パーティはのんびり旅します。(20/53)縦書き表示RDF


 久しぶりに真面目な戦いの様な気が。
 多分この話で幽霊と俺。の文字数超えました。えっ?
パーティはのんびり旅します。
作:摩璃藻



20話:VSセルペッジャ(何気に強敵♪)


 「魔導が効かねー! どうしよう!?」
 「早く助けてくれ」

 …………。モンスターに捕まっているシーフィスと、頑張って戦っているティリだった。
 モンスターの名は『セルペッジャ』。粘着性の強い葉をしならせて獲物を捕らえ、養分を吸収。怖っ。
 「だ、大丈夫ですか!?」
 シュヴァが叫んだ。
 「この状況を見てくれ」
 シーフィスはかなり冷静な様だ。お前、殺されかけてるのに。
 「全てを切り裂く闇の刃、ダークエッジ!」
 ナーエが魔法を唱えた。が、
 「うおっ!?」
 危うくシーフィスに当たりそうになった。
 「殺す気か!」
 「そ、そんなつもりはちょっとしかないにゃ!」
 「あったのか!?」
 漫才してる場合じゃないが。
 「助太刀するわ! 燃え上がりし炎の精霊よ、我が前に姿を現せ!」
 ミトが言った。赤いツンツンした髪の青年が現れた。炎の精霊だ。
 『命令は何すか』
 「あのモンスターを燃やして! 草なんて消し炭にしてしまいなさい!」
 俺は思わずミトを殴る。
 「何するの!?」
 「シーフィスまで消し炭になっちゃうよ……」
 「あ」
 ベルが代弁してくれた。それは少し困るからな。
 というか、シーフィス。剣使えよ。腕縛られてないし。
 そういえば、ティリはさっき何をしたんだろう。

 「シュヴァ! 時間をかせいでくれ!」
 「わかりました!」
 時間をかせぐも何も、セルペッジャはウネウネしてるだけみたいだが。まあ、その間にシーフィスがミイラになってもあれだけど。
 「大いなる風の精霊よ、静かなる水の精霊よ……」
 って、はっ!?
 「二重別属性同時詠唱ですって!?」
 ミトが言う。
 名称の通り別の属性の魔を使うのだが……威力も高いが難易度も高い。使える者はおそらく、かなり少ない筈だ。
 「す、凄いです〜……」
 「無茶だろっ?」
 「さっきの魔力の暴発、もしかしてこのためにゃ!?」
 皆で驚く。

 「二つの属性は何倍もの威力を宿す……その力は何にも劣らぬ……水のベールで包まれし風の刃……アクアリルウィンディアエッジッ!」
 水をまとった風の刃が、セルペッジャに向かってゆく。

 ズガァ!

 セルペッジャの体(?)に穴が開いた。同時にティリが倒れた。
 シュヴァも驚いている。そして、
 「きゃ!?」
 余所見をしたシュヴァまでセルペッジャに捕まった。丈夫だな、セルペッジャこの野郎!
 「ど、どうするにゃ〜?」
 「困ったね」
 ナーエとベルが言う。主な戦闘要員ティリとシーフィスとシュヴァだったっけか。別にそんな事もないだろ。
 シーフィスが心なしかぐったりとしてきた。やばい。
 俺はラックを撃ちまくった。でも効いてないし。
 ナーエも魔法を使いまくる。でも効いてないし。
 ミトも魔導を唱える。でも効いていないし。
 キルームは戦士なので近づけない。
 チェリアは縛り系魔法でティリを救出した。

 気を逸らせてはいるが、倒せない。どうしよう。
 その内セルペッジャは俺達を無視し、養分を吸い取り始めた。ヤベ。
 葉が素早く伸びて、思わず近づいてしまった俺が捕まった。うげ。
 逆さまに吊るされる。う、気持ち悪い……
 「ダーリン!」
 ナーエが叫ぶ。魔力が強くなったが、効いてないらしい。
 それよりシーフィスがどんどんどんどん……そろそろヤバそうなんだが。
 「さあ、おいで。遠慮しないであのモンスターをぶっ潰して」
 ベルが怖い低音で言った。へ?
 居ないと思ってたら…………。
 ベルは、ベジーアドラゴンを大量に連れてきていた。
 『『グルアァァァァァァァァ!!』』
 わあ、迫力。

 あっという間だった。ドラゴンはその巨体でモンスターを潰して、はい終わり。
 「ありがとう。またお願いするね」
 『『グル』』
 ベルはドラゴンにお礼を言って、ドラゴンは森へと戻っていった。

 「助かりました」
 「ありがとう」
 シュヴァとシーフィスが言う。
 『すまないな』
 「いいよ。遅くなってごめんね」
 ベルが笑いながら言った。
 「何だか立場ありませんね」
 「でも、お礼ならドラゴンに言ってよ。実際に倒したのはドラゴンだよ」
 まあ、そうだけどな。
 「ベル、良いとこどりにゃ……」
 「僕はこれしか脳がないしね」
 そんな事もないと思うが。働き者だし。

 「(……私達、必要なかったわね?)」
 「(……だな)」
 「(……わ、私は少し活躍したです〜)」
 「(…………俺忘れられてたなあ)」

 さっさと森を抜けて野宿しよう。
 「何だコイツら」
 シーフィスが聞いた。ちなみにティリは気絶している。
 「途中で会いました」
 シュヴァが答える。
 「そうか。それよりさっさと森を抜けたいな」
 おざなりだな。

 その後は数匹モンスターに襲われただけで、俺達は無事に森を出たのだった。


 何気に評価も幽霊と俺。を超えてます。あれ?











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