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恋するひな子先生 作者:りさ

第三話 花岡先生のパンツ

意味深な小口さんの言葉。それが少し心配なメガネくんですが……。
「―――まっ、いーかっ」
 バンダナは、唐突に体を動かし始めた。いやに陽気なそのしぐさ。
「これで、小口おぐちんちのねーちゃんに会えるだよ。放課後が楽しみだぜぇ!?」
 周りの人は、英語の構文を暗記中―――集中力、乱されまくり。
「なんとかしてよ、コイツ」
「ちょっと、静かにして、バンダナ」……
 そんな非難も、このKYの耳には届かない。
 教室の入口付近で、意味のわからないシャドウ・ピッチングを始めるバンダナ。
 授業前だってゆーのに、まぢ勘弁だぉ……。
 ふりかぶって、投球モーションに入ろうとした、その時だった。

 ガラッ

 引き戸が開いた。
 ちらっと覗くグレーのスーツ。
 そこに飛び込む、松坂になりきったバンダナ―――
「キャアアアア―――!?」
「ぐばぁ!?」

 グシャア

 悲鳴と怒号が交錯し、ぶつかってもつれあう二人の人影……
「きっ、木村クン!?」
 ボクはあわててバンダナに駆け寄った。
「バ……バカだねぇ、キミって……」
 思わず本音。
「ってぇーなー、ブッ殺されんぞ、テメー……」
 よろめきながら、相手の顔をにらみつけようとするバンダナ。
 次の瞬間、そのマヌケ面がいっそう醜悪に引きつった。
「はっ、花岡ちゃん!?」
 バンダナは、半歩後ずさって、ぶつかった相手の名前を叫んだ。
「いったーっ、もおっ、木村クン!? 何が花岡ちゃんよ!?」
 左腕を抑えながら、そこに尻もちをついていたのは、ウチの担任の花岡はなおか由記子ゆきこ先生。
 いかにも独身って感じの26歳の英語教師。
「どーでもいーけど、木村クン。あなた、放課後、補習ずら?」
 黒の出席簿でペシペシとバンダナの腕を叩く花岡先生。
「そ、そげなー」
 哀願の目を向けるバンダナ。
「じゃ、受動態の分詞構文のとこ、ちゃんと復習しとくだよ?」
「きしょォー、鬼ババ!! 鬼畜!!」
 ベシベシ!!
 間髪いれず、花岡先生の出席簿が、バンダナの頭に炸裂。
「いってぇぇー、訴えんぞ、ブス!! 平成教●委員会とかによォー」
 頭を抱えるバンダナをよそに、ボクは目を皿のようにして、一連の光景に見入っていた。
 そう、見えちゃったのだ!!
 さっき、床に尻もちをついた時、は、は、は、花岡先生の、パ、パ、パンツ―――……!!
「ピンク……だったよな、メガネ?」
「なんのことだい、木村クン?」
 しれっと無視するボク。
「しかし、あんな地味系ガチガチ女に欲情するなんて、おめもマニアだな、ぷぷっ……」
 さりげなくボクの内心を代弁するバンダナ。
 おまえわエスパーかーっっ!?
「ち、違……ちょおっ……!?」
 真っ青になって否定するボク。
「やだー、年増としま好み?」
「朝っぱらからフ●イデーだし……」
 どよめく周囲の女子たち……
 お、終わった、完全に。
「ま、いーだ、メガネ。放課後、おめも小口んちにつきあえ、なっ?」
「あんたわ補習だって言ったずら!?」
 ピシピシ!!
 聞き分けのないバンダナに、花岡先生の指示棒が炸裂。
 何度いえばわかるんだ、コイツ……。嘆息だね。
 でも、すごかったなぁ、花岡先生のパンツ。
 生まれて初めて見ちゃったよ、女の人の生パンツ……。
 それに、花岡先生って、年の割には幼い感じだし、身なりもおとなしいし……。
「じゃ、with (for) allの構文から―――これはin spite ofによつて―――」……
 ああ、ボク、本気でけっこう好みかも、花岡先生。
 そんな先生の板書姿を見ながら、ボクは心の中で呟いた。
 うっすらと瞼に浮かぶピンクのパンツ、それに白い太もも―――
 その付け根が妙に気になっちゃったりして……。
 ああ、どんなふうだったかなあ、花岡先生のあの部分って―――
 あのシーン、しっかりと目に焼き付けておかないと―――

 淡い幸せのうちに、そう思った。

                                       第三話 終
これも淡い性の目覚め? 花岡先生のパンツが忘れられない、メガネくんでした。
次回は、二人で小口病院へ。美人のひな子先生に、バンダナは……?
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