第5話 スキルトーナメント
二人が教室に戻ると真が教室に入ってくる2人をにやけながら見ていた。
「あらあら。初日から二人でどこ行ってたの? 変なことしてたのかな?」
すると二人の顔が赤くなる。
「べ、別にそんなことしてませんよ!」
「そ、そうです。ただ保健室に行って……」
保健室という言葉を聞いて真は2人がどこか怪我をしたのか見た。
そして海斗の左手に湿布が貼っていることに気づき、どうしたのかと尋ねる。
「えっと……」
海斗はありのまま言わなかった。
それは優に失礼だと思ったから。
「転んだんです。転んだときに誤って手をついてしまって軽く捻ったんです。それで偶然神崎さんに出会って保健室まで連れて行ってもらったんです。僕1人だと迷いそうだったので」
「へぇ……。まぁいいかな。とりあえず座ってくれる?」
二人は真の言う通りすぐに座った。
二人の席は隣同士。
すると真はまたにやけたが、そのことには触れず話を進めた。
「はい。じゃあこれで終わりね。明日はスキルテストがあるからね。武器忘れても知らないからね。アビリストの人はどっちでもいいわ。それじゃあさようなら!」
すると教室から生徒が出ていった。
スキルテストというのはこの学園で行っている戦闘のテストだ。
このテストではランクをつけ、毎週あるスキルの授業でそのランクに分かれて授業を受ける。
そしてこのスキルの目的は各学校が集まるスキルトーナメントに出場するためだ。
スキルトーナメントとは年に一度学園で行われる大会。
その大会に優勝した人にはどんな願いでも叶うウィッシュと呼ばれる石が渡される。
それを手に入れるために死に物狂いで努力している人もいる。
叶えられる願いは一つだけ。
どうしてそんな石があるのか、何故そんな大会が行われるのているのかはわずかな人しか知らない。
「それじゃあ帰るか」
「そうだね。じゃあ帰ったら修行しよう」
「明日はテストだしな。そうするか」
「うん!」
そして海斗は京介と帰ることにした。 |