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あとがきにかえて(2)
――しかしこれは勿論、
いわば“対処療法”にすぎません。
いじめ自殺に追い込むような
“いじめ”がある社会自体が問題なのであり、
子供にばかり「頑張って生きよ」と言って――
親や先生、そして私たち大人がこの――
“残酷な社会”を
ほったらかしにしているわけにはいきません!
そう、だからこそ
《いじめ問題》を解決しようと願うなら、
いじめっ子を作り出してしまう社会を全て――
それが生まれないようにしなくてはなりません。
――そうです、
我々大人たちが――
子供が子供を“殺す”
残酷な社会をいろんな場から――
変えていかなくてはならないのです。