《百三言目》藤村俊二
一生懸命、学校いくとか……
一生懸命、会社いくとか……
そういうのを“美徳”と感じてしまう我々がいる。
……でもね、自分を死に到らしめるような行為は、
決して美徳なんかじゃないんだ。
今、本当に苦しくて死にそうなら……
学校も会社も行かなくていいんだよ。
……だって本当の美徳って、
まず《自分を大切にする》ことだと思うからさ。
【参照】
名前:藤村俊二
国名:日本人
生没年:1934年~2017年
『』内、引用文。
『一生懸命が美徳とされがちですけど、
ずーっと力入れているとそれがエライと思い始め、
頭が固くなってしまう。
時にはボーッと静止する駆け足しない人生態度も
大事だと思うんです。』
出典:『早稲田ウィークリー』
名俳優の藤村俊二さんが1月25日にお亡くなりになりました。
原作そして映画『デスノート』の大ファンである筆者は、
名探偵「L」の、老紳士秘書役である藤村さん演じる「ワタリ」をみて驚きました。
何故なら藤村さんが、あまりに筆者のイメージする“ワタリ像”と一緒だったからです。
最後に名探偵Lが、死ぬ間際に育ての親でもあるワタリの写真を一瞬みたシーンが今でも忘れられません。
それまでのLを支える藤村さんの演技が素晴らしくて――
Lがワタリ写真を見たとき、「その気持ち本当に解るな~」と感情移入して号泣したのを思い出します。
藤村さんのご冥福をお祈り申し上げます。