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ついに緋菜子と―――拓夫の想いは最高潮に……。
とりあえず、まだR-15の限界ギリギリの描写が続くので、苦手な方は飛ばしてくださいね、ごめんなさいm(__)m
第19話 もう許さない!
 おねがい!
 緋菜子ひなことなんか、緋菜子となんか―――

 迷いを吹っ切るようにして、千佳は目の前の扉を開けた。
 そう、きっと何も起こってなんかいない。
 見慣れた緋菜子ねえさんの部屋、壁には白衣がかけてあって、本棚には分厚くてむずかしい本が―――
 そこで木村クンとお姉ちゃんが向かい合って、私の学校生活を話の種にして、楽しそうに笑いさざめいて―――

 ガチャ

 千佳はノブを引いた。
 乳白色の照明に眩惑され、千佳は一瞬、視界を失った。
 次第に戻ってくる視力―――
「お……小口……!?」
 拓夫が声を上げる。
 千佳は右手で口元を覆った。
 盆ごと床に叩きつけられたコーヒーカップが、不自然なほど甲高い音をたてて、砕け散った。
 拓夫の上に覆いかぶさる、全裸の緋菜子―――
 千佳に振り向こうともせず、むしろ、二人の結合部を見せつけるかのようにして、尻を一段と高くもちあげてみせる、姉の姿―――
 脚と脚をからめあったまま、拓夫は緋菜子の左の乳首を唇に含んでいた。
 自然に目があの部分にいく。
 
 き……木村クンの……あの女のアソコに刺さってる……
 
 見なければよかった―――そう思う。
 でも、目をそらすことができず、千佳は立ち尽くしていた。
 
 イヤ!!

 次第にぼやけてゆく視界―――あふれでる涙を振り切ろうとして、強く瞼を閉じる。

 こんなの、やだあ―――!!

 金縛りにあったような自分。
 緋菜子は拓夫と体を入れ替え、完全に馬乗りになると、背筋をピンと立て、それを突き立てたままの拓夫にむかって、垂直に腰を下ろした。
 ズブッ―――最後のひとこすり。
 拓夫の口から「あっ」という呻きにも似た吐息が漏れた。
「ちょっと、千佳。あなた、なにじっと見てるの」
 緋菜子は、怖ろしい目で妹を振り返ると、不快さを隠さずに言った。
 子供の出る幕じゃない―――その目はそう言っているようだった。
 神経のささくれが、一気に逆立った。
「もう許さない!!」
 次の瞬間、千佳は絨毯の上に寝かせてあった猫のぬいぐるみを手に、猛然と緋菜子に詰め寄っていた。
「あんたなんか……あんたなんかーっ!!」
「千佳!?」
 のけぞった緋菜子は、拓夫から身を離して、ベッドに尻餅をついた。
 中に詰められた綿がボロボロにはみ出して、あたり一面に飛び散るほどの勢いで、千佳は何度も何度も緋菜子の頭を叩き続けた。
 緋菜子は、みっともなくうろたえて、必死で顔を覆っていた。
「お、小口、おめ、一体どーしただ!? こんなカッコで悪りぃけど」
 右手であの部分を隠しながら、千佳に触れるわけにもいかず、拓夫はあたりをうろうろするばかりだった。
「どいて木村クン! この女は……この女は……!!」
 
 ピシャッ

 頭を激しく振って、すべてを否もうとする千佳の頬に、緋菜子の平手打ちが飛んだ。
「あっっ!!!」
「小口!」
 拓夫は思わず叫び声を上げた。
 千佳は、ぶたれた頬を押さえながら、絨毯に倒れこんだ。

                                      第19話 終
ついに爆発した千佳の想い。当然、緋菜子は不愉快に……?

【りさこの次回予告】
今度、緋菜子の高校時代を描いた『ガラスのヴァイオリン』というお話を書こうと思っています。
その前に、実はこのバンダナの話って、大学編もあるんです。だけど、このまま連載すべきか「2」にすべきかで迷ってるんです。
どうしたらいいですか?
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