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ソクラテス(2)
――しかしもう去るべき時が来た――
――私は次の作品を執筆するために(笑)
そしてキミは――
今から今日学んだことを実践し、
《生きていく》ために。
……もちろん――
私とキミのどちらが
より幸せに成るかどうかは――
解らない。
あたりまえだよね!
それを知っているのは、
君の人生が幸せに成れる事を知っているのは――
《キミ自身》なのだから――
【参照】
名前:ソクラテス
国名:ギリシア人
生没年:
紀元前469年頃~同399年
しかしもう去るべき時が来た――
私は死ぬために、
諸君は生きながらえる
ために。
もっとも我ら両者のうちいずれかがいっそう良き運命に出逢うか――
それは神より外に
誰も知る者がいない。
出典:プラトン
『ソクラテスの弁明』