な奴でしょ!
砂利を耳に詰めてやりたいよね。
「へーこの屏風からパンツがねぇ」
屏風からパンツがでれば、もうパンツを買わなく済む!
パンツ革命だ!
パンツ革命が起こるんだ!
「何を聞いておるのだ!虎だ虎」
「お殿様、アレでしょ?虎の幻覚が見えるんでしょう?それは私を呼ぶのではなく医者を呼んだ方がいいのではないでしょうか」
幻覚はトンチでは直せない。
医者に見てもらおうぜ。
「な・・・そう言うことではない!あれだ、実際には出ないんじゃが、出てるアレでなんとかしろと言っておるのじゃ」
そういうアレ。
「わかりました、じゃあ火を使うので離れてください」
ドブ山さんはパンツの中からマッチだした!
普段はこれで家の前の燃えやすい物に・・・。
大事な物はパンツにしまおうぜ!
絶対になくさないから!
約束だぜ!
「燃やす気か!?」
「燃やしてしまえば、楽しいし、虎も焼けちゃうし一石二鳥ですから」
火を見るとすごく愉快な気分になるよね。
嫌なことを忘れられる。
テーマパークですよ。
「ワシがしてほしいのはそうじゃないんだ!!ほら、アレじゃ、トンチのやつが見たいの」
お殿様は火じゃなく、トンチが見たい。
「なるほど。では、こうです。あの屏風のことなど忘れるのです。最初からあんな屏風はなかった…。ですから当然虎もでてこないのです」
全部無かったことにするんだ!
忘れればいい。
「何を言い出す、ドブ山!?」
「つらい現実からは目を背けましょう」
辛い現実より楽しい想像の世界!
「えー!!」
「いざ、屏風のなくなった世界へ…」
「うーむ。もうよい、帰れドブ山」
ドブ山さんは特に褒美ももらわず帰らされた。














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう