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書くことはありません、読んでください!!
生きる
作:ポイ宇宙


僕は生まれて以来ずっとこの場所で生きている。太陽の光が全くささず、暗くて狭い迷路に。
今ではすっかり、迷路の道順も覚えどこをどう行けばいいのかわかるようになっていた。だが、どうしても出口が見つからない、外に出る道が見つからないのだ。
しかし、それ以外何の不便もない。食べ物は豊富だし、水もたくさんある。家族もいる。僕は8人兄弟の2番目だ。兄弟は色々な事情で別れて行き、今は兄と二人で生活をしている。ただ、僕たちは呼び合うときに兄、弟と呼び合っている。名前がないのだ、僕たちには。まあ、今となっては名前があろうが無かろうが関係ない、無くても生きていけるのだから。
「弟、腹が減ったな」
兄が言った。確かに今日はまだ食事をしていなかった。そこで、僕と兄はいつもの食料がある場所に向かった。そこは、行けばすぐに食べ物が見つかる楽園だ。
「兄。今日はいつもより水の勢いが激しいね」
楽園に向かうまでに川があるのだ、そこに橋がかかっていてそこを渡らなければならないのだが、今日は雨の影響か、いつもより水の流れが激しかった。橋も濡れていて滑りそうだ。
「やめたほうがいいと思うよ兄、今日は別の所に行こう」
と僕は兄に言った。しかし、楽園はもう目の前で橋を渡ればすぐなのだ。兄は僕の声に耳を貸さずに前に出た。
「大丈夫だ、こんなもの昔に比べたら軽いものだ」
僕の制止を払いのけ兄はさらに橋へと足を出した。
そして、兄は楽園への橋の上に乗った。橋は濡れていなければ簡単に渡れるものなのだが、今日は渡れるとは思えなかった。
しかし、兄は渡ろうとした。
「ほっほっ、どうした弟、来ないのか俺が全部食べてしまうぞ」
兄は少しずつであるが橋を渡って行った。さすがは兄。
「よし、もう少しだ」
兄はもう少しと油断をして緊張の糸を切ってしまった。
集中が切れ兄の体はバランスを失い、ツルっと滑ってしまった。
「兄!」
「うわあああ」
兄は仰向けの状態で激流の川へと落ちて行った。助かると思えないほどの水が兄を襲った。兄は何度か顔を出したりしていたがやがて浮かんでこなくなった。今頃兄の死体は下流のほうへと流れていっているだろう。
はぁ、また兄弟が死んでしまった。もう僕しか生きていない。さて、どうするか。とりあえず僕は尻尾を丸めて、ヒゲをピクピクと動かした。



以上。下水道の中で暮すドブネズミの生活でした。


ふと、思いついたので書きました、ぜひ感想を聞かせてください。













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