パーティはのんびり旅します。(42/53)縦書き表示RDF


 正直つまんないです。ストックがなくなりました
パーティはのんびり旅します。
作:摩璃藻



42話:VSクレネとナイトクロス(敵確定♪)


 前も後ろも横も上も下も、全てが白い世界。
 一度見たな。

 歩くと、黒い影がいた。
 振り返ると、やはり白くて赤い影がいた。

 黒い影と白くて赤い影は、両方少女で、無表情だった。

 黒い影は黒い長髪に黒い瞳に黒いワンピース。対照的に肌は白かった。
 白くて赤い影は、白い服に紫色の少し長めの髪、そして赤い瞳。肌はやはり白い。

 ……さて、この少女達は一体何者なのだろう。
 黒い少女が口を開いた。すぐに白くて(略)も話しかける。

 《私は貴方の使っている短剣。クレネと共に戦い意思を持った》
 『私はクレネ。相棒を帰して』

 ……成程、ナイトクロスは意思を持った短剣。
 クレネはそれに取り憑いた魂、ってところか。
 ……マジ?

 『《帰して!》』

 ……両方、俺の元から離れたいらしい。
 失礼な。

 俺は寝る時に着ていた服のままで、武器は何もない。
 体術しろってか。
 通常の生身で戦えるか。
 しかし手放したくはない。
 だって大金払ったし。
 どうしよう?

 そんな事を考えていると、クレネが俺に殴りかかってきた。
 俺は咄嗟に避けたが、鎖と十字架付きになった短剣、ナイトクロスをクレネが持つ。
 ……勝ち目ないなあ。

 『《覚悟》』

 俺を殺せば解き放たれますと?
 「俺はまだ死にたくないんだが」

 『《それは皆同じ》』

 それもそうだな。
 ……ふー。

 仕方が……ない。

 〜〜〜

 ぱち。
 うん。夢だな、勿論。
 王子も送り届けたし。
 報酬も貰ったし。
 クレネとナイトクロスも服従させたし。
 OK完璧だ。

 「次はどこに行くのにゃ?」
 ナーエが言った。例によってシーフィスは熟睡中。
 「あのさ、ファニーナとシェンラとリーノ、いたじゃない」
 ベルが言った。む?
 「いましたね」
 「迷惑、色んなところにかけてたし……これ以上あると、さ」
 成程。
 「しかし……どこにいるんでしょう?」
 うん。まず、それだな。
 「元凶はあれだろ? 何か、あの人とか言ってたし」
 「そうですね、何者なんでしょうか」
 「きっと世界征服を企んでるにゃ!」
 「いやいやいや、もっとこう、現実的に考えてさ」
 「作戦名は『パーフェクト☆スター』とかですかね」
 「ダサっ!?」
 「ねずみ算式で魔法をかけていってー……」
 「それ結構早く征服されちゃうぞ!?」
 ティリのツッコミが最近冴え渡ってきた気がするな。
 『俺の引退もすぐだな……』
 「何その襲名みたいな!?」
 お見事。

 結局、『積極的に情報収集をしよう』という目的で落ち着いた。
 見つかり次第GO。
 ティリ、頑張れ。

 「おれだけ!? 何で!?」

 〜シーフィス観察記、宝がほしいの巻〜

 「おい黒、食料と金が底をついた」
 はあ!?
 そんな事ないだろ、食事は質素だったし、金はそこそこあったし、そんないきなり……
 「原因はお前だな。食いすぎ」
 …………。
 過去にこだわってたら駄目だよな?

 「ここに悲報があるらしい」
 悲しいなオイ。

 俺達が入ろうとしているのは廃れた神殿。
 ……確かに宝はありそうだな。
 ってシーフィスいねえし。

 まあとりあえず俺も入る。
 中には豪華な調度品が沢山あり、こっち売った方が早くね?
 モンスターも出た。
 俺はナイフでさくさく刻んでゆく。
 投げたり突き刺したり。

 ……ふきふき……再利用再利用。

 大物発見。
 『グーダタートル』。凄く硬いが身は超美味。しかもでかい。
 ……俺の知識が偏ってないかって? 何だ、どこらへんが……食用? ……そんな事ないぞ。気の所為気の所為。
 さあ狩りだ!

 と思った瞬間シーフィスがトドメをさした。
 グーダタートルの唯一の弱点、尻尾に。
 ……。
 別にいいんだけども。

 グーダタートルの袋から、ああグーダタートルの腹には袋がある。その袋はモチモチしてて中々の珍味……はっ。
 ふ、袋から丸い珠が出てきた。
 「これか、訃報って」
 違う違う。超悲しいから、止めろ?

 ……まあそんなこんなで俺達の懐は温かくなった。


 クロさんが何をしたかって? 伏線です











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