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うーちゃん・くーちゃん 

【続】真夜中の不思議な出来事

作者:菜須よつ葉
にこにここどもクリニックは、今夜も静かな病棟です。

れいちゃんは、ぐっすり夢の中です。

今朝、入院してきた翔太くんが、目が覚めてしまったようです。

『・・・ママ』

今にも泣き出しそうな翔太くん。

『翔太くん、寂しくないよ。一緒に遊ぼ。さぁ、背中に乗って』

翔太くんは

『うーちゃん お部屋から出たら怒られちゃうよ』

翔太くんは、ママとお約束をしていました。

良い子にして早く元気になろうね。勝手にお部屋を出たらダメよ。

ママとの約束をしっかり覚えていた翔太くん。うーちゃんが

『翔太くん、真夜中の出来事は子どもたちだけしか知らないんだよ。だから大丈夫なんだよ。皆が待っているよ』

うーちゃんに言われて、翔太くんはうーちゃんの背中に乗ってプレイルームへ移動します。

ナースステーションの前を通っても、誰もうーちゃんや翔太くんに声をかける看護師さんは居ません

プレイルームでは、寂しくなった子供達と、うーちゃん達の秘密の時間。





翔太くんは、寂しさを忘れてうーちゃんと過ごします。朝、看護師さんが検温に来る時間までぐっすり眠っている。

笑顔の看護師さんに起こされて、翔太くんは「うーちゃん」と呟く。

うーちゃんは、いつもの場所でみんなを見守っています。

うーちゃんは、元気になって退院していくお友達に「元気になって良かったね。ボクと遊んだ事は内緒だよ」と元気になった小さな背中に向かってささやく、うーちゃんです。

甘えん坊だった、れいちゃんの退院が決まりそうです。熱も下がって落ち着いてきました。ご飯もたくさん食べれるようになりました。

主治医の先生が、れいちゃんに

『れいちゃん、頑張ったね。明日、お家へ帰れるよ』

と頭を撫でながらお話しします。

今日が入院の最後の夜です。いつものように看護師さん達が、それぞれの病室の子供たちを見廻り、寝かせていきます。

いつものように、静かな夜のにこにここどもクリニック。

『れいちゃん、起きて』

と、れいちゃんを起こす声が聞こえます。れいちゃんは眠い目を擦りながら、ぱっちりお目々を声のした方に送ってみると、そこには「うーちゃん」が笑顔で立っていました。

『うーちゃん』

れいちゃんは、声をかけます。

『れいちゃん、退院のお祝いだよ。プレイルームに行こう』

と、れいちゃんを背中にのせてプレイルームへ移動する、うーちゃん。

プレイルームでは、れいちゃんの退院のお祝いのために、ぬいぐるみ達やおもちゃ達が、お出迎えをします。

れいちゃんは、うーちゃんに連れてきてもらったプレイルームで「入院は怖くないんだよ、頑張ったね」の思い出をもらった、れいちゃん。

翌朝、看護師さんに検温で、

『れいちゃん今日は、お家に帰れるね。頑張ったね。夜もいい子に寝ていたしね。泣かなかったもんね』

と褒めてくれました。そのあとの回診でも主治医の先生にも褒めてもらえて退院の許可が出ました。

れいちゃんママは、退院の手続きに病室を出ました。れいちゃんは、同室のお友達に「おめでと」「元気でね」と優しい言葉をもらっていた。れいちゃんは、満面の笑顔で

『うん! ありがと』

と言っていた。れいちゃんママが病室に戻ってきて、お家へ帰ります。

ナースステーション前で看護師さんと主治医の先生に手を振って退院する、れいちゃん。入院病棟の出入り口のところにいる、うーちゃん。

れいちゃんは、うーちゃんに抱きつきました。そして、うーちゃんと握手をしてママと手を繋いでお家へ帰ります。
うーちゃんは、れいちゃんの背中に『元気になって良かったね。大きくなったら看護師さんになって戻ってくるんだよ』

と、ささやく うーちゃんでした。

きっと今夜も、うーちゃんはプレイルームで泣く子のお世話をいるのでしょう。


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