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リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード10『決戦前夜!』

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エピソード10-2

2017年2月4日付:加筆調整
 あの時のニュースが伝えた物、それの衝撃度合いは――特定の勢力には劇薬に近い威力だった。
『最初のニュースは、新たなジャンルを開拓するようなニュースです』
『ARゲームで新たなジャンルを開拓する為に、ARゲームのプレイヤーを芸能人化。新たな収益スタイルを確立すると言う発表がありました』
『動画投稿サイトではARゲームを扱った動画が増えており、それに芸能事務所側が一定の収益を得る事が出来ると判断し、投資を行う模様です』
『一方で、このような動きは過去にあった実況者や動画投稿者を芸能人化して収益を上げようとしう事例があり、一部では反発があると予想されています』
『芸能事務所側は、今回の提案を皮切りにしてコンテンツの輸出を更に広げようとしている模様です――』
 ビスマルクだけでなく、アイオワも途中でテレビのチャンネルを変えていた。
それ程にニュースの内容は衝撃的と言える物だったと言えるかもしれない。ガーディアンや運営サイドにとっては、寝耳に水かもしれないだろう。
おそらく、ARゲームがクローズド環境を求めているというネットの噂は――こうした事件が起きる事を懸念していた可能性もある。
しかし、それは本当に良い事なのだろうか? ゲーム内容をプレイせずにウィキやまとめサイト等の情報で判断し、つまらないと断言するような人物を信用出来るのか?
そうした人種を信じた事で炎上するのが、俗にいう炎上マーケティングと言う可能性もある。
「このニュースは、明らかに何かを狙っている可能性がある。もしかすると――」
 ビスマルクはふと考える。超有名アイドル商法を永遠に存在させる為に他のコンテンツを平気でかませ犬とするような炎上マーケティング――。
こうした商法を否定する勢力がいる事も、事実ではある。しかし、この商法がなければ発見できなかった者があるのも、また事実なのだ。


 午前10時、ニュースの詳細を調査し、対応の必要ありと判断したのはガーディアンだった。
彼女たちの目的はARゲームの正常化。つまり、一連の芸能事務所が起こそうとしているプランは炎上マーケティングと判断し――阻止しようとしている。
ガーディアンの秘密基地は複数あるのだが、その詳細は一部勢力等に悟られないようにする為に秘密とされていた。
とあるビルにテナントで借りている某所、そこには秘密基地という言葉の割に内部は事務所っぽい雰囲気と言うギャップがある。
事務所と言う割には着替え用のスペースとか、シャワールームと言う物も常設されていた。
近場にスパでもあれば、そちらで何とかなりそうだが――現実は非情であると言うべきか。
「ここは相変わらずだな――」
 身長170センチ、グリーンの髪色にセミロング、Cカップ――しかし、着ている服は某バーチャルアイドルのコスプレである。
この姿を見て、一部のガーディアンは敵の侵入と勘違いするのだが、彼女の顔を見て敵ではないと確信した。
「ビスマルク――どういう事?」
 ビスマルクの姿を見て驚いたのは、あきつまるだった。
彼女の方も別の出撃指示が出た事もあって、そちらに出撃しようとしたが――ビスマルクがやって来たのである。
「こちらも聞きたい事がある。CD大賞の買収をした芸能事務所についてだ」
 ビスマルクがあきつ丸に聞きたい事、それはCD大賞の買収についてだった。
それも去年あたりの話であり、タイムリーな話題でもない。それを今更聞いてどうするのか――と。


 事務所の応接間で話すのも――と言う事で、あきつ丸はビスマルクを事務所の内部へと案内する。
内部と言っても最深部へ案内する訳にはいかないので、オフィスを思わせるような会議室の方へと案内した。
「芸能事務所Aではなく、Cを聞きたいと言うのか?」
 あきつ丸の方も若干困惑気味だ。近くにいたガーディアンのメンバーも驚きの声をあげる為、相当珍しいと思われているらしい。
何故かと言うと、芸能事務所Aの方が一連の事件で話題となっており、そちらの方が需要があると思っていたからである。
「日本の芸能界を牛耳る事務所はAとBとCの3箇所しかない。Bの勢いは有名グループが解散してからは落ち込んでいると聞く」
「ビスマルクは、2.5次元アイドル等には興味がないのか? 向こうも人気が上昇していると聞いている」
「2.5次元に興味がないと言うと嘘になるが――障害となっているのは芸能事務所CとAの暴走だ。反超有名アイドルも同じ事を言うだろう」
「こちらとしても――2.5次元アイドルが何かを仕掛けるだろうと予測しているが、そちらは無視するのか?」
 2人の会話は続く。あきつ丸の言う2.5次元とは2次元と3次元の間であり、アニメから飛び出した声優ユニットやアニメや小説作品等の舞台化が該当する。
特撮は2.5次元と呼ばれず、むしろ3次元でまとめられている印象もあるが――あきつ丸は、2.5次元の方も少し心配をしているようであった。
しかし、今のビスマルクには全く眼中にないと言うよりも――優先して芸能事務所Cを潰したいと言う気持ちがあるのかもしれない。
「芸能事務所にカチコミ(物理)のような展開を起こせば、それこそマスコミに芸能事務所Aの株を上げる材料を提供するだけ。少しは落ち着いたら?」
 あきつ丸は別のメンバーが持ってきたコーヒーの入ったプラスチック製のタンブラーを手渡す。
コーヒーの方はホットコーヒーらしく、ビスマルクがこぼしそうになる一幕も。
その辺りはタンブラーに特殊なふたがしてあったので、テーブルに落としてもこぼれる事はなかった。
「――さすがに言いすぎたわね。下手にネタを提供すれば、今度こそARゲームは芸能事務所に買収される」
 ビスマルクは、この事を懸念していた人物がいるのか――とコーヒーを飲みながら考える。
おそらく、運営本部は把握していても問題がないのではないか、とも考えたが、ホームページには特にお知らせが更新されている形跡がない。
比叡ひえいアスカはどうか?
彼女のチートプレイヤーを排除しようと言う気持ちは、誰よりも強いだろう。
それこそ、ホビーアニメではあるあるな『ルールを守って、正しくプレイ』を体現するような――。
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