挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード8『変化していく環境、その行方』

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

84/137

エピソード8-8

2017年1月30日付:加筆調整
 午前12時15分、ARゲームの方でも大きな動きがあると思わせるあのニュース――。
プロデューサーの一件は、思わぬ形で触れられる事になった。
【まさか、2次元アイドルに進出しようとしたプロデューサーが――】
【これも唯一神思想と言うべきなのか?】
【確かにコンテンツである以上は、頂点を目指す事は間違っていない。しかし、あのプロデューサーは――】
【自分の生み出したコンテンツ以外はかませ犬、あるいは炎上マーケティングの為のネタにしか思っていない】
【こうした勢力を完全排除しなければ、ARゲームに未来はない】
【あのプロデューサーは、自分がこの世界、第4の壁、全銀河を支配しようと言う思想さえ持っていそうだ】
【まさか、超有名アイドルに本来持ちだすべきではない思想を持ち込んでいると?】
【そうでなければ――あそこまでの事はしないだろう。ARアバターというドローンに例えられる様な兵器を使って――】
 例によって、つぶやきサイトは一部ファンの炎上狙いと言う発言が相次ぐ。
それをまとめサイトに乗せる事で、アフィリエイト収入を得ようと言うのかもしれない。
こうした収益システムを生み出したのも超有名アイドル商法とマスコミだと言う事を――彼らは気づかないし、反省をしようとしないかもしれないが。
炎上マーケティングと言うマッチポンプまがいの行為、ネット炎上を自分達が正義だと言う事で聖戦と明言したり――。
彼らの行為知らない所で大量破壊兵器を行使することと変わらない状態になっていたのである。
「しかし、このニュースから派生して生み出されたネット炎上案件――これもさほど変わらないだろうな」
 このニュースとまとめサイトをあっさりと切り捨てたのは、天津風あまつかぜいのりだった。
何故、彼女が超有名アイドル商法に対しての思いがあったのに――冷めてしまったという訳ではないのだが、何かの心情変化があるのだろうか?


 午前12時30分、足立区と草加市の中間にあるアンテナショップ――そこにはアイオワがいたのである。
「これ以上、無関心でいる事は――無理か」
 今まで知的な雰囲気を見せていたアイオワも、これ以上は自分自身を偽る――とでもいう様な表情でモニターを見つめていた。
そのモニターには比叡ひえいアスカのプレイしている様子が映し出されていたのである。
その実力は、数日前は初心者プレイヤーだったのが信じられないような動きを見せており、その成長スピードは想像を絶していた。
彼女がプレイしている動画には、一定の信者が付いていたり、動画再生数も気が付くとミリオン再生になるような存在に変わっている。
ARゲームをプレイし始めた頃には、誰もが初心者であり――チートプレイの様な存在は許されないという環境にあったのだが。
「さすがにソシャゲで言う廃課金とは違うみたいだけど――と言うより、ARゲームにそうした概念はないか」
 アイオワの方はARインナースーツを装着しており、すでに臨戦態勢と言うべきだろう。
しかし、アイオワの場合は対戦相手待ちではない。むしろ、アイオワと対戦しようと言うプレイヤーがいないのである。
チートプレイヤーやアイオワの実力を知らないような初心者狩りが挑む事はあるが、それでは全く相手にはならない。
ビスマルク、木曾きそアスナ、日向ひゅうがイオナ辺りもかなりの実力者になっており、ARゲーム事情を知らない人物でない限りは――挑もうとは思わないだろう。
それにアイオワはアガートラームと言うチートキラーも存在する。チートプレイヤーが、アイオワに挑むのは自分がチート使いなので逮捕してくださいと言っているような物だ。


 10分後、比叡が待機ルームに姿を見せた頃、アイオワの方も待機ルームに姿を見せた。
どうやら、アイオワの目当ては比叡だったようだ。アイオワの場合は、降格等が関係する訳でもない。
パワードミュージックは、昇格や降格と言う概念もないので――その辺りにこだわる必要性がないのも特徴である。
しかし、アイオワは何故に比叡をピンポイントで待機していたのか?
「比叡アスカ――あなたに話がある」
 アイオワは自身のARバイザーを装備する前、比叡に確かめたい事があった。
それは、とある事件の事であるが――彼女が簡単に言う可能性は非常に低い。逆に、それを理由に疑いをかけられる可能性さえある。
「この人物に――見覚えはないかしら?」
 アイオワがARガジェットに表示した画像を比叡に見せると、彼女の表情は変化する。
その人物の顔はARバイザーを装着している為に素顔は不明だが、そのバイザーのデザインには特徴的な部分があった。
それは――西洋の騎士を思わせる物である。最近になってネット上でも話を聞く為、ニワカでない限りは名前を知っているだろう。
「西雲響――まさか?」
 彼女が口にした名前、それは西雲響にしぐも・ひびきである。
しかし、アイオワは聞き覚えがない名前にふと疑問を抱く。彼女は自分から聞きだしておいて、西雲の名前を知らないのか?
実際の所は違っていた。この人物の名前は、西雲ではなかったからである。その人物の本当の名前は――。
「どうやら、クロだと言うのが――証明できたみたいね。彼女の名前は――ヴェールヌイ」
 アイオワは自分が見せた写真の人物がヴェールヌイだと種明かしをした上で、この人物が女性だと言う事を明かしたのだ。
アイオワは西雲の名前もある程度は知っていたのだが、アーマーの形状は微妙に異なっている。
それこそ、カラーバリエーションと言われるようなレベルでの違いだ。これを分かった上で見破るのは難しいだろう。
「パワードミュージックで、上位ランカーに名前を載せているプレイヤーが全員――?」
 比叡は逆に驚いた。中堅のプレイヤーであれば男性プレイヤーもいるし、男女比率は5分5分――。
しかし、パワードミュージックの上級ランカーは――作為的な物を感じるほど、女性しかいなかったのである。
メタ的な視点で見れば――フジョシ勢の完全敗北を宣言するかのような光景であるのは間違いない。
そして、アイオワが次に見せたのは――。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ