**いたずら**
家のベルがなったので、
俺は扉を開けた。
『此処はドコなのですか?』
7才程度の少年がこちらを見上げていた
『此処はナニなのですか?』
話し方が何だかおかしい
『あなたはナニなのですか?』
わけの分からない言葉を発している
『私はナニなのですか?』
少年は、質問をするだけすると
答えを知ろうともせずに去っていった
その少年を目だけで追っていくと、
となりの家へ歩いていくのが分かった
そして俺にしたことをまた一通り繰り返すと、
今度は別の家へ移動していった。
何をしたいのか分からない…
あれは新手のいたずらだ
新種のピンポンダッシュだ
忘れることにした
**流されない子**
もうそれ以上立ち止まらないで
君がそこにいたって、
君は世界に流されるだけ。
流されるなんていやだろう?
だから君自信の足で歩いて、
世界から逃げるんだ
そしてずっと、
逃げるんだ。
雪崩に流されないよう…
津波に流されないよう…
人ごみに流されないよう…
君は逃げ続けるんだ
立ち止まったらそれが最後…
世界に流されたくないのなら
逃げ続けるしかないんだよ
**無線**
「こちら1番隊、只今スーツケースで待機中。どーぞ」
『こちら2番隊、只今貨物列車っで待機中。どーぞ』
「興味本位で入ってみました。どーぞ」
『こちらも興味本位で入ってみました。どーぞ』
「ぶっちゃけ、スーツのにおいが好きなんです。どーぞ」
『ぶっちゃけ、荷物のにおいがすきなんです。どーぞ』
「いやいやお前それ変態だろ〜。どーぞ」
『いやいやお互い様だろ〜。どーぞ』
「ぶっちゃけなんで待機しているのか忘れました。どーぞ」
『待機なんて一種の自己満足に過ぎないとおもいます。どーぞ』
「てか、もう此処から出れません、心地よくて。どーぞ」
『私も出られません、てか出たくありません。どーぞ』
「私は此処で生涯を終えようと思います。どーぞ」
『ぶっちゃけ、もうどーなってもいーです。特にお前は。どーぞ』
「これから僕はスーツケースの妖精になろうと思います。どーぞ」
『これから僕も貨物列車の精霊になろうと思います。どーぞ』
「妖精と精霊ってどう違うんでしょうか。どーぞ」
『どっちでもいいけど僕は精霊のほうがいいです、何かそのほうが神聖じゃん。どーぞ』
「いやいや妖精のほうが神聖だからね。どーぞ」
『いやいや妖精は名前に妖怪の『妖』が入ってる時点で妖しいからね。どーぞ』
「いやいや妖しいほうが何だかいいじゃん。神秘的で。どーぞ」
『神秘も神聖も無いだろ。どーぞ』
「じゃあ、神様にお願いしよう。どーぞ」
『そうしよう。どーぞ』
「じゃあ、此処から出よう。どーぞ」
『あーでもまだこのにおい嗅いでいたいわー。どーぞ』
「じゃあ、やめよう。どーぞ」
『いいよ、遠慮すんなって、お前は行ってこいよ。どーぞ』
「お前一人、置いていくかよっっ(きらん)。どーぞ」
『あー何か今胸キュンしたわー。どーぞ』
「あ〜それないわ〜、無理だわ〜。どーぞ」
『ぶっちゃけもう感嘆詞しか聞こえねーよ。どーぞ』
「ぶっちゃけ僕飽きたんで、スーツケースから出ようと思います。どーぞ」
『いやいやそれないから、チミはもうスーツケースから出られないから、鍵かけちゃったから。どーぞ』
「先輩ィっっ!なにやらかしてくれてるんですかっ。どーぞ」
『ちょっとした出来心です。どーぞ』
「いい加減もうスーツのにおいがしません、嗅ぎすぎて。どーぞ」
『それ僕のスーツだから。どーぞ』
「吐き気がするので早退させていただきたい。どーぞ」
『いやいや、チミはもう僕のスーツに包囲されている。どーぞ』
「チミて呼ぶのやめてください。どーぞ」
『しゅみなんです。どーぞ』
「本気で気持ち悪いです。どーぞ」
『おにゅーのスーツなんではかないで下さい。どーぞ』
「もう心配要りません吐きました。どーぞ」
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おにゅーのスーツはおにゅーのスーツケースと共に焼却炉へ廃棄されました。
スーツが臭けりゃボイラー燃える
ケースが臭けりゃボイラー燃える
中身の生体もろともに
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