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リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード4『大和、出撃!』

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エピソード4-5

2017年1月15日付:加筆調整
 4月15日、一連の襲撃者事件はネットのサイト上のみでしか取り扱われなかったという。
テレビのニュースでは事件性が小さい、視聴率が取れる事件ではないという事で扱いが小さくなっていた。
当然、こうした流れは何か陰謀論があるのではないか、と考える勢力が存在したのは事実である。
結局は芸能事務所もARゲームを自分達の都合のよいコンテンツにする為――と言うのが有力だろうか。
そうした噂は浮上したとしても芸能事務所に消される可能性が高く、決定的な証拠をつかもうと動き出す勢力が多かったらしい。


 4月16日午前9時、ネット上にはとある書き込みを巡るつぶやきが多数を占めていた。
【イースポーツ化に反対する勢力がARゲームから次々と離脱したらしい】
 この書き込み自体、炎上勢力による釣り書き込みと誰もが思っていた。
実際、イースポーツ反対派の有名所がアイオワとのバトルで敗北し、発言力を大幅に失った事も記憶に新しい。
それ以外にも一部反対派や過激派と呼ばれるような勢力も、次々と賛成派に移行していたからだ。
それを踏まえると、この書き込みには『何故』大量の離脱者が出たと書いているのか――謎が多い。
【大量? 2人で大量と言うオチはないよな?】
【大量ではなく、大物が離脱なのかもしれない。あのつぶやきには書き方の問題があって、色々と不明な個所が多いが】
【どうせ、超有名アイドル投資家が自分アフィリエイトサイトへ――と言う誘導だろうな】
【どちらにしても、アイドル投資家の罠と言うのは間違いなさそうだ】
【彼らは一体、どうやって資金を得て――どういった活動をしているのか?】
 他にも様々な書き込みがあるのだが、半数ほどはまとめサイトの発言を鵜呑みにしたユーザーが拡散しているリンクばかりである。
これも一種のネット炎上と言えるのだろうか?
「どうせ、この書き込み次第が――」
 一連のタイムラインを見て、不機嫌になっていたのは、身長180センチに巨乳、上着を着込んでいる女性である。
彼女はアンテナショップの開店待ちで近くのファストフード店にいたののだが、それには理由があった。
それは、開店時間を間違えた為である。他の徹夜組等と間違われないように、彼女は近くのファストフード店へ向かい、現在に至る。
その女性の名は、明石零あかし・ぜろ――何故に彼女がアンテナショップへ向かったのかは不明だ。
「どちらにしても、一連の書き込みは炎上事件のきっかけになる。あの惨劇を繰り返す事は、将来的にクラッカーを日本へ呼び込む事にもなりかねない」
 ネット炎上は、一歩間違えると海外からクラッカーやテロリストを呼び込みかねない。
これらの混乱に便乗し、主導権を握ろうとする芸能事務所の動きもけん制するべき――明石はそう考えている。
「日本のアカシックレコードを由来とする技術――それが海外へ流出する事は、戦火を広げる事を意味している以上――」
 明石はこれ以上の事を言う事はなかった。それを言ってしまうと、他の勢力に盗聴されている可能性も否定できない為――情報流出の意味でも、沈黙を貫く事にした。
雑誌のフラゲが流出し、発表当日以前に情報がネタバレしてしまう事はネット上では日常茶飯事である。
その間違った情報戦、ルールに反したネット炎上――こうした物を明石は『もう一つの戦争』と位置付けていた。
明石以外にも一部勢力が、ネット炎上を『クリーンな戦争』と位置づけたりすることは稀にある。
いわゆる『デスゲーム』は法律で全面禁止された世界では、物理的に人を傷つけずに人心掌握する方法を芸能事務所が求めていた。
こうした話題も、いわゆる一つのまとめサイトによる炎上への誘導と言われるかもしれないが。
 これらの発言を偽物と考えている人物もいるのだが、そうした発言がメインで取り上げられる事はなかったと言う。
一体、この発言をした張本人は誰なのか? アカシックレコードに掲載された小説を利用したテンプレコメントなのか?
その真相を探ろうと言う人物は少ない。皆無という訳ではないのだが――。


 午前9時30分、アンテナショップのオープンは場所によって9時30分~10時とバラバラである。
しかし、中には定休日を設定している場所もあるので、事前にアプリ等でチェックしないと――。
「おかしい――何故、あのアンテナショップは開かないのか」
 店を出た明石は店の前まで来たのだが、オープンするような様子は全くない。そして、電光掲示板と思わしき看板を見て驚いた。
【本日定休日】
 まさか、この段階で出遅れるとは予想外だったのである。
新台入れ替え、在庫の整理などで休業日となるケースもあるのだが――こればかりは明石の調査し忘れとしか言えないだろう。
なお、今の明石の様なポカミスを行う人物は0ではなく、少数いたようである。同じように電光掲示板を確認し、他の店舗へ移動するプレイヤーもいた。
「システムメンテナンスを理由にアンテナショップを止める必要性があるとは――」
 一部のARゲームでは、深夜にメンテナンスを行い、早朝にシステムを調整、午前10時には快適にプレイ出来るように整備を行う作品もある。
パワードミュージックの場合、コース整備やシステムのアップデート、サーバーメンテ等でプレイ出来ない時間帯が存在していた。
午前2時~午前9時までがパワードミュージックのメンテ時間となっているが、これは土日を除いた物ではなく毎日行われる。
物によっては土日祝日は24時間営業というARゲームもありそうだが、騒音や近隣住民に配慮した形で深夜はメンテと言う作品が多い。
メンテと言うと、ソシャゲでは色々とネット炎上する話題なのだが、ARゲームでは安全性が重視される為に炎上のネタになる事はなかった。
メンテを怠れば重大な事故につながる可能性があるのは、遊園地のアトラクションやプール等の施設、高速バスや電車等の移動手段が該当する。
ARゲームで言うメンテナンスとは、人名を守る為にも必要不可欠なメンテである――と言う事はネットでも知られているが、その恩賞をプレイヤーが受けるような場面は滅多にない。
「しかし、メンテナンスを行うのは正常な運営を行うためには重要なファクターでもある――これも仕方がないのか」
 結局、明石は別のアンテナショップへ向かう事になる。
明石の向かったアンテナショップは松原団地の為、草加のアンテナショップへ向かうのには電車を使う事になるのだが――。
「電車よりもアンテナショップを直通運転しているバスを探すべきか――?」
 バスの方を探すほうが早いと考えた明石は松原団地駅の周囲にバス停がないか、周囲を見回す事にした。
そして、アンテナショップの検索アプリも起動させるのだが――アプリの起動よりも目視した方が早いというオチがつく。
「バスの予定時間は――」
 バスの時刻表をチェックしていた明石だったが、しばらくして偶然バスがバス停に止まったので、何処へ行くかを確認する。
しかし、目的地が違う為に別のバスを待つ事になった。これでも5分間隔でバスがやってくるとの事なのだが――。
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