15,地獄…ニューギニアの戦い 5
11月6日…暑い日が続く
この日、ニューギニア島に新たに上陸してきた
ジョン・ゲンガー大佐率いる大和特殊戦闘軍ジョン戦車連隊と戦車第2師団の援軍が
ボーランジアへやってきたのである
それだけでも心強いのであるが援軍全員で敵は幾万を合唱した、兵士の士気を大きく上げた
♪敵は幾万♪
敵は幾万ありとても
すべて烏合の勢なるぞ
烏合の勢にあらずとも
味方に正しき道理あり
邪はそれ正に勝ちがたく
直は曲にぞ勝栗の
堅き心の一徹は
石に矢の立つためしあり
石に立つ矢のためしあり
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある
「…よくきてくれました…」
「勝った気分になりましたよ…」
絶望的な状況に援軍が来てさらに自国の誇りである歌を
全員で合唱してくれた、それもゲンガー大佐などのアメリカ人もであった
沖田大佐にとってこれほどうれしいことはなくうれしさのあまり涙が出てきた
「さあ、がんばりましょう」
「はい!」
「お前ら! 戦う気は!?」
「はい! 死ぬ時は一緒です! 戦って死にましょう!」
この後、大和・日本軍による組織的戦闘が再び多く行われるようになった
11月10日、ボーランジア占領
11月23日には激しい戦闘の末サルミを占領した
士気とは…戦場において必要不可欠である
11月に入ってからそれがはっきりとした、士気の高い軍隊と士気の低い軍隊がいかに差が
あるかを…物語っている
トリステイン軍はニューギニア島から撤退を開始した、ラエ皇国も大和帝國に降伏、
ニューギニア島の占領に成功した
一方-
第7艦隊…空母赤城甲板-
「私、ここ好き」
「ん?」
「風がきもちいい」
「この辺暑いからな、空母の甲板の風は本当にきもちいい」
「勝てそうだね、戦争」
「さあな、上陸したら猛反抗にあったりして」
「えぇ? もう戦う戦力ないでしょ」
海軍は陸軍の兵員の引き上げを手伝っていた
約16万の陸軍のち14万を引き上げた
そのころトリステインは…
30個師団あったトリステインも今や14個師団まで減った、
その多くはニューギニアで全滅した、残った師団も
その中の第7師団、第3機甲師団、第7飛行師団は戦力の大半を失ったため実質11個師団
陸軍の戦力は半分以下に落ちた
一方海軍は早くから船を失いつつあり空母は0、残りの艦艇も僅か、さらに最高司令官が
平民のシエスタという最低の状態であった
空軍は全滅、残りの航空兵力は陸軍航空隊のみである
B-29は陸軍機であったがそれもかなり数が減った
ダーウィンに工場は少ない、この時点でトリステインが勝利することは難しくなった
年明け…
大和・日本軍はトリステイン本土上陸作戦を立てていた
その第一号としてソロモン諸島攻略が行われた
…しかしトリステイン軍の姿はなくたびたび捕食にくる人食い原住民と戦闘に
なるだけであった
ガダルカナルに基地をつくりそこを拠点とし珊瑚海を征し上陸を開始するという作戦だ
問題は補給線が伸びきってしまうのだが簡単な事に気がついた、
占領していった所に簡易工場をつくっていけば弾不足とかで悩む必要はないというものだ
大照18年2月、この時健介27歳、タバサ17歳、その作戦が開始されようとしていた
2月5月、既に飛行場が完成し港もほぼできていた
2月6日、出撃
珊瑚海…赤城甲板-
「もう一年と一ヶ月経つんだね」
「まったく、ちっともゆっくりできない一年だったな」
「んもぉ 誰戦いたいっていったの?」
「それはお互い様だろ ハハハ」
「そうだね ハハハ」
「くそぉ戦場で二人でいちゃいちゃしやがってぇぇぇ…」
「怒ると血圧に悪いぞ楠目」
楠目とミタは少佐に昇進、また健介は今までのすばらしい功績から
もう正式な軍人ではない為本来貰えるわけがないが特別に大和帝國から
金鵄勲章功三級が授与された、功三級が授与されるのも異例中の異例である
功三級:将官の初叙。功労ある佐官、尉官の最高位の功級
一応尉官でもとれる勲章なのだがそんなのは不可能に近い
まあ書いている人が無知であるのではずれてはいるかもしれないが
「しかし濱口もすごいよな」
「ああ、俺らが一章かかってもとれそうにない金鵄勲章を授与してもらったんだからな」
「俺だって金鵄勲章授与されたんだぜ?」
「本当か楠目?」
「ああ、つい最近な…功五級だけどな…」
「いいな、俺はそれすらないんだぜ」
その時、警報がなった
「敵の大艦隊接近中! 全機出撃用意! 戦闘準備!」
「健介、大艦隊だって」
「トリステイン海軍の最後の反抗か?」
「どのくらい戦力が残っているかはわからないが、ここで負けるわけにはいかない」
「濱口殿! 神山を用意しました!」
「よし!」
「私も行く」
「危険だけどいいか?」
「うん、死ぬときは一緒っていったでしょ」
「わかった、じゃあ後部銃座に座ってくれ」
「うん!」
艦上攻撃機「神山」
これも閃光と同時開発で同じく急ピッチで開発された
戦闘機と互角に戦える攻撃機をコンセプトにケンペル中佐(少佐から昇進)が設計・開発した
最高速度は魚雷を積んでいない状態で604キロ、運動性能も魚雷をつけていない時は
零式戦並でその名の通り戦闘機とも互角に戦える攻撃機である
しかしまだ8機が実戦に配備されたのみ、そのうち4機しか機動部隊には配備されなかった
機首に7.7ミリを2挺、翼内により精度を増した20ミリ機関砲を2挺装備
後部にも7.7ミリ旋回機銃を1挺装備、魚雷は一本搭載可能
エンジンは榮照一一型、これは日本名で実はDB 605である
攻撃機であるため低速にはなってしまったがそれでも600キロ以上を出せた、
欠点は航続距離が2094キロしかないことである
この高性能艦爆は今回初陣であった
またこの日までに赤城・加賀・飛龍の艦載戦闘機はすべて閃光になりその他の零式戦は
そのままつかわれるもの以外は閃光に置き換えられ大和海軍か新たに新設されたガリア
機械空軍へ無償配布を行った
閃光もこれまでの一一型から改良された二一型が配備されはじめていた
二一型は運動性能を零式戦と互角にし最高速度を673キロまで上げる事に成功した
一方トリステインは空軍再編成のためモンモランシーを新たに司令官とし全航空会社に
新作機の開発を要求したほか全工場に戦車、艦船、航空機の新規大量製造を要求した
その結果この日までに空軍は53機を保有、船はまで未完成、予算の都合で陸上戦力は
そほろどではないが軽戦車を10両製造し銃を何百か製造した
2月7日午前7時10分、艦載機出撃
ブロロ…
健介の神山の真ん中、雷撃担当は高村美佳20歳、一等飛行兵曹、
大和特殊戦闘軍(日本軍)で数少ない女性軍人である、
「行くぞ、」
「はい!」
「健介、いつでもいいよ」
ブオオオオオオ…
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