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《最終言目》 後白河法皇
子供たちはみんな――
この《笑顔》のために
産まれて来たのです。
幸せになるために
生まれて来たのです。
――いえ、来てくれたのです。
今、目の前で楽しそうに
笑い声をあげて遊んでる子供達の姿を眺めていると――
ふと、私はやすらいだ
気持ちになり、
――そう思いました。
【参照】
名前:後白河法皇
国名:日本人
生没年:1127年~1192年
『』内、引用文
『遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子供の声聞けば
わが見さえこそ揺るがるれ。』
出典:法皇撰述
『梁塵秘抄』
今から、約900年前に後白河法皇が世間の言葉を選んで記したものが、
本作《最後の言葉》です。
いつの時代でも、子供たちが憂いなく、楽しく遊べるような社会環境にしていきたいですね。