連載再開です!《八十七言目》 ゲーテ
……泣きながら、悔しくて悔しくて、
……泣きながら、悲しくて悲しくて、
涙を流しながら御飯を食べたことのある者しか――
いじめられたことの本当の辛さなど解りはしない。
――だからこそ、私は解る。
キミと同じ体験をしていないから、キミの辛さの、
……その全ては解らない。
――それでも、解ること言えることは体験者としてある。
それは、学校に行くのが死ぬほどに辛いのなら、
『いかなくていいんだよ』。
もう一度言うよ、冬休み明けが怖いなら――
学校へ行くくらいなら死んだ方がましだとキミが今感じているなら、
学校に『いかなくていいんだよ』。
その後のことは、まだ考えなくていいんだよ。
キミを死に追いやる学校なら、いかなくていいよ!
正直、生きていれば学校なんかいかなくても、
どうってことない。
――もちろん幸せにだってなれる。
何故なら、私もそうやって幸せを見つけたんだ。
だからキミには、生きること、行き続けることだけを、
まず考えてほしいんだ。
――キミの幸せを、いつか見つけるためにもね。
【参照】
名前:ゲーテ
国名:ドイツ人
生没年:1749~1832
※『』内、引用文。
『涙とともに――
パンを食べたことのある者でなければ、
人生の本当の味はわからない』
出典:『悲痛な嘆きの歌』




