パーティはのんびり旅します。(36/53)縦書き表示RDF


 塾と母の着物の着付けの練習台で更新遅れ。
 そして眠いです
パーティはのんびり旅します。
作:摩璃藻



36話:VSリーノ(あの人崇拝者♪)


 目覚めるとそこは洞窟だった。手足は縛られてた。
 後少女一人。
 少女は緑の髪を二つに縛っており、瞳の色は赤。かなりの無表情だ。
 「……女装趣味」
 ……い、今のはわりと心に来たぞ。ぐさっと。
 「趣味じゃない。そこだけは否定する」
 「……」
 少女は、俺に顔を近づけた。
 「……そのうち帰す」
 「そうしてくれ」
 喋ってるって? いいんだよ、今は女だから……声なんて……

 「クロー」
 かなり気の抜けた声で俺は名を呼ばれた。シーフィスか。
 「助けに来たぞー」
 ……ナーエが攫われた時はキレた癖に。男女差別? いや今は女だが。
 とりあえず全員やってきた。

 「ダーリーン! いやああああ何で顔近いにゃ!?」
 ナーエが叫んだ。うるさい。
 「うざっ」
 「テメーシーフィス、表出ろや! にゃ」
 「上等だ」
 「喧嘩は止めなさい!」
 例によって喧嘩を始めた二人に、シュヴァの鉄拳制裁が飛んだ。
 ……ついでに星と鳥も飛んだみたいだが
 「クロをかえしやがれっ!」
 「……はい」
 ティリが叫んで、少女が返事を返すと俺の体は空中へと投げ出された。
 「おっと」
 で、シーフィスがキャッチした。
 ……あんな少女があの細腕で、ねえ…………プライドが打ち砕かれた気がするな。
 「シーフィス、下ろせ」
 「お前今は女なんだから言葉使いを」
 「関係あるか」
 俺はシーフィスの腕の中から下りた。やっぱり何か嫌な響きだ。
 シュヴァ。改めて俺達を見つめるな。
 「……私はリーノ」
 「ファニーナとシェンラと関係はあるの?」
 「……ありまくり……正直やだ」
 リーノが自身の名前を言い、ベルが質問して、リーノが正直に答えた。
 「……あの人の命令……あたらしい仲間作る……作るのファニーナ……捕まえるの私……シェンラは知らない……後一人」
 ……わりと長く喋ったな。
 「……私……貴方達倒す……貴方達あの人の妨げになる……私貴方達潰す」
 微妙に物騒だな。

 まずシーフィスが突っ込んでいく。
 リーノは隠し持っていたらしい短剣で、シーフィスの剣と切り結び始めた。
 そしてティリ、ナーエ、ついでにベルの補助が入る。
 シュヴァも隙を見て、リーノに蹴りかかろうと構える。
 俺はラックをリーノに向けて撃った。……弾かれた。
 リーノは力が強く、一撃が重い。それを剣で受け止めたシーフィスが少し後ずさる程だ。
 だが、そこにシュヴァの蹴りが入り、リーノの短剣を弾き飛ばした。
 短剣を失ったリーノはシュヴァの足を掴んで投げ飛ばした。
 「アクアリルウィンディアブレイド!」
 ティリの魔導、水と風の魔を纏った光り輝く剣が、リーノに向かった。
 リーノはそれを殴り飛ばした。
 「ダークバット!」
 ナーエが魔法を放った。黒いコウモリの様な形をした闇属性の魔が、リーノを覆った。
 同時に、
 「アイスウッドランス」
 樹氷属性のベルの魔法が、その闇属性の魔に突き刺さった。

 「……りましたか?」
 シュヴァ、怖い。

 「……無駄……私は不死身……そういう体……でも痛い……それからしばらくは霊体になっちゃう……ばいばい」
 リーノは消え去った。

 男達を操っていたリーノが居なくなったため、全員が正気に戻った。
 でも男達は山賊だったらしいので、勿論引き渡した。
 町の人々の感謝を受けた。
 報酬も貰った。

 「……何とお礼を言っていいか……」
 「いえ、しかし、子供さんには関係がなかった様で……」
 「それでも町は平和になりました。ありがとうございました」

 「……何だか行く先々に居ますね、あの人崇拝者」
 うん、まあ。

 〜シーフィス観察記、眠いの巻〜

 「眠い寝る」
 はええ。寝るのはええ。
 こいつの生態どうなってんだろう。
 えーと、起きたら歩いて走って狩って食べて寝る。
 ……ある意味不思議だ。パターン化してるし
 俺はついていくだけだな。

 ……シーフィス、でも一日の半分寝てるのはどうかと思う


 「はー……」
 ……その溜息すっげえ悲しいね











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