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第15.5話 スキルについて

15話の途中にあった夜の話で、スキルについての説明です。

デスペナの短編とは別です。15.5話なので15話の次に持ってきたかったのでここで投稿します。

デスペナ短編はマリアの過去話です。恐らく明日投稿します。

それほど長くはありません。ミオの過去話?次元の狭間に消えました。

マリア(マ):ミオちゃん、昼に言っていた文字とスキルについて聞きたいんだけど…。


ミオ(ミ):いいわよ。じゃあまずは文字から説明するわね。


・・・・・・


仁:2人して何してんだ?


マ:あ、仁様。今ミオちゃんに文字とスキルについて聞いていたんです。


仁:昼に言ってた奴か。文字を覚えるのは大丈夫そうか?


ミ:ええ、マリアちゃんやっぱり凄いわね。物を覚える速度が尋常じゃないわ。


マ:いえ、ミオちゃんの教え方が上手だからですよ。


ミ:はは、ありがと。あ、そうだ。スキルに関してはご主人様の方が詳しいでしょ。ご主人様から説明してよ。


マ:ミ、ミオちゃん。そんな恐れ多いことを…。仁様、すいません。今のは聞かなかったことに…。


仁:いや、構わないぞ。そうだな、ちゃんとした説明はしていないし、いい機会だからスキルについてある程度説明しておくか。さくら、ドーラも来てくれ。



さくら(さ):なんでしょうか?


ドーラ(ド):なーに?


仁:今からスキルについての説明をするから、2人も聞いておくといい。


さ:わかりました。最初に説明されたときは慌ただしかったから、細かい説明ありませんでしたものね。


ド:ドーラわかんなーい


仁:ドーラは居てくれるだけでいいんだ。癒されるからな。


ド:わかったー。それならいるー。



-------スキルとは-------


仁:まず、スキルっていうのは持っているだけで対象の動作に補正が付く不思議な力と思ってくれていい。


さ:補正が付く…、ですか?その人の能力を数値化したモノじゃないんですか?


仁:前は分かりやすく説明しただけで、本当は少し違う。スキルを持っているということは、それだけで才能があるということだ。


マ:才能ですか。私にあれだけのスキルがあったということは…。


仁:ああ、マリアは才能の塊と言ったところか。ちなみにその職業についているからと言って、スキルがあるとは限らないぞ。例えば<鍛冶>のスキルを持っていない鍛冶師とかも普通にいる。もちろん<鍛冶>のスキルがある方が色々と有利だけどな。


ミ:スキルがあるから上手くなるのか、上手くなったからスキルが付くのか…。


仁:あまり深く考えない方がいいと思うぞ。どうせ俺に出来るのはすでに付いたスキルの移動だけだからな。


さ:そうですね。スキルの取得条件はまた別の機会にしましょう。


仁:…どうせ俺はスキル取得できないしな…。


マ:じ、仁様には他にいっぱい素晴らしい力がありますから…。


仁:…フォローありがとな。



-------スキルレベル-------


仁:さて、話を戻すぞ。スキルのレベルは1~10まである。大体の目安だが、レベル1になるだけで初心者は超えたあたりと言えるだろう。


さ:仁君が1ポイント数値を割り振るだけで、初心者を超えるんですか、やっぱりすごいですね。


仁:確かにそうだな。スキル習得の話に戻るけど、スキルとして得られるのもその頃が1番多いみたいだ。


マ:私はそこまで習得する前に辞めていたんですけど、それでもスキルが付いています。


仁:マリアの凄さはそこにもあるな。最初の1ポイントを得るのが早く、得たポイントの伸びもいい。まさしくチートだ。


ミ:(どの口が言うのだろう)


仁:それよりも上は、レベル4くらいまでが1人前、レベル7くらいまでが達人って感じになっていくな。


ミ:それより上は?


仁:一言で言えば人外だな。日本風の言い方をすれば人間国宝を超えたあたりかな。


マ:私と仁様、<身体強化>レベル10なのですけど…。


ミ:完全な人外じゃない…。


仁:あ、あくまで目安だからな。それに<身体強化>は元々のステータスがあってなんぼだから…。


さ:ステータスの話を切り出したら、それこそ人外だと思うんですけど…。


仁:…。


ミ:まあ、そうなるわね。



-------スキルの種類・武術系-------


仁:後、スキルには大きく5つの種類がある。「武術系」、「魔法系」、「技能系」、「身体系」、「その他」だ。


さ:それは誰が分けたんですか?


仁:<千里眼システムウィンドウ>だ。オプションで、画面を見やすくしたらそう分類された。


ミ:じゃあ間違いないわね。それぞれの説明をお願いしてもいい?


仁:ああ、まず「武術系」だな。これは<剣術>とか<槍術>とかの武術を扱えるようになるスキルだ。


ミ:さっきのレベルの話もしっくりくるわね。


仁:でも意外と厄介なところもあるんだぞ。


マ:厄介、ですか?


仁:ああ、例えば刀は<剣術>に含まれるとか。どんな武器でも投げれば<投擲術>の補正を受けるとか。槍は<棒術>に含まれないとか。


マ:スキルがどの動作までを補正してくれるか、ということですか?


仁:そうだな。まあ、関連しそうなスキルを合わせて覚えておけば問題はないだろうけどな。


ミ:それよりも刀があるのね!ロマン武器の1つTANAKAが!くー、もう少し体が出来ていたら、刀を振り回せたのに!


仁:(今コイツ田中って言わなかったか?聞き間違いか?)



-------スキルの種類・魔法系-------


仁:次は「魔法系」だな。これは「武術系」と違い、覚えていなければ全く使えない。


さ:魔法が使える相手は必ずスキルがあるんですね。


仁:ああ。それで魔法の基本属性は火、水、風、土、氷、雷の6つだな。光と闇まで入れて8つを基本属性と言うこともあるみたいだけど、光と闇は他の6つと若干立ち位置が違うみたいだから、俺は含めない方針でいる。


さ:何が違うんですか?


仁:魔法の質とでもいうのかな。6属性を覚えていると光と闇が覚えにくいみたいなんだ。もちろん逆もそう。詳しい説明は悪いが端折らせてもらうけど…。


マ:でも仁様は…。


ミ:マリアちゃん。今更今更。


マ:あ、はい。


仁:…。他にも術とかつくのはここに含まれることが多いな。


ド:<竜魔法>もわすれないでー。


仁:そうだな。さっき言った以外の魔法もあるしな。<竜魔法>に限った話じゃないけど、種族によっては使えないスキルもあるからな。俺も<分裂>は出来なかったし。


ミ:ご主人様、分裂したかったの?


仁:昔の話さ…。



-------スキルの種類・技能系-------


仁:次に「技能系」だ。これは生産系の技能や、武術に含まれない技術なんかが該当するな。


ミ:生産系チートするの?ポーション?武器?


仁:いや、今のところその予定はないな。


ミ:残念!


仁:また毒入れるのか?


ミ:うー、うー(涙ボロボロ)。


仁:ここには<魔物調教>や<料理>、<鍛冶>などが含まれるな。これもレベルと実力の対比がしやすい部類に含まれる。


さ:ミオちゃんは無視ですか?


仁:撫でれば大丈夫。ミオ、おいで(ナデナデ)。


ミ:(泣き止む)


ド:(頭を出す)


仁:(ナデナデ)あ、でも配下がもっと増えたら、生産系にも手を出すかもな。生産系は実際に作業しないとスキルポイント上がらないから。


マ:(またお役に立てる機会が増えそうです)



-------スキルの種類・身体系-------


仁:そして次が「身体系」。これは身体能力が中心だな。みんな大好き<身体強化>がここの筆頭だ。


マ:私もお世話になっています。


さ:これがあるだけで、体の動きが違いますからね。


仁:ここに含まれるスキルは、そのほとんどが身体能力の強化だからな。<HP自動回復>とか<夜目>も含まれるが、言ってしまえばこれも自然治癒力とか、視力とかの補正だし。


ミ:ゲームっぽいスキルも現実に当てはめるとそうなるわよね。


仁:他には魔物の「噛みつき」や「毒攻撃」って言うのは変わり種かな。人間には使えないけど…。


ド:ドーラ<飛行>持ってるー。


仁:<飛行>はドーラしか使えないから、全部ドーラにあげているな。そのおかげでもうレベル7だ。


ド:そらのはしゃとなったのだー。


仁:人間形態では空飛べないけどな。


ド:とべるよー。


仁:!?



-------スキルの種類・その他-------


仁:最後がまあ、「その他」だ。


さ:何か歯切れが悪いですね。


仁:ああ、俺的には「その他」って分類じゃないだろうって突っ込みたいから…。


ミ:扱いに困ったものをまとめて置くみたいな印象よね。


仁:まさにそんな感じ。今のところ、<封印>と<勇者>が含まれている。


ミ:全部マリアちゃんじゃないの…。


マ:お手数おかけします。


仁:どれもこれも分類しにくいよな。ここにあるものを1つの単語で説明しろって言われても難しいし…。やっぱり「その他」しかないかな。


さ:でも、ここにあるのってどれも珍しそうですよね。


仁:そうだな。ここに分類されるのはユニークスキルとかレアスキルが多そうだな。


ミ:なんか素敵なセリフが聞こえた気がする。


仁:そうだな。ここのスキルは異能ほどじゃないが、それなりに影響力は大きそうだ。



-------------------------------


仁:とりあえず、スキルのレベルや分類については一通り話したかな。ここのスキルについてはまたの機会にしようか。


マ:はい。ありがとうございました。


さ:スキルについてじっくり聞くのは初めてでしたけど、結構複雑なんですね。


仁:そうでもないさ。ゲーム慣れしてるとこれくらい普通だよ。


ミ:私は超余裕だったわ。


マ:ミオちゃん。「げーむ」の話は今度詳しく。


ミ:う、うん…。


ド:もうねむいよー。


仁:ドーラもこう言っているし、今日はここまでにするか。


ミ:ねえ、ご主人様!今日はドーラちゃんと一緒に寝たいんだけど…


仁:駄目だ。今日ドーラと寝るのは俺だ。主人としての強権を使ってでも2日に1度は俺が一緒に寝る。他の日をみんなでローテーションしなさい。


ミ:うー。ご主人様のいじわるー。…仕方ない。さくら様、マリアちゃん、ドーラちゃんと寝る順番を決めましょう!


さ:絶対に負けられない戦いがそこにある…。


マ:わ、私は別に…。


仁:あんまり遅くはなるなよー。

初投稿作品なので、いろいろ実験するという側面もあります。

通常の小説ではあまり使われない、台本のような記載方法です。

動きがないので、かなり書きやすかったです。

20150811改稿:

改行がなく見にくいという意見が多かったので、改行を入れてみました。多少はよくなったと思います。

20150912改稿:

修正(6)の内容を反映。

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マグコミ様にてコミカライズ連載中
コミカライズ
― 新着の感想 ―
そもそも沢山訓練して地道にスキル取得を目指すより奪ったほうが圧倒的に効率的で速いんだからそれで落ち込む意味がわからないな。主人公はもう身体強化カンストしてるのに対して年単位で訓練した兵士でもレベル2と…
[気になる点] 書きやすいのもいいですがとても苦手な人がいることを忘れずにお願いしますね。
[良い点] ここまで、楽しく拝読させていただいています。   こういう基礎概念を、体系的に分類して解説してくださるのは、とてもいいと感じます。   実際に、瞑想で「ハイアーセルフ体験(ハイアーセルフの…
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