歌が響いて花が咲く
あらすじ、間違っては居ないけれど正しくもありません。
昼寝したら夢に見たのを書いていたら、全く違う話に仕上がりました。
あれ?
半年ほど前から、村と外との境界あたりにナニカが浮かんでいた。
それからは朝と夕方美しい歌声が聞こえる。
はじめは気味が悪くて仕方がなかったが、歌が聞こえるようになってから畑の害獣被害がまず減った。
最近作物の手入れが楽だなぁと思い始めていたら、時折村近くまで来ていた魔獣を見かけなくなった。
村の子供達や娘が歌をまねして日中歌うようになると、歌った近くにある植物の生長が良くなった。
今では畑仕事の時に皆して歌うようになった。
歌はとても耳障りが良く、そして覚えやすかった。
何日かおきに歌は代わり、また同じ歌に戻る。
歌の効果を知ってから皆懸命に覚えた。
真っ先に新しい歌を覚えた者は、村の人気者となった。
恥ずかしくて歌えず、鼻歌でごまかしても多少の効果はあった。
だがやはりきちんとメロディを覚え、歌詞を口にしたときとは効果の差があったため、よっぽどでなければ歌うようになった。
恥ずかしがり屋だった少女が意外に歌が上手かったり、乱暴者で手がつけられないと思っていた少年が、実はやり方が間違っているだけで皆を害獣などから守ろうとしていただけとかが歌のおかげで判ったりもした。
そう、害獣や魔獣に会っても歌を歌うことで相手の戦意を弱める事ができると、彼のおかげで知ったのだ。
倒すことは出来ない。
しかし襲われたからと言ってすぐさま殺されると言うこともなくなった。
戦意を弱めて逃げればいいのだ。
いつしか、そのナニカは村の中で神様の贈り物と言われるようになった。
年に2・3回村を訪れる行商人が、今はどこの村に行っても歌声が聞こえて来ると笑っていた。
二十年前、魔王と名乗る者が現れてから税金は上がり、収穫物は減り、子供達も生まれにくくなっていた。
こうしてきてくれる行商人には悪いが、なかなか余裕が無く必要最低限の物も買えないほど逼迫していた時期もあった。
それがどうだ、皆が歌を歌うようになったら大分生活が変わった。
子供達の表情も、我々の表情も、そして長老格の表情も。
もう忘れ果てかけた、二十年前にはあったはずの穏やかな顔がそこにはあった。
商人が言うには、村によって歌が違うことがあるから教えて欲しいと言う。
他の村で聞いて覚えた歌を教えるからと。
オレは笑った。
だってそうだろう、この歌は神様の贈り物。
それは独占するような物ではなく、皆で共有するからこそ素晴らしい物なのだ。
そう言うと商人は確か似と頷き笑った。
「 エクセルシス デーェーオ」
今日は神様をたたえるような歌がよいとあったので覚えている賛美歌を歌う。
しかし良いのかな?この世界の神様のための歌じゃないけれど。
人が神様をたたえるための歌という括りで良いのならば、良いのかもしれないけれど。
うん、不思議だ。
いきなりこの世界に召喚されて、博物館やテレビでしか見たことがないような甲冑を纏った人たちやローブ?なのかなずるずるしたほっかむり付きマントを着た人たちに囲まれていたときは大変混乱したけれど、その後いきなり室内なのに自分の真上から光が差し込んで彼らの前から移動させられるとは思っても居なかった。
と言うかいきなり石作りの室内?みたいなところで知らない人たちに囲まれていた時点で、人生終わったとあきらめてたんだけど……まさか生きながらえられることが出来るとは。
光に包まれて、次に見えたのは緑。
どうやら森の中みたいで、直ぐ側に小屋があった。
ドアを開けて直ぐがキッチン兼リビングな感じの板の間で、水はツボの中に綺麗な物が入っていてどれだけ使っても無くならないし、火は暖炉にずーっと同じ強さで燃料を入れていないのに燃え続けていた。
大きくて広いテーブルと六脚の椅子。
棚には食料らしき物が保管されていた。
そしてテーブルの上には、知らない文字で書かれたメモ。
それなのに何故か読むことが出来るメモが置いてあり、私がこの世界に来てしまった経緯と、出来たらやって欲しいことが書いてあり、この世界に連れてきてしまったお詫びとして衣食住は保証するとのこと。
その保証にこの小屋にある物は全て私が自由に使え、補給も自動で行われるようになっていると書いてあった。
ん、食と住は見た。
衣、つまり服があるのか。
奥にある3つのドアかと奥に入って開けてみる。
真ん中のドアはクローゼットがついた広めの部屋で、入り口近くは若干狭いけれど本が沢山収まった棚が限界まで納められ、小さくてお洒落なテーブルと椅子が一脚置かれた書庫という感じで、奥のドアはリネン室みたいな感じで、そこからトイレとお風呂に繋がっていた。
クローゼットの中は私の好みの、私の世界にはないような服が七割と、私の世界の服が一割そして下着が二割の割合で入っていた。
どうやら下着類とパジャマや部屋着に関しては、私の世界の物の方が良いらしく優先してくれたらしい。
小屋から出るときにはこの世界の服に着替えることと、外出用のローブを羽織るようにと書いてあり、それは私の居場所をわかりやすくするためと、外敵から守るために必要な細工がしてあると書いてあった。
外敵、つまり最初に見た人たちみたいな物かな?
なんか今現在魔王を名乗る強者が居て、それを倒すために勇者召喚をして私が来たんだそうだけど、私を保護した存在的には私は非常に価値はあるけれど、召還師たちと達にとっては価値はないそうで……やっぱり命の危機だった!!!
私を保護した存在的は、私という人間の記憶や意志などを捜査してこの世界にとって私は安全と判定し、保護するための場所としてこの森と小屋を提供すると言うこと。
衣食住の保証はその辺りみたい。
で、出来たらやって欲しいこととして、一日に一回歌って欲しいと。
はて?
歌うのは別に良い。
書庫の片隅にあった箱から私の世界の音楽が流れたことで、私の記憶の中、私が忘れていても聴いたことがある音楽全てが入っていると書いてあったのを見たときに、暇はつぶせるかなと思ったから。
歌が上手いとは言い難いけれど、暇するよりはマシだし、やって欲しいことの難易度が高すぎるというわけでもない。
まぁいいかと了承し、いきなり誘拐されて戻して欲しいけれどきっと戻せないんだろうなぁと思いながら現状を受け入れた。
あ、トイレとお風呂も一応ありました。
どうやら私の記憶の中にあった生活環境は、この世界ではあり得ないくらい素晴らしかったようで再現には苦労したそうです。
うん、そんな愚痴書かれても……
私は紙の余白に歌うことは良いけれど、どんな歌がよいのかと言うことと、懐かしい調味料を出来たら完備して欲しいというわがままを書いてみた。
翌日、起きたらお返事がテーブルの上に。
そんな感じでまったりと、保護してくれた存在が何となく神様的な存在であることと、この世界の支配階級にある人間には恩恵を与える事ができないこと等が判ってきた。
どうして支配階級の人間に与えられないのかは判らないけれど、世界の外に自分たちにとって都合がよい存在を求めるようになってはおしまいだとか……私の居た世界、そう言うお話いっぱいあったんですが。え、お話ならばよい?そう言う物ですかね?
こうして私は一日一回神様の望む歌を歌い、私が聞いたことがある記憶のどこかにはあるはずの音楽を聴きながら本を読んだり料理をしたり、たまには小屋の周りを散策したりしながらその日が終わる頃に神様との交換日記もどきを書いて一日を終えるような日々を過ごしていた。
そんなある日、作った物をそのまま保存できる棚を貰ったので、午前中をかけて大量にクッキーを焼いてお茶を用意してから、本日の日課である歌を一曲歌い終わったときにいきなりドアが開いた。
今までそう言ったことが一度もなかったから余計に。
びっくりして目を見開いていたら入ってきた四人の人達は、いきなり訳のわからないことをわめき始めた。
曰く「私は聖女もどきの後押しをしている」曰く「王侯貴族に恩恵を与えないとは何事だ」曰く「世界のために魔王を滅ぼせ」曰く「正しき神のために従え」等々。
訳のわからないことを言われてます。
さて、どうするべきか。
いや、どうして彼らはここに来ることが出来たのか。
この場所は私のための場所。
私と神様が認めなければ入って来れない安全な場所。
私の居た世界の安全基準は、こうやって隔離して囲わないとどうしても満たせないからこそ。
そして私はこの世界に来てから外に出ていない。
誰かと知り合うことも、許可を与えることもしていないのだから。
では神様?
しかし正しい神とか言っている人がいる時点でそれは却下する。
私を助けてくれた存在が神ではなかったとしても、確かに私は何不自由なく今まで生活して来られたのだから。
魔王を滅ぼせと言うのは却下。
私は私の命が大事です。
「ところで、どうやってこの場所を知って入ってきたのですか?」
誰とも何とも聞きません。
彼らが私から聞きたいのは、彼らにとって都合がよいことだけでしょうから。
「誰にも入ることが出来ない禁域に光の柱が立ったという噂があったからだ。勇者のくせに良くも逃げ出したな!」
「私は勇者ではありません。歌を歌う事しかしていないしがない籠の鳥です」
えぇ、囲われて、望まれた歌を歌っているのですから籠の鳥で間違いはないと思います。
正しくはなくとも間違いでもない。
そしてこの囲われた世界から出ることが恐ろしくて、小屋が見える範囲までしか散策したことがありません。
「そうだ、その歌だ。庶民どもには歌の恩恵を与えたくせに何故我々には与えない!」
「召喚してやったのだ、感謝して我々のために働け!」
「貴様が居なくなったせいで我々は城での地位が危なくなったのだぞ!」
うん、知るか。
お前らのことなんか。
拉致誘拐が感謝されることだと思っているのか。
召喚されて感謝して奉仕しろ?
冗談じゃない。
神様は私を元の世界に返せないと言った。
たくさんある世界から、誰でも良いからと連れ出すのは簡単だけど、戻すのは難しいと。
連れ出したことで、元の世界との縁が切れて新しくこの世界と繋がってしまっていると。
切れてしまった縁の分だけ、前の世界とこの世界が恩恵を私に与えているのだと。
だから私に与えられた衣食住は当然の物だと。
これを奪おうとする物は罰が与えられるとも。
つまり、彼らがどうやってこの場所に来たのかは不明だけど……罰が下る。
私を召喚した首謀者の一員であると私の前で明言したからこそ確実に。
私に不利益を与えるつもりだと、その可能性があると認識させたからこそ。
晴れていた空は雲が覆い、空が鳴り始める。
神が鳴る。
カミナリが小屋の周りに落ち始めた。
腹の底に響く破壊音が四方八方から鳴り響く。
空から落ちてくる光と轟音。
揺れる大地。
突然の天候の変化と、音と地響きに微動だにしないで経っている私と、恐怖と驚きで腰が抜けた様子を見せる彼ら。
そしてふと思った。
今まで神様からのリクエストは優しい歌ばかりだった。
郷愁を誘ったり、季節の移ろいを楽しんだりはかなんだり。
夜明けの喜びを、夕暮れのもの悲しさを。
命を喜び尊ぶ。
そういう、ある意味前向きな曲ばかりだった。
ではこの場でそれとは全く違う、後ろ向きな曲を歌ったら?
攻撃的で暴力的な歌だったら?
後ろ向き処か鬱になると言われているような曲は?
聞いたら自殺するとまで言われた曲は?
今までにない残酷な気分になった。
紙が舞っていた。
そこには書いてあった。
歌え、と。
私は酷く愉快な気分になり、歌った。
考えるでもなく口にしたのは、ドナドナ。
売られる仔牛の歌。
歌うと彼らの狂乱は酷くなり、仲間同士で罵り会いながら殴る蹴るの暴行を始めました。
腰は抜けているので力強いとは言い難いですが、頭のリミッターが外れているからか手加減も何もなく殴る場所も考えることなく血みどろになっていきます。
その血の後を掃除するのは私か……深々と、面倒だと思いながら歌いきると、彼らから生気は感じ取れなくなっていました。
こちらに脅え、許しを請うばかり。
そんな彼らはこちらが聞いていないのにぺらぺらと話します。
彼らはかつて召喚した者達の子孫であること。
国のために数十年単位で、なにがしかの名目で勇者召喚を行っていると言うこと。
私を召喚したのもその一環で、魔王を倒せそうにないなら何かの知識でも搾り取って後はどうにでも出来ると思ってたこと。
召喚して直ぐに光の柱で連れ去られたために、今回の勇者召喚を主導した者達の地位が危ういと言うこと。
これまで口出ししてこなかった教会が各地で囀り、村や町で流れ始めた歌は自分たちのおかげだと主張し聖女を立てたと言うこと。
その聖女が高位貴族や王族に色目を使って近づき、教会の地位を上げようとしていると言うこと等々。
自業自得じゃないかなーっと言う点が沢山。
そしてやっぱり、召喚された人たちは帰ることが出来なかったんだ、と思った。
今更だ。
神様が教えてくれていた。
世界はたくさんあって、そのどこから来たのか判らないから帰せないと 。
帰らないことを選択した人もいたかもしれないけれど、そのほとんどは帰れないからこそ、この世界で生きていくために利用されることを選んだのだろうと。
そしてかなりの頻度で召喚は行われているのだと知った。
外の力に安易にすがる彼らに、だから神様は加護を与えることは出来ないと決めたのだろうと。
外に出るのは怖い。
そして安全なはずのこの場所に彼らが来た。
壊れた彼らをどうするか、考え込んでいたら光が彼ら覆い、そして消えた。
血の後も、壊れたり傷がついたはずの室内を綺麗に修復して。
さて、今日は疲れた。
今日書く分の日記、神様に何を書こう。
光の柱が禁足地である森に立ったあの日、我らの神よりも古く正当だと言われる存在の禁足地など無関係だとは理解しているが、あの森は入っても直ぐに迷い踏み入れた場所から出てしまうからこそ、どれだけ森が豊かであっても足を踏み入れようとする者はいない。
しかしその日から森から歌が聞こえ、その歌は広がっていった。
村々に、町に。
大きな貴族や領主が居る街を除けて。
その歌ははじめ気味が悪くて仕方がなかったが、次第に有用性を見せ始めた。
獣除けに使えたのだ。
移動時に歌うと襲われないのだ。
私たちはそれを神からの贈り物であり、私たちが神に祈ったからこそだと広めた。
いくつかの歌はすでに覚えた。
各地にある教会に伝達し、歌を収集させた。
その歌を教会で歌わせるようにした。
見目良く人心を惹き付けるに長けた少女達に歌を教え込ませた。
最も上手く歌える者を聖女として祭り上げることにした。
教会のために、我々の神のために。
国を操作するために。
我らの神の威光を知らしめるために。
歌、等という簡易な物で下々の者達に平穏を与えることが出来ているのだ、それはつまり神から私たちへのお恵みだ。
私たちの祈りに応えて神が聖女に歌を授けられたのだと。
そう言う方向に持って行くことが決定した。
そしてそれは上手くっていた。
歌が除けていった大きな街の教会で、聖女の演出を行った。
くだらない歌も、聖女に選ばれた少女が歌うと格が上がる。
そうやって聖女の存在を知らしめ、いくつかの街を回り聖書が立ち寄った教会では以降その歌を毎日歌わせることで効果を理解させる。
やはり大きな街であっても歌が毎日歌われるようになると、物の大小の差はあれども獣の被害は減った。
そうやって聖女のおかげであるという実績を積ませ、首都に呼ばれるように貴族にも働きかけ続けた。
結果、聖女は国に聖女として認められ、私たちの神は国の信ずる神に選ばれることとなった。
笑いが止まらない。
あぁ、この歌は確かに神からの贈り物だ。
こうして私たちの神が国に認められる。
次は他国だ。
あぁ、今日は良き日だ。
そう思っていた。
そうなるはずだった。
美しく着飾った聖女が末端とはいえ王族の男に手を引かれ、王城前広場の中央に進み出る。
今日ここで歌を歌い、神の威光を示し国教に指名されるのだ。
しかし結果はどうだ、中央に進み出たとたん空は暗雲に覆われ、雷が鳴り響き始めた。
あの日、光の柱が立った禁足地あたりにカミナリの柱が立ったと思うと広場に歌声が響いた。
もの悲しく、重く、後ろめたくなる歌。
後悔をかき立てるそれは、広場に集まっている人だけでなくより多くの人間に影響を与えただろう。
私たちが作った〝聖女〟は所詮作り物でしかないと理解させられた。
そしてわき起こる悲鳴。
聖女の上に何かが落ち、聖女と何かがひしゃげた。
それは人間だった。
この国の高位貴族達の子弟たち。
先の勇者召喚を主導した者達の一員であったらしい。
親にも国にもそれほど期待をかけられていなかった三男以降の、予備の予備ですらないどうなってもかまわない存在。
それが、カミナリと共に、落ちてきた。
聖女の上に。
後は阿鼻叫喚。
地獄だった。
私たちは国教として認められるどころか、弾圧される側に回ってしまった。
どう、して…………
この間は雨もないのにカミナリが鳴り響いて驚いた。
それでもその日の夕方いつものように歌が聞こえて、あぁ今日も一日何事もなく終われたんだなぁと感慨深く思った。
最近は朝と夕方で歌が違っていたりする。
朝は元気になるような歌が、夕方は家に帰りたくなるような歌が。
それもまたいつもの毎日になっていくんだろう。
また行商人が来たときに教えられるように、そして教えて貰った歌を歌いながら畑を耕す。
歌いながらの仕事は楽しい。
作物も元気に肥えてゆく。
ウチの奥さんのおなかが最近大きくなってきた。
初めての子供だ。
生まれてくる子供にどんな名前をつけようか。
どんな歌を教えようか。
今から奥さんと楽しみで仕方がない。
歌を歌おう。
喜びを乗せて。
悲しみを越えて。
最近は魔王の噂も聞こえなくなった。
通り過ぎていく旅人達の表情も明るい。
彼らもまた、歌を歌い運んでいく。
あぁ本当に、神様はよい贈り物をくださった。
今日も歌を歌おう。
歌が繋がり喜びが増える。
作物の花のように、歌がきっと何かの実を結ぶ切っ掛けになっている。
勇者召喚されたお嬢さんは、その後静かに神様と交換日記を続けながら毎日歌を歌って暮らしました。
記憶の中の読んだことがある漫画や小説も全部出力してくれているので、書庫を漁るとそれまでに読んだことがある本が見つかります。
音楽だけでなく映画も実は見れます。
引きこもりには大分優しいです。
服や寝具がくたびれてくると、新しいのがいつの間にか用意されていたりもします。
この世界の本や音楽も、希望すれば書庫に用意して貰えます。
本当に引きこもりには優しいです。
そして今までも、神様の回収が間に合いこうして引きこもり生活をした人や、世界に出て行った人もいます。
割と召喚勇者に益をもたらされている世界なので、何か切っ掛けさえあれば国の上層部は召喚したがります。
それ故に国の上層部は神様に見放され、結構短命だったりします。