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【詩集】Shangri-La

もうやめよう

作者: 野鶴善明

 こんなことを続けていたら

 ふたりのためによくないよ

 もうやめよう もうやめよう

 君を傷つけたのは僕なんだ


 もつれたあやとりは切るしかない

 もつれた気持ちも切るしかない

 もうやめよう もうやめよう

 上手に切って さよならさ


  カーテンを開けて 外を見てごらん

  君に似合いの景色が見えるだろう

  そこに僕はいないんだよ

  僕たちの部屋は砂漠になった



 恋を続けるのはかんたんさ

 心と体を求めるだけでいい

 もうやめよう もうやめよう

 求められることに疲れたんだ


 いまさらそんなに泣くだなんて

 なんだかずるい気もするよ

 もうやめよう もうやめよう

 君が出した答えなんだから


  窓を開けて 風にあたってごらん

  ほら よさげな匂いがするだろう

  それが君のあしたの香りさ

  今にしがみつくことなんてないんだから



 ふんぎりをつけられないなら

 背中を押して 追い出してあげようか

 もうやめよう もうやめよう

 見送りなんてしないからね


 ドアが閉まれば それっきり

 思い出も あったはずの未来も

 もうやめよう もうやめよう

 もうやめよう もうやめよう




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― 新着の感想 ―
[良い点] 頷ける言葉が沢山散りばめられてありました。 「もうやめよう」という一言の中に、全てが込められている気がいたしました。 短い詩ですが物足りなさはなく、次第に惹き込まれてゆきます。 [気になる…
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