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《二十五言目》 墨子
――学校へ行かない私には、
いじめる者も
頼りない先生もいない。
また家では――
親は無関心だし、
私も家事をやらず――
ただただ“ヒマ”なだけだ。
……ああ、生きるとは、
学校行って屈辱受けて
死にたくなるか……
家でヒマ過ぎて
死にたくなるか……
どちらかしかないのだろうか……?
――そんな“キミ”が、
今、
読書をしようとしない
理由なんて存在するのか?
――読書をできないほど
時間がないのか?
【参照】
名前:墨子
国名:中国人
生没年:
紀元前470年頃~同390年頃
私は、
上は君主や諸候に使えることもなく、
下は農業や耕作の苦労もない。
だから私は、
読書を廃することは
できない。
出典:『墨子』