詩集 世界の果てに咲く花(3/4)縦書き表示RDF


遅くなってしまいましたです。
詩集 世界の果てに咲く花
作:海風てとら



〜ネコとリンゴ〜
















〜ネコとリンゴ〜





















ある所に一匹のネコがいました。

そのネコは、飼い主に見捨てられ一人世界をさまよっていました。

もうネコは、生きるかちも忘れてしまいました。

そんなある日、一つのリンゴに出会いました・・・。



























「ねえ、君もひとりぼっち?」

ネコはリンゴに言いました。

「うん、ワタシは買った人に見捨てられたの。」

リンゴは悲しそうに言いました。

「ワタシ、食べられるために生まれてきたみたいなのに・・・。」

その言葉でネコは思い出しました。


















(リンゴは食べられるために生まれてきたようなものだけど、

 僕はなんのために生まれてきたの?)



















その時誰かが言いました。














『あなたはその意味を探すために生まれてきたのです。』






























気づくと、リンゴはこう言っていました。

「ねえ、アナタ。ワタシを食べて。」

「え!?せっかく・・・。」

「ワタシはここで食べられないといけないの。

 アナタを逃したら、もうワタシはここで暮らしていかないといけないわ。

 ワタシはアナタとひとつになりたい。

 アナタとひとつになって走りたい。

 アナタはワタシを食べて、生きるかちを探して。」

ネコはこの後、生きるかちを見つけたらしい。






























あのリンゴと一緒に。












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