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リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード5『炎上マーケティングの始まり』

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エピソード5-3

2017年1月17日付:加筆調整
 超有名アイドル商法、過去にそう呼ばれていた商法は炎上マーケティング以上に露骨なコンテンツ潰しとネット上で言及されていた。
その詳細は他のコンテンツ業界に真似をされる事を恐れ、方法さえも記述されていないという。
これを真似されれば、コンテンツ業界は過去の世界大戦に匹敵するような戦場となる――とまとめサイトでは言われているが、当てにならない。
全容を知りたければ自力でネットを調べろ――と言う事らしいが、何故にそのような仕様を取ったのかは不明である。
遠回り的に超有名アイドル商法を説明しているサイトなども存在するのだが、やっている事は爆弾の作り方をネットで公開しているのと同じ行為だ。
これこそ、一部の勢力が懸念していた事なのだろう。懸念する要素は複数存在するのだが、一部はネタバレと言う名の黒塗り状態であり、詳細が意図的に隠されている。
繰り返される世界、テレビドラマでも主演俳優などが被ると言うケースもあるのだが――そうした事例とは全く異なる程にテンプレは繰り返されていた。
超有名アイドル商法とは――本当は何なのか? 疑問は残るだろう。
「再生怪人と言う単語が当てはまるかどうかは疑問に残るが、無限に増殖するような状況は――それに似ていると言えるか」
 コンビニでARバイザー経由でまとめサイトを確認していた飛龍丸ひりゅうまるは、あるまとめサイトの発言に関して納得をしていた。
まとめサイトが凍結されたというニュースは、今でも報道されている。まるで、1つを潰せば2つ現れ――という繰り返しを思わせるレベルで。
「しかし、第2、第3のまとめサイトのクローンが出てくる状況を見逃すような勢力が――」
 まとめサイトを作る事自体は草加市でも禁止されていない。おそらくは『表現の自由』や『報道の自由』を盾にされた可能性も高いが――。
その為か、ガーディアン組織等がチートガジェットを含めた一部を違法情報と認定し、サイトを凍結したり管理人を拘束しているが、それでももぐら叩き状態になっていた。
このエンドレスを止める為には、どうするべきなのか――決断の時は迫る。


 4月20日午前10時30分、ピックアップされていた動画は予想外のカテゴリーに属する動画だった。
その動画とは、パワードミュージックのプレイ動画である。その動画には、単純なプレイ動画や実況動画とは違うカテゴリーのタグが付けられていた。
ネタバレと言う名の動画削除はされていないのだが――この動画に限れば再生数の伸びは異常と言える。
有名プレイヤーの動画やランカーバトルでもないのに、この動画が注目を浴びる理由とは?
【この動画は――?】
【ネームドプレイヤーである島風のプレイ動画らしいが、アップしたのは島風ではなく別のプレイヤーらしい】
【しかし、この内容は別の意味でもワンサイドマッチだ】
【1曲目の段階でもスコアの差が圧倒的だ。島風は演奏成功のギリギリのラインだと言うのに】
【これは、明らかに島風が妨害を受けている可能性がある】
【アイドル投資家が主導した襲撃事件か?】
【ここ数日は襲撃事件もネット上で報告されていない】
【何だと!?】
 つぶやきサイトのタイムラインでも、島風しまかぜの動きに関しての不調を指摘する声がある。
その原因を一連の襲撃事件と言う者もいたのだが、それはあっさりと否定された。
ニュースでも報道された為に、アイドル投資家の動きも――と言う事らしい。
【一連の襲撃事件を踏まえ、警備員を増員した訳ではない。そうした対策は、逆に狙ってくれと言っているような物だ】
【国際スポーツ大会等ではガチのテロリストが出てくる可能性がある。そうした事を踏まえれば、ARゲームでも警備員を増やした方が良い可能性は高い】
【ARゲームの場合、監視カメラた監視ドローン、それだけではなく――】
【人間の目ではARゲームの不正ツールやチートを見破れない。アナログな方法を使っているのであれば話は別だが――】
【ARゲームはCG映像などを組み合わせている。人間の目ではARバイザーから見える世界を確かめられない】
【ARゲームとVRゲームを混同しているようなプレイヤーに、よくあるような勘違いだな。人間の目に、ARゲームの映像を確かめられる手段はない】
【ただでさえ、騒音対策でARリズムゲームでもプレイヤーのヘッドフォン等にしか音が聞こえなかったり、AR対戦格闘でも演出が見えない等の不都合もあるが】
 他にも色々なつぶやきもあるのだが、今の動画に関係があるかと言われると疑問形が出るようなつぶやきも見られる。
俗にいうサクラコメントも一部で存在する気配がするのだが、どれがサクラコメントなのか一般人では見分けがつかない。


 午前10時35分、アンテナショップで順番待ちをしていたのは白いインナースーツ姿の女性である。
身長は170辺りに見えるが、周囲も身長の高い男性プレイヤー等もいる為、思いっきり目立つ訳でもない。
遠目にはホワイトなのかもしれないが、若干の肌色も含まれていそうなインナースーツの色をしている。
下手をすると彼女が痴女に見えそうな雰囲気を――と言う気配もするのだが、特にレギュレーション違反のインナースーツではない。
インナースーツの役割をしていないような軽量型スーツは違反になるかもしれないが、彼女の着ている物は市販のスーツである。
髪型は金髪だが、ウィッグであり――実際は金髪ではない。それ以上に特徴的なのはデカリボンだ。
「まだ始めたばかりだし、こんなものかな?」
 動画の再生数を見て、島風こと島風朱音しまかぜ・あかねは少し複雑そうな表情をする。
島風の動画の再生数が伸びているのは、彼女がコスプレイヤーとしての芸歴も持っているからだ。
ローカル声優や実況者、他のARゲームにおけるランカー等は動画の再生数が早いタイミングで10万を超える。
逆に、そうでない一般人や普通のゲーマーレベルでは高難易度譜面や超人プレイでもない限り、再生数が伸びない。
「コスプレイヤーの事は隠しているのに、どうして分かるのかなぁ……」
 ARゲームは芸能人のプレイを禁止している機種が存在し、その中でもアイドルは特定事務所のグループなだけで門前払いされる物もある。
バラエティー番組の取材でも超有名アイドルの看板番組の場合、協力を断るケースだってあるのだ。
島風の懸念は、正論とも言えなくもないが――実況者や声優の場合、声で特定可能というケースも多い。
顔出しNGな人は特に声で特定される事が多いかもしれないが、ARゲームで細かい事を言及するプレイヤーはいないだろう。
島風は声で特定されているのではなく、おそらくはデカリボンと言う特徴的な部分で特定されている可能性も否定できない。
それに加えて、島風はネット上でもある職種への転向等が言及されており、その度にネットが炎上していたのである。
それに関して言及したつぶやきは、削除されていた、それに加え、それを言及しようとしたまとめサイトもつぶされたと言う。
子の犯人は島風と言う訳ではないのだが、何かの圧力でつぶされたと考える人物は少なくない。
「芸能人だからプレイを禁止と言うのも――違うと思うけど、これも宿命と言うべきなのかな」
 色々と疑問はあるのだが、それもネタバレと言う言葉で隠されてしまう――そうした現実では、島風も詳細を検索する事は出来なかった。
ネタバレに敏感になり過ぎる事――それは日本のコンテンツ業界を委縮させてしまうのか?
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