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《九十七言目》ルター

『たとえ明日、世界が滅亡しようとも――

今日私はリンゴの木を植える。』

『』内、引用文。

【参照】

名前：ルター

国名：ドイツ人

生没年：1483年～1546年

出典：ゲオルギウ著『第二のチャンス』

――今日成人式を迎えるキミと、

いつか成人を迎えるキミへ最後に伝えたい。

これからも人生いろんな事がある。

大人だから楽しめることもたくさんあるんだ。

でも例えば人生のとても辛いときに……

『もし明日この世界が無くなる』と知っても、

「……じゃあ、今日死んでもいいや」と思って欲しくないんだ。

それでも、「なんとか生き残ってやる！」、「絶対生き続けてやる！」と、最後まで死ぬことに抵抗する気持ちを持ち続けてほしいんだ。

そうすれば選択肢が「生きる」しか無いのだから、

生きる為の方法をキミはいつでも考えるようになり、

結果、キミはいつまでも生き続けることになるのだから。

ねぇ、今まで死ぬことばかり考えてきたキミが、

それでも生きる為に、そう明日のためにリンゴの木を植える――

そんな光景を想像してほしい。

……なんだか、けなげな自分にウルウルしそうだね。

そういう想像をキミができるようになったら、

前向きになった自分を、まず自分で誉めてあげてね！

　　　　　　　　　　　　2017/1/9.月風のシロッコ