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破壊の御子 作者:無銘工房

龍驤の章

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第16話 条件

「……足りないと言いますと?」
 ほとんどテーテュースから同意の言葉を得られるとばかり思っていた蒼馬は、何か失敗していたのかと内心で冷や汗をかきながら尋ねた。
「そなたの提案は、誠に素晴らしいものです。それは(わらわ)も認めましょう」
 特にテーテュースが気に入ったのが、この何もない島に産業を興そうという点である。
 この島のマーマンたちの収入は、もっぱらジェボアの商人ギルドの交易船を海賊などから保護するという契約によるものだ。テーテュースの一族は、ジェボアに海の安全を守る傭兵として雇われていると思えば良い。
 だが、それでは外貨を稼げるのは、若くて力の強い戦士だけに限られてしまう。他の多くの者たちは貝や蟹を獲る原始的な生活のままだ。
 しかし、蒼馬の提案した産業が成功すれば、そうした若者たちだけではなく力の弱い者たちの働き口ができる。そうすれば、島全体が潤うばかりか、多くのマーマンたちに生甲斐をもたらすだろう。
「しかし、提案を受け入れた時に生じる不利益をそなたは語ってはいないのではありませんか? これまで妾たちはジェボアとだけ友好を得ておりました。そこに、そなたたちは横入りするのです。ジェボアも心穏やかではないでしょうね」
 かつてマーマンとは争ったこともあるジェボアは、マーマンが力をつけることを(こころよ)く思うはずがない。必ずや難色を示してくるはずだ。
 それに、蒼馬の提案はあくまで机上のものである。実際に産業を興してから、予想もしなかった問題が起きるかもしれない。また、仮に成功したとしても、それが目に見える形となるには時間がかかってしまう。
 それだけにテーテュースは、現時点で唯一の陸との接点であるジェボアの機嫌を損ねるわけにはいかなかった。
「そして、それよりも大きな問題なのは――」
 そこでテーテュースはいったん言葉を切ってから、次の言葉を放った。
「――西域の強国ホルメアを敵に回す恐れがあること」
 その可能性は否定できない。ホルメア国王のワリウスは、自らの生誕祭に連れてくるはずだった奴隷を横取りし、街ひとつを奪い、弟の身柄と引き換えに多額の身代金までむしり取った蒼馬に激しい怒りと憎悪の念を抱いているという。
 そんな蒼馬と親交があるというだけで、目の(かたき)にされるというのは考えられる話だ。
「そして、すでに妾のところには、それを懸念する書状が届けられております」
 先手を打たれていた。
 蒼馬は平静を装いながら、内心で悔やむ。
 おそらくは自分がマーマンと接触したのを知ったヤコブかコルネリウスあたりが、島に渡るより先んじてテーテュースへ書状を送ったのだろう。
「先にも言ったように、妾たちは陸の上での争いには関わりたくないのです」
 マーマンは友好のある小国を助けたがために、大陸中央の覇者である帝国を敵に回し、それまで住んでいた海を追われた過去を持つ。それだけに、父祖たちと同じ(てつ)を踏むのを恐れていたのである。
 しかし、恐れているのは蒼馬も同じだ。このままジェボアを潜在的な敵としたまま、ホルメア国との戦いに入るわけにはいかない。何としてでもマーマンと友好関係を結び、それをもってジェボアへの抑えにしなければならなかった。
「僕が求めているのは、あくまで商売での結び付きです。軍事的な同盟ではありません。まさか、僕らと取引していたというだけならば、ホルメアも目くじらは立てないでしょう」
 ジェボアは蒼馬と明確な敵対関係にあるわけではない。その抑えとしてならば、マーマンと友好関係を結んでいるという事実だけで十分である。
 それに、蒼馬と取引をしている商人の中には、ジェボアだけではなくホルメア国の商人もいるのだ。蒼馬と取引していただけで罪というのならば、ホルメア国の商人らも罰しなければならなくなってしまう。
 さらに蒼馬は、にっこりと微笑んで見せた。
「それにホルメアには、あなたたちに手を出す余力なんてなくなります」
 自信たっぷりの蒼馬の言葉に、テーテュースは「ほう」と感嘆の吐息を洩らす。
 ホルメア国と一触即発の情勢において、蒼馬のこの言葉はホルメア国が自分らの相手で手一杯になるということだ。いや、さらに蒼馬の自信たっぷりな態度は、自分たちがホルメア国を叩き潰してみせると示唆しているのだろう。
 テーテュースは、おとがいに手を当てて、しばし考え込む。
 百年前の悲劇を繰り返さないためにテーテュースは、ただ陸との距離を置くだけではなく、ジェボアの街に大使を据えるなどして西域の情勢には耳をそばだててきた。もちろん、ホルメア国とボルニスの街のおおよその勢力も把握している。
 それだけに蒼馬の言葉を鵜呑(うの)みにはできなかった。
「西域の雄と呼ばれた国を相手に、たかが地方都市ひとつにすぎない街の領主にしては大言(たいげん)がすぎるのでは?」
 テーテュースは言葉に揶揄(やゆ)を込めて、蒼馬の反応を見る。
「大言でしょうか?」
 蒼馬は苦笑を浮かべて返す。
「では、何か保証でもあるのですか?」
 テーテュースは、一気に核心へと踏み込んだ。
 それに対して蒼馬は、少し首を傾げて考えてから、おもむろに自分の前髪をかき上げた。
「この『破壊の御子』の言葉だけでは、信じられませんか?」
 あらわになった蒼馬の額に淡く輝くのは、数字の8と∞を組み合わせたようであり、また二匹の蛇が身体を絡ませ、互いの尻尾に食らいつき、のたうつようにも見える、不気味な刻印――死と破壊の女神アウラの刻印だ。
 その刻印を目にしたテーテュースは、言葉を詰まらせる。
 女王である自分すら噂で初めて耳にし、その真偽を確かめるべく口伝を語り継ぐ老婆に確認し、ようやく知った死と破壊の女神アウラ。
 そして、そのようなこれまで秘されてきたはずの女神の御子が現れただけでも驚天動地の出来事だというのに、その御子が()したことといえば、それに輪をかけるものだ。
 単身で平原に現れるや否や、人間と対立していたゾアンの信を得たというだけでも(にわ)かには信じがたい話である。それだというのに、滅びる寸前だったゾアンを率いて砦を攻め落とし、街を制圧し、ついにはマーマンたちですらその名を聞き及んでいるホルメア最高の将軍ダリウスすらも退けた。あまつさえホルメア国の地方都市に過ぎなかったボルニスの街をわずか五年足らずで、一国に匹敵する富を生む街へと発展させたというのだから、もはや笑うしかない。
 これでは、どこかの神話の英雄譚である。とうてい人のなした所業とは思えない。
 だが、今まさに、その当の本人がこうして目の前に存在し、ホルメア国を叩き潰して見せると言っているのだ。
「まさに、破壊の御子……」
 テーテュースは、小さくひとりごちる。
 破壊の御子が今も浮かべる、陰のあるいびつな笑み。
 そして、破壊の御子が自らそう名乗った時に、彼に従ってついてきた者たちの間に走った動揺。特に、破壊の御子に寄り添うように付き従い、絶対の忠誠を示してきたゾアンの娘にいたっては、不安を隠せない様子である。
 彼らは破壊の御子に付き従いながらも、その力を恐れているのだろう。
 これほど恐れられているのだ。噂によれば、あのダリウス将軍の軍団を恐ろしい暗黒の邪法によって打ち倒したと聞くが、それもあながち間違いではないのかもしれない。
 テーテュースは、そう判断した。
 しかし、実際のところ、シェムルたちは蒼馬が自分を勝手に召喚した女神アウラを毛嫌いしているのを知っていて、それでもあの女神の御子であると自ら名乗る時は、たいていハッタリをかける場合だとわかっていたからだ。そして、蒼馬もまた、余裕の笑みを浮かべようとして、単に顔をひきつらせているだけである。
 そんなこととは知らないテーテュースは、白旗を上げるように、吐息を洩らした。
「そなたの言い分は、良く分かりました。そなたと手を結べば、妾たちマーマンは多大な恵みが得られるでしょう」
「それじゃあ!」
 期待に声を弾ませる蒼馬をテーテュースは手を小さく上げて制する。
「しかし、陸との関係が深くなることへの懸念。他の諸国との関係が悪化する恐れ。そして、それらに対する民の不安を考えれば、為政者たる妾が簡単にうなずけるものではありません」
 蒼馬の期待に反して、テーテュースの口から出たのは拒絶の言葉だった。
 見るからに気落ちしてしまう蒼馬に、しかしテーテュースはニッコリと笑って見せる。
「ですが、そなたの提案は、ただ蹴るにはあまりにも惜しい。それに――」
 テーテュースは、いきなり口許を隠してクスクスと笑った。
「陸の者たちからは、野蛮と(さげす)まれている妾たちの食事をあのようにおいしそうに食べてくれた者をすげなく追い返せるものではありません」
 ふたりのやり取りを見守っていたマーマンの姫たちやオルガも、親しみのこもった笑みを蒼馬へ向ける。
「そこで、妾から提案があります。そなたたちとの友好に民が納得できるように、妾たちマーマンが抱える問題をひとつ解決してもらうというのは、どうでしょう?」
「問題とは……?」
 いったいどんな無理難題かと警戒する蒼馬に、テーテュースは告げる。
「先程、そなたが言ったように、子供らがさらわれています。その犯人を突き止め、二度と子供らがさらわれないようにしていただきたい」
 突きつけられた思わぬ難問に、蒼馬は即答できなかった。
 島に渡る前に聞かされたオルガの話によれば、マーマンの子供をさらっているのにジェボアの商人が関与しているらしい。もしそれが真実だとしたら、それがたとえ一部の商人によるものだとしても、ジェボアの商人ギルドにとっては、とんでもない恥部になる。
 そのようなものを探ろうとしようものなら、ジェボアの商人ギルドの不興を買うのは間違いないだろう。
 いわばテーテュースは、ジェボアとマーマンのどちらを取るかを蒼馬に迫ったのだ。
 単純に損得だけを考えれば、マーマンよりジェボアとの関係を重視した方が良いのは明らかである。しかし、いたいけな子供たちがさらわれ、奴隷として売り払われていると聞かされて、蒼馬が黙殺できるはずがない。
 蒼馬は腹をくくった。
「わかりました。解決に全力を尽くしましょう」
 五年前の蒼馬ならば、これで終わっただろう。しかし、この五年の間にエラディアやソロンを教師として学び、多少なりとも外交を経験した蒼馬は、さらに続けた。
「親しいジェボアの商人の協力もあれば、きっと解決できるはずです」
 子供をさらっていた商人が明らかになったとしても、他のジェボアの商人たちの協力があってのこととして彼らへの非を鳴らさないでほしいと、蒼馬は言外に訴える。
 このどっちつかずの態度に、テーテュースが呆れる恐れもあった。
「わかりました。よろしく頼みますよ」
 しかし、同じくジェボアと対立を望まないテーテュースにとっては、蒼馬の答えこそ望んでいたものだった。下手に正義感を振りかざされ、ジェボアとマーマンの関係を悪化されでもしたら、それこそ目も当てられない。
 満足げなテーテュースの笑顔に、どうやら合格点をもらえたようだとわかった蒼馬は、ホッと胸を撫で下ろした。
 しかし、そこでテーテュースが、ふと何かを思い出した顔になる。
「すまぬが、もうひとつ条件を加えたい」
 テーテュースの言葉に、蒼馬はうなずいた。子供をさらう犯人を見つけ出すだけでも、至難の業なのだ。もう、こうなったら毒を喰らわば皿までもという覚悟である。
 どんな無理難題でも受けてやると意気込む蒼馬に、テーテュースは笑みを含んで言った。
「先程の黒い汁も分けていただきたい」
 直前の覚悟はどこにいったのやら、蒼馬は激しく目を泳がせた。

                  ◆◇◆◇◆

 島から帰る船の上で、蒼馬は船べりに掴まって、がっくりとうなだれていた。
「う~。醤油もどきは貴重なのにぃ……」
 結局、テーテュースに醤油を提供することを約束した蒼馬は、すっかりいじけていた。そんな蒼馬にシェムルはほとほと呆れたように言う。
「諦めろ、ソーマ。どんな手を使ってでもマーマンたちと友好を結ばなくてはと言っていたのは、おまえだ。おまえが身をもって、それを実践すればいいだけのことだ」
 どうやら自分がふて腐れていると、それをいじる癖がある最大の忠臣を蒼馬は恨みがましい目で睨んだ。それにシェムルは、悔しいなら反論して見ろとばかりに、鼻をヒクヒクと動かしながら、その豊かな胸を張った。
 そうしてふたりをじゃれ合わせてばかりはいられないガラムが、渋い声で割って入る。
「ソーマよ。ああ大見得を切って大丈夫だったのか?」
 ガラムの心配ももっともだった。ホルメアなど恐れるに足らずと豪語する者たちを(いさ)め、むしろホルメアとの戦いに慎重論を唱えていたのが蒼馬である。それなのに、テーテュースの前でホルメアを叩き潰してやるというような大言壮語をするとは思っても見なかった。
「まあ、でも僕のことでホルメアがマーマンに難癖をつける可能性は低いからね」
 テーテュースにも伝えたが、自分と取引しただけで、さすがにホルメアも文句は言ってこないだろう。もし、そんなことをすればホルメア国は、国内の商人ばかりかジェボアにまで罪を問わねばならなくなってしまう。
「それに万が一ホルメア国がマーマンに圧力をかけて来るとしても、それは僕たちを破ってからだよ。その頃には、テーテュースさんもまさか僕に文句を言って来ようとは思わないだろうからね」
 ふふんっと得意げに胸を張る蒼馬に、ガラムたちは苦笑いする。ホルメアに敗れれば、蒼馬に待っているのは大罪人としての処刑だ。さすがにテーテュースも、蒼馬の晒し首にまで文句を言いに来ないだろうが、そんなことを得意げに言うなと思う。
「何を馬鹿なことを言っている!」
 蒼馬の後頭部をシェムルが、ぴしゃりと叩く。
「ふざけていないで、マーマンの子供はどうするのだ? かどわかしている者は、見つかるのだろうな?」
「う~ん。……とりあえずは、ヨアシュさんに心当たりがないか尋ねてみるよ。後は、その答え次第かな?」
 いくら蒼馬に友好的であるとはいえ、ヨアシュが商人ギルドにとって醜聞となることを(あば)くのに協力してくれるかどうかはわからないが、頼れるのは彼しかいない。
「とにかく、やれることは何でもやってみよう。ここまで苦労したんだ。おいしい魚をご馳走になっただけじゃ、割に合わない」
 そう言ったとたん、皆は一様に顔をしかめた。それに「どうかしたの?」と蒼馬が目で問うと、皆を代表してシェムルが言う。
「我が『臍下の君』よ。言いたくはないが、魚を生で食べるのは、良い趣味とは思えないぞ」
 シェムルの言葉にガラムたちもいっせいにうなずいた。
 しかし、蒼馬は「わかってないなぁ」と胸の内で呟く。生だからこそ味わえる食感と魚本来の味。それを知らないとは、シェムルたちに憐れみすら感じてしまう。元の世界でも、当初は生魚に忌避感があった外国人たちですら、生魚のうまさを知ってからは鮨や刺身が一大ブームとなったのだ。すぐにシェムルたちも生魚のうまさを知り、自分らの無知を恥じるだろう。まさに日本食万歳だ!
 そんなことを考えて優越感に浸っていた蒼馬だが、次のシェムルの言葉に凍りつく。
「魚を生で食べるなど、虫がいそうで怖いぞ」
 蒼馬の顔から、ざあっと音を立てて血の気が引いた。
「……虫? き、寄生虫……!」
 そう言えば、と蒼馬は思い出した。
 現代日本では冷凍技術や養殖技術の発展によって生魚も安心して食べられるが、それ以前は寄生虫が怖くて食べられなかった魚もいたらしい。また、イカを刺身にするときに細く切るのは、イカには寄生虫がいることが多く、それを切り殺すためだと聞く。
「だ、だけど、マーマンもずっと生で食べていたから……」
 何とか安心材料を見つけようとしていた蒼馬だが、さらに思い出す。
 寄生されると必ず障害が出ると思われがちな寄生虫だが、意外と宿主に被害を及ぼさないものが多い。それは宿主が死ねば、寄生している寄生虫も死ぬ危険があるからだ。
 しかし、そうした無害と思われる寄生虫も、本来寄生を想定していなかった宿主に寄生すると、深刻な被害を与える場合がある。
 その代表例が、エキノコックスだ。キツネやイヌなどに寄生しても、ほとんど無害なエキノコックスだが、人間に寄生すると長い潜伏期間を経てから重度の肝機能障害を引き起こし、最悪の場合は死に至らしめるという。
 それと同じように、マーマンたちが寄生虫のサイクルの中に入っていれば、たとえ寄生されたとしても深刻な障害にはなっていなかっただろう。
 だが、もしそうした寄生虫がいて、それを自分が口にしていたとしたら……。
 蒼白になった蒼馬は震える声で、シェムルに尋ねる。
「シェムル。む、虫下しってある……?」
 シェムルは盛大にため息を洩らした。
 しかし、この後もしばしば蒼馬は魚を生で食べ、シェムルから大目玉をくらうことになる。それについて後世に伝わる「シェムルの覚書」に、シェムルは次のように書いている。
「虫下しを飲んでまで生魚を食べようとするソーマの悪癖だけは理解しがたい」と。
 感想欄に婚姻という話が出ていたので、設定補足。
 この世界では異種族間の婚姻は、ほぼあり得ません。一般常識的に禁忌の行為であるばかりか、種族ごとに美人の基準が大きく異なるため、他種族と婚姻したいなどと言えば変態扱いされます。
 エルフと人間だけは美人の基準が近く、また子供を作れるということから婚姻を結んだ例も多くありますが、それでもたいていの人にとっては顔をしかめる行為です。
 ちなみに、シェムルを襲おうとした砦の中隊長は、まぎれもない変態です。
 ついでに、単行本で漫画「ヤスミーン」が打ち切りとなったのにショックを受け、「やっぱり俺には『荒野に獣慟哭す』の摩虎羅(まこら)さんか迷企羅(めきら)姐さんしかいない!」と思っている作者は正常です。

-おまけ-
マーマン姫1「えーマジ尾びれなし? キモーイ」
マーマン姫2「尾びれなしが許されるのは、軟体動物か甲殻類までだよね。キャハハ」
蒼馬「……」
シェムル「ソーマ! 私に任せろ!――貴様ら、何だその毛のないツルツルの身体は? みっともない!」
ピピ「その醜い色の腕! それでは求愛ダンスのひとつも踊れないでしょうに。プププ」
蒼馬「……(涙)」
ドヴァーリン「豊かな胸と、ふくよかな腹、丸く大きな鼻がなくして、何が美人か!」
エラディア「まったく、これだからドワーフは……。美しい身体とは、色白で細くしなやかなものを言うのです」
ジャハーンギル「我の妻は、きめ細やかな鱗としなやかな尾の美女であった」
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