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《百言目》ツルゲーネフ
――私の経験上、
辛さ苦しさがなくなる瞬間というものは、
確かに存在する。
そう何故か、一人の人間のそばにいると――
今まで自分を虐げてきた奴らの存在など、
全く問題でなくなることがある。
そして今までの苦しみ悲しみが、
それすら自分を成長させるための試練だと――
前向きに捉えてしまう自分に気付く。
それが――
誰かを《好きになる》ということである。
そう、今日まで頑張って生きてきたからこそ、
好きな子に巡り逢えたんだよ!
【参照】
名前:ツルゲーネフ
国名:ロシア人
生没年:1818~1883
『』内、引用文。
『ある一人の人間のそばにいると、
他の人間の存在など全く問題でなくなることがある。
――それが恋というものである。』
出典:『初恋』