第5話
夕方。
時刻は6:00。
もう空は薄暗く、校庭では運動部が片づけをしている。
そんな中、3−1の教室には一人の生徒がいた。
その生徒は校内にもかかわらず堂々とノートパソコンを広げている。
飯田雄太。
通称メガネ。
裏生徒会執行部の参謀ともいえる人物。
今回、飯田は加山とかいう奴の依頼で教師の経歴を洗っている。
飯田が下調べをしたうえで、高見や赤西さんが行動に移す。
最終的には目標を震え上がらせればいいだけ。
しかしそれらの行動を実行するには入念な下調べが必要。
だからこの仕事はかなり重要になってくる。
そして今回の獲物は…
新任の教師、矢崎。
コイツは6年前、整形をしている。
なぜだ?
飯田の頭にはその疑問がずっとつきまとっていた。
まあそんなこと考えてもしょうがない。
今は目の前にある事を一つ一つかたずけていくだけだ。
しかし飯田は正直、その理由にたどり着く自信があった。
最終的にはその答えにたどり着けるだろう。
この件はおもしろいことになりそうな予感がする。
キーボードをたたく手に汗がにじむ。
ピーピーピーピーピー
パソコンから電子音がなった。
よっしゃ、ビンゴ。
画面に出てきたのは顔写真と経歴が載っているリスト。
6年前に整形した客のリストだ。
飯田は素早くリストをスクロールする。
この中に矢崎がいるハズだ。
飯田は高鳴る鼓動を抑えながら一つ一つリストを見ていった。
「!!」
ふと飯田は一人の客のページで動きを止めた。
画面に映った顔写真。
矢崎の面影が見て取れる。
おそらくこの人物が矢崎の整形前の顔だろう。
経歴の詳細についても一応見てみたが、どうやら矢崎のそれと一致する。
コイツが6年前の矢崎…
しかしその客の名前の蘭には違う名前があった。
小岩浩二。
矢崎じゃない。
まあいい。たぶんコイツが矢崎の正体だ。
矢崎は偽名だろう。
小岩浩二。今度はコイツを調べるか。
どんな過去が出てくるか…
もうひと調べいこうかと意気込んだがもう時間だ。
時計は6:40を指していた。
後は家に帰ってからにするか…
飯田はパソコンをバックにしまうと立ち上がり教室を出た。
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