呪われた耳かき
星の砂、メクルでも公開します。
魔剣に妖刀ねぇ、呪われた刀ってカッコイイ?
いや、そうじゃない、そうじゃない、キミの趣味にケチをつけるきはないよ。
ただ何もね、使えない刀とかに胸をときめかせるよりも、使えるものに心をときめかせたほうがいいと思う。
オレを手にしなよ。
魔剣より数倍いや、比べる事も馬鹿らしいぐらいにオレのほうが優秀だ。
えっただの耳かきだって?魔剣のほうがカッコイイ?
喋っている時点で驚こうよ。
うん、まぁ喋っているだけで、ただの耳かきだって?
ただの耳かきじゃないぞ失礼な、もてば耳掃除をしたくなるってしろものだ。
今宵の耳かきは、耳垢に飢えている。
無性に耳垢をとりたい、綺麗好きな人の魂がこもっている、呪われた耳かきだ。
ふむ、綿棒でとるから別にいい?
いやいや、綿棒で耳掃除と言うのは実は、良くない事だから。
実用性、安全性まぁ見た目は確かに剣よりは劣るかもしれないが、耳掃除にかっこよさなんていらない。
綿棒の代わりにはなりはしないだろうが、ふさふさの梵天もついている。
喋るとうるさいだって?
いやいや、ほら黙る事もできるから、耳垢とらせてくれよ。
黙ったら、ただの耳かきだって?
おいおいだったらどうすればいいんだよ。
耳垢とりたい、ごっそりととる快感を味わいたいんだよ。
頼む、一度使ってみてくれきっと病みつきになるから。
無性に耳垢がとりたくなるから使ってみてくれ。
何か有用な事に使えないのかって?
いや、耳垢とるという行為に使えるから。
まった、まった、帰らないでくれ。
今思い出したよ、いいか耳の穴かっぽじってよく聞きな。
かっぽじる時はオレを使っても良いぜ。
あっいいから先を話せって、分かった。
ほら気になるあの娘の一人や二人いるだろう。
その娘にオレを持たせてみなよ。
耳掃除してくれること間違いないぜ。
うん、そうだよな、膝枕をしてくれるわけではないな。
それに親しくない関係で耳かき渡す機会なんてないよな。
親しかったら、耳掃除オレじゃなくてもできるものな。
うん、悪かった。
穴があったら入りたいとはこの事だぜ。
うん耳の穴だったらさらに入りたい。