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初投稿です。下手くそ素人のダメダメ小説ですが、そこらへんはご愛嬌で。気に入って貰えれば幸いです。
新月の夜のメール
作:ゆうじん


 深夜、目が覚めた。

今夜は新月なんだろう。開けっ放しの窓の奥は深い穴が口を開けているようだ。

部屋の中を僅かに照らす、携帯の液晶画面。どうやらまた、使っている途中で寝てしまったらしい。枕元のコンセントから長く伸びる充電器のケーブルが、いつかこの首を絞めやしないかと不安になる。

携帯を閉じた。部屋は完全に光を失う。視界は黒一色で、自分の腕も見えやしない。夜に溶け込んでいるみたいだ。心臓の音がやけに大きく聞こえる。

怖い。

突如として胸を襲う不安感。

暗闇が怖い。

心臓の音が加速する。

怖い。

目を瞑る。視界が黒一色に染まる。目を開ける。視界が黒一色に染まる。

怖い。怖い。

何が怖いのかは分からない。いや、分かるかもしれない。どっちだっていい。考えが纏まらない。頭の中まで黒一色。焦燥感で体が熱くなる。窓から吹き込む風よりも遥かに熱く、体が火照る。なのになんだ? 心は恐怖で凍てつく。

怖い。


携帯が鳴った。
メール着信を知らせる電子音。ちょっと間抜けなメロディーだ。

急に可笑しくなった。吹き出してしまいそうだ。
まるで小さな子供みたいじゃないか。明かりが無いくらいでパニックになるなんて。自分が自分で可笑しくなって、しばらくメールを開くのも忘れていた。

メールを開く。登録外のアドレスからの着信だった。友人の誰かがアドレスを変えたのだろう。一瞬、思い浮かんだ心配を掻き消した。

本文は空白だった。

俄かに恐怖が蘇る。

手の中の携帯が震える。再び、メールの着信。同じアドレスからだ。

メールを開く。

今度は添付ファイルがある。開いた。

画面は黒一色だ。いたずらだろうか。いや、ちがう。画面の右端に光が浮かんだ。馴染みのある間抜けなメロディー。これは―――

自分の部屋だ!

後ろを振り向いた。ゆっくりと、確かめるように。目を凝らすけれどあるのは闇だ。画面の中も闇だ。メールには続きがあった。今度は何か書かれている。

「こわい? 」

部屋を飛び出した。一目散に駆けていく。両親が寝て居るであろう寝室へ。子供だと馬鹿にされようがどうだっていい。闇が私を見ている。

怖い。

だけどほら、そこにも闇はある。
今夜は新月なのだから。














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