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破壊の御子 作者:無銘工房

龍驤の章

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第27話 不渡河

 破壊の御子が挙兵したとの話は、女官や下級官吏などの宮廷雀を介して瞬く間に王宮から(ちまた)へと広まっていった。ホルメア国の首都ホルメニアでは、寄ると触ると人々は口々に虚実入り混じる噂をし合うようになったのである。
「討伐軍を差し向けられるより先んじて、破壊の御子が兵を挙げたそうな」
「何でも憎きロマニア国と手を結び、この国を東西から攻めようとしているとか」
「いやいや。私が聞いた話によると、まずは破壊の御子が街を攻め落とすと約定を交わしているらしい」
 そうした噂を交わす人々の顔には、かつてワリウス王が反乱奴隷討伐を宣言した時とは、また別の感情が浮かんでいた。
 反乱奴隷たちは、恐ろしい死と破壊の女神の御子に率いられているとはいえ、しょせんは一地方都市の勢力である。得体の知れない不気味さは感じていても、西域の雄と呼ばれたホルメア国ならば勝利は揺るがないと考えられていた。
 しかし、そこに仇敵ロマニア国の名前が出てきたことで、不安でしかなかったものが明確な危機感へと昇華したのである。
 そして、それはホルメア国中枢でも同じであった。
 破壊の御子の挙兵の報とともに、玉座に座るワリウス王の前で開かれた軍議において、文武両官らが真剣な面持ちで激しく意見をぶつけ合わせていたのである。
「反乱奴隷ごときが、偉大なるホルメア国に刃向うとは、言語道断! ここは全兵力をもって、問答無用に叩き潰し、ホルメア国の威を示すが上策と心得る!」
 血気盛んな武官がそう気炎を吐けば、文官がそれに異を唱える。
「五年前の金貨の一件も考えれば、ロマニア国と通じているのは火を見るより明らか! 反乱奴隷鎮圧に全兵力を差し向けるは愚の骨頂。畑のネズミを退治せんがために空けた家を盗人に荒らされるとの喩えもございます。ロマニア国こそ注意せねばなりません!」
 すると、すぐに武官から反論が上がり、
狡猾(こうかつ)なドルデア王だ。我が国が反乱奴隷をすぐに鎮圧できるか見定めたうえで兵を起こすであろう。ならばそれを逆手に取り、一気呵成(いっきかせい)に反乱奴隷を鎮圧した後、すぐさま東に取って返してロマリアに備えればよいのだ!」
 そして、またそれに対する疑義が飛び出す。
「言うは(やす)し、行うは(かた)しではありませんか? かつて、どこぞの高名な将軍が五倍もの兵を率いておきながら惨敗したのをお忘れか?」
 議論百出する軍議であったが、一刻(約二時間)もするとさすがに意見も出尽くしてしまう。すると諸侯と重臣らは示し合わせたように、それまで軍議を黙したまま聞いていたワリウス王へと目を向けた。
 自分に視線が集まるのを感じながら、ワリウス王はどうしたものかと思案する。
 ホルメア国が有する戦力は、大きくふたつに分けられる。
 ひとつは、国軍と呼ばれる兵たちだ。彼らは国から給与をもらう職業軍人たちである。宿敵ロマニア国との争いが小康状態となった昨今では大きな戦は少なくなったが、それでも日夜軍事訓練に励み、小さいとはいえ国内の反乱鎮圧や盗賊討伐などの実戦を経験している精鋭たちだ。その士気と練度は高く、まさにホルメア国の主戦力といえよう。
 そして、もうひとつは、領主に任じられた貴族諸侯の兵だ。国から領地の統治権を保障される代わりに、貴族は国王の求めに応じて兵を率いて戦う義務を有する。ワリウス王が招集をかければ、諸侯らは兵を率いて集まり、それは万に達するだろう。しかし、その兵の大半は、労役として駆り出された農民だ。どうしても士気と練度に難がある。
 ワリウス王としては、これまでさんざん自分の面子に泥を塗ってくれた反乱奴隷たちなど、精鋭たる国軍によってひともみに圧し潰してやりたいところだ。
 しかし、国軍の大半はロマニア国への備えとして東の国境付近に置かれている。ロマニア国の侵攻が予想される現状では、国軍を東の備えから引き抜くのは得策ではない。
 国軍を引き抜いた代わりに、諸侯らを東の備えに回すという手もある。
 だが、それは諸侯らが嫌がるだろう。
 諸侯らにとって、王の求めに応じて兵を率いて参戦するのは義務である。しかし、それと同時に戦場で手柄を挙げて恩賞に(あずか)る大事な機会でもあるのだ。ロマニアの侵攻が確実ならばともかく、手柄を挙げる機会があるかどうか定かではない東の備えでは、諸侯らの士気が上がらない。また、領地を長く留守にしたくない諸侯は長期戦となりやすい防衛ではなおさら嫌がるだろう。
 ワリウス王は決断した。
「破壊の御子などと名乗ってはおるが、しょせんは反乱奴隷。東のロマニアこそ、ホルメアの仇敵! まずは国軍をもって東を固めるのだ!」
 やはり脅威となるのは、ロマニア国だ。各地に配備されていた国軍を招集し、ロマニア国への備えとする。
「また、西の反乱奴隷の鎮圧には、諸侯らの力を借りる! 諸侯らに(げき)を飛ばせ! 槍をもって余の許に馳せ参じよ、とな!」
 そして、破壊の御子に対しては諸侯らの兵を充てる。果たして諸侯らがどれほどの兵を率いて参戦するか不明なのと、その兵の士気には不安があるが、ワリウス王には秘策があった。
「なお鎮圧に際して功績を上げたる者には、莫大な恩賞を取らす。また、その功績が大なる者は、奪い返したるボルニスの街の統治を任せても良い、とな!」
 これには重臣一同が、どよめいた。
 今、この西域でもっとも発展著しいボルニスの街である。おそらくは主要産業は王家の管理下に置かれるだろうが、それでもソルビアント平原から運ばれる小麦などの穀物が街を通る際の税だけでも、莫大な金額となるだろう。領主となれば、それを(ふところ)に納められるのだ。
 大きな戦が減り、国から恩賞を与る機会がなくなった諸侯らの大半は、遊興費や生活費を商人から借り入れている状態である。
 そうした諸侯らがこれを聞けば、その目の色を変え、多くの兵を引き連れて参戦するであろうことは間違いない。
 そして、ワリウス王は玉座から立ち上がると、高らかに宣言する。
「諸侯、兵士らに命じる! 今こそ余への忠誠を示し、ホルメアの威を知らしめるのだ!」
 重臣らはその場に膝を突くと、ワリウス王へ向けて唱和する。
「「すべては陛下の御為にっ!!」」
 そうしてワリウス王の檄は、早馬によってホルメア国全土へと伝えられたのである。

                  ◆◇◆◇◆

 そうしたホルメア国の動きは、逐一蒼馬のところへともたらされていた。
「おい、ソーマ。クソジジイから連絡がきたぞ」
 シェムルがクソジジイと口汚く罵る相手は、ボルニスの街に残っているソロンしかいない。苦笑を浮かべる蒼馬が連絡の内容を尋ねると、シェムルは蒼馬の乗る馬の(くつわ)を取りながら器用に書状を開いて中身を一読する。
「ホルメア国に忍ばせた者たちからの密書が届いたようだ。ワリウス王が国軍を東へ集め、私たちには領主たちの兵を差し向けようとしているらしい」
 蒼馬は、ボルニス決戦において捕虜となり、その後に帰順を申し出た兵士の中から、ある程度国軍での地位があり、読み書きができる者を選び出し、金を掴ませてホルメア国への内通者として利用していたのだ。
 ただし、蒼馬へ帰順を申し出た兵士では地位が高いといっても、せいぜい中隊長どまりである。さすがに王宮の情報などは得られないが、それでも大まかなホルメア国軍の動きぐらいは掴めるようになっていた。
 シェムルが読み上げた内容に、蒼馬はホッと胸を撫で下ろす。
「それは良かった。朗報って奴だね」
 自分らとロマニア国とを比較すれば、ホルメア国が主力となる国軍をロマニア国への備えとし、諸侯らの兵をもって自分らを鎮圧しようとするのは当然である。
 しかし、相手は癇癪(かんしゃく)を起こせば何をしでかすかわからないワリウス王だ。ホルメア国全軍をもって自分らに向かってきかねなかった。一応はホルメア国全軍が差し向けられた場合の遅滞戦術も考えていたが、それもどうやら無駄になったようだ。
「これで計画どおりに進められるよ」
 シェムルへ(ほが)らかに笑いかけながら蒼馬がそう言うと、すぐ脇でジャラリと鎖が鳴る音がした。そちらへと顔を向けると、鉄球のついた鎖を肩にかけたジャハーンギルが、のっしのっしと歩いている。
 最近は機嫌が良さそうだったジャハーンギルだが、その時の蒼馬の目には他種族には無表情にしか見えないディノサウリアンの顔が不機嫌そうに見えた。すぐに心当たりがついた蒼馬はジャハーンギルに声をかける。
「がっかりしないでくださいね。また今度、ジャハーンギルさんたちにはがんばってもらいますから」
 蒼馬がそうなだめると、ジュハーンギルは別にふて腐れていないとでも言うように、ぐるると咽喉を鳴らした。
 そうこうしているうちに、蒼馬たちはボルニスとルオマの街の間に流れる河の近くまでやって来た。
 そこは現在では河を渡った東側を中心にスノムタと呼ばれている土地である。スノムタはこれよりしばらく後に「スノムタの屈辱」と呼ばれる戦いが繰り広げられる西域史を語る上では欠かせない重要な土地だ。
 しかし、この当時は、この辺りには河に()かる簡素な橋と船着き場以外は何もなく、ホルメアの人々からは西の渡し場と、ボルニスでは東の渡し場とだけ呼ばれている名もない土地であった。
 蒼馬がここに来るまで、ボルニスの街を発ってからすでに五日が経過している。通常の行軍ならば二日か三日で到着できたのに、これほど時間がかかったのはひとえに途中で新兵らの教練を行っていたからだ。
「よし! 行軍はここまで! 停止の合図を!」
 蒼馬が右手を上げて停止を命令すると、それよりわずかに遅れて停止を意味する拍子で太鼓が叩かれる。しかし、それでも全員が足を止めるまでには、だいぶ時間がかかった。自分の後ろに続く兵士を見れば、隊列が過密になっているところもあれば、逆に距離が離れすぎているところもある。
 マルクロニスが言うように、まだまだ教練が足りないようだ。
 そんなことを考えているとシェムルが声をかけてきた。
「こんなに遠くで良いのか、ソーマ?」
 シェムルが言うように、河を渡るための渡し場までは距離があった。いくら馬のような速さで駆けられるゾアンの脚力をもってしても、ここからでは奇襲をかけようにも遠すぎる。
 しかし、蒼馬は笑顔でうなずいて見せた。
「うん。ここで良いんだよ。あまり近づきすぎると、橋を焼かれちゃうからね」
 橋を見やると、その対岸――ホルメア国側には小さな駐屯地があった。
 それは敗れたダリウス将軍が撤退する際に焼いた橋を復旧させるとともに建築したホルメア国の駐屯地である。そこには国軍の兵士が常時百人規模で寝泊まりし、万が一破壊の御子が軍勢を引き連れてホルメアへ攻め込もうとした時、橋を焼き落として国内への侵入を防ぐために備えているという。
「さあ、日が暮れないうちに宿営の準備をしちゃおう」
 そう言った蒼馬は、マルクロニスを呼ぶと指示を与える。
「兵を三つにわけてください。ひとつは陣を設営させ、ひとつは休憩させ、そして最後のひとつは周囲の警戒を」
 蒼馬の指示にマルクロニスは「承知した」と短く答えると、馬に一鞭入れて隊列の後方へと走らせる。
 それからしばらくして、蒼馬の兵士たちは慌ただしく動き始めた。

                  ◆◇◆◇◆

 ボルニスとルオマの間に流れる河の名前をコンテ河という。北の山々を源流とし、南のベネス内海へと水を運ぶ大河だ。河は比較的浅い場所でもこの時期になると腰の辺りまでの深さで水が流れ、その河幅も広く、徒歩(かち)で渡れないことはないが武器や鎧をつけたままではやや難儀する。そんな河だった。
 そんな河に架けられた橋のホルメア側のたもとにある駐屯所。そこはすでに反乱奴隷が挙兵したとの報を受けて厳戒態勢が敷かれ、ピリピリとした緊張感が漂っていた。
 これまではボルニスを不用意に挑発しかねないと、駐屯所の兵士はボルニス側には立ち入ることはなかった。だが、今ではボルニス側の橋の手前に、切り出した木をそのまま格子状に縛った簡素な柵が二重に築かれている。そして、他の建物からひとつだけ離されて建てられた小さな倉庫からは、貯蔵してあった大量の油や(しば)が持ち出され、それとともに昼夜を問わずかがり火が絶やすことなく燃やされるようになっていた。
 これは反乱奴隷が攻めてきても、柵で時間を稼いでいる間に油や柴を使って橋を焼き落とそうという算段である。橋自体に使われている木も防腐のために大量の油が染み込まされているので、いったん火がつけば燃え落ちるのを止めるのは不可能だろう。
 しかし、これほどの準備を整えて待ち構えていたというのに、肝心な敵がはるか遠くで陣を設営し始めたのだから、肩透かしもいいところだった。
「隊長。奴らは、あそこに腰を落ち着けるつもりなのでしょうか?」
 この部下からの質問に、この駐屯地を預かる中隊長は顔をしかめる。
 中隊長自身も、てっきり反乱奴隷たちは勢いに任せて攻め寄せてくるとばかり思っていた。それなのに反乱奴隷たちは、あそこに宿営のための陣を張ろうとしているのが遠目でも見て取れる。これは、さすがに予想外だった。
 行軍において、渡河は大きな問題のひとつである。河によって兵を分断されやすく、また襲撃されても河中では逃げるのもままならない。行軍ではいかに迅速に渡河を行うかが肝となるというのに、焼き落とされる前に橋を押さえようとするどころか、ああして悠長に陣を張っているのだ。
 この理解不能の事態に困惑しながらも、それを表には出さず、ことさらしかつめらしい顔で中隊長は部下たちを(いさ)める。
「油断はするなよ。あれは見せ掛けで、こちらを油断させる策やもしれぬ」
 破壊の御子といえば、あのホルメア最高の将軍ダリウスすらも罠にかけた策士である。決して油断はできない。
 中隊長は部下たちに厳しく言いつける。さらに部下に任せるばかりではなく、自らも駐屯地内を見て回って兵士らの緊張感の維持に努めた。
 しかし、そのように厳しい緊張を強いられたホルメア国兵士とは裏腹に、反乱奴隷たちは陣を設営し終えると、早々に兵を休ませてしまったのである。
 それすらもこちらの油断を誘う擬態に違いない。そう考えた中隊長は、その日は夜警の人員を倍増させ、常に火種を絶やさぬよう厳命したのだ。
 そんな緊張状態では、夜警ではない他の兵士らもあまり寝つけはしない。誰もが、いつ反乱奴隷たちが夜襲をしかけてくるのか警戒し、まんじりともせず夜を過ごしたのである。
 ところが、警戒していた夜襲などはなかった。
 ほとんど眠れぬままに朝を迎えた中隊長は、夜襲がなくて安堵するよりも苛立ちの方が大きかった。
「くそっ! いっそのこと橋を焼いてしまいたいぞ」
 これならば、とっとと橋を焼いて駐屯所から撤退したいぐらいだ。しかし、橋はホルメア国がボルニスへ攻め込む時にも必要なものである。たかが中隊長の一存で勝手に焼いて良いものではない。
 寝不足と苛立ちのあまり、自分ができもしないことを口にしているという自覚がある中隊長は、頭をひとつ振ってその考えを振り払う。
 それから朝の見回りをしようと準備をしていると、そこへ兵士が駆け込んできた。
「中隊長殿! 大変です! 奴らが動き出しました!」
「何っ?! それは本当か!」
 一気に眠気も吹き飛んだ中隊長は剣を引っ掴むと、宿舎を飛び出し、河岸へと走る。
 ついに戦いが始まる! 奴らが攻めて来るならば、すぐさま橋に火を放たなければならない。あと、急ぎ後方のガラフ砦まで伝令も出さなくては。
 今後どう対応すべきか頭の中で考えながら駐屯所の中を走った中隊長は、河岸の手前に建てられた(やぐら)に駆け上がる。
 そして、見張り台から敵陣の光景を見たとたん、すべてが頭の中から吹き飛び、真っ白になった。
「あいつら、何を考えている……?」
 半ば茫然自失したように呟いたのも無理はない。
 敵陣の近くで隊列を整える反乱奴隷の姿はいい。だが、問題は、そこから聞こえてくる声だ。
「整列ッ!」
「「おうっ!!」」
「槍、構えッ!」
「「おうっ!!」」
「突けっ!!」」
「「おうっ!! おうっ!!」」
 遠くから聞こえる掛け声と、それに合わせて声を張り上げて動く兵士たちの姿。
 それは明らかに練兵のものだった。
「あいつら、我らを目の前にして兵の訓練させているのか……?」
 そこに遅ればせながら中隊長に続いてやってきた部下たちが怒りの声を上げる。
「中隊長殿! ここまでコケにされては我慢がなりません! いっそこちらから攻めてやりましょう!」
 いくら相手が油断しているとはいえ、相手は一千余り。こちらの十倍以上もいるのだ。そんなところへ攻めていけば自殺行為だと誰もがわかることなのに、怒りと寝不足でまともな判断ができていないようだ。
 中隊長も思わずうなずきかけてしまうが、慌てて部下たちを諌める。
「いや。これも奴らの策かもしれぬ。いいか! 決して油断はするな!」
 しかし、この中隊長の予想に反して、五日経っても十日経っても、蒼馬はそこから動こうとしなかったのである。
没ネタ
シェムル「おい、ジャハーンギル。寝転がってばかりいないで、訓練に参加するなりしたらどうだ?」
ジャハーンギル「くはぁ~(あくび)」(尻尾をペタペタ)
シェムル「……! こ、こいつ!」
蒼馬「まあまあ。――ジャハーンギルさんには、ここで橋の向こうの駐屯地から敵兵が攻めてこないか見張りをしてもらおうよ」
ジャハーンギル「我は見張りの役目などは好かぬ(プイッ)」
蒼馬「う~ん……。そうだ! これを貸しますから」
ジャハーンギル「……なんだ、これは?」
蒼馬「遠眼鏡って言うんです。遠くが良く見える道具ですよ」
ジャハーンギル「ふむ……」
・・・・
・・・
・・

蒼馬「え~と。ジャハーンギルさん? そろそろ見張りはいいので、遠眼鏡を返して欲しいのですけど?」
ジャハーンギル「(尻尾を振り振り)我は見張りで忙しいのだ!」
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