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リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード12『次のステージへ、ゴングを鳴らせ!』

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エピソード12-9

2017年2月17日付:加筆調整、サブタイトル修正
 午後1時30分、トーナメントAの準決勝が行われる流れとなった。
ただし、あまりにも順位を付けがたいような結果だった事に加え――リザーバー枠だった天津風あまつかぜいのりもリザーバーを辞退するという展開になっている。
その為か、準決勝と言う割には事実上の決勝戦に近い対戦が組まれる事になった。
【まさかの組み合わせになった】
【リザーバーが棄権したという事に加え、一連のチートアプリの件もある。有効スコアを出せたメンバーを絞った結果だろうな】
【この組み合わせだと、準決勝と言うのがもったいない気配もしないでもない】
【木曾、日向、アイオワ、長門か――】
【合流と言うのはどうなっている?】
【このステージでは、自動勝ち抜けに近い島風とビスマルク――そう言う事だろう】
【あの4人の中から勝ち残った2名が、島風とビスマルクと戦うと言う事か】
【そう言えば、トーナメントBはどうなるのか】
【リベッチオ、ヴェールヌイは確定として――今、結果が来たようだ】
【やはりというか、ローマと比叡らしい】
 ネット上では、そのトーナメントを見てさまざまな予想を立てたり、分析をするプレイヤーも多い。
一部では、これを利用して違法ギャンブルを開こうとしていた人物もいたようだが、あっさりと摘発される事になる。
何故に天津風が辞退したのかは理由が不明であり――その詳細はネット上に掲載されていない。
下手に探ろうとすれば、炎上するような案件と言う可能性もあって言及しないのか、それとも別の理由があるのか?


 同刻、竹ノ塚駅と谷塚駅の中間にある公園、そこでは何やら集会が開かれているようでもあった。
場所が足立区にある為か、ミュージックプラスパルクールの運営や埼玉県内のガーディアンでは手が出せないだけでなく、向こうの事情がある。
俗に言う芸能事務所が指定した特区なのかもしれないが――芸能事務所が特区指定を取れるのだろうか?
「埼玉県では、超有名アイドルのライブ活動等が不可能になった事は知ってのとおりだろう」
 公園のベンチに座っている男性、彼はアイドルの法被を着ている訳でもサイリウムを持っている訳でもない。
彼は拡声器等は一切使わず、超有名アイドルコンテンツの未来を訴えているのだ。
こうした活動を埼玉県では超有名アイドル投資家の勧誘などと判定し、魔女狩りの様に検挙していたのは過去の話だが――紆余曲折があって足立区で活動をしている。
足立区の中には超有名アイドルの芸能事務所があり、こうした事情で迷惑にならない程度であれば活動は認められていた。
超法規的処置ともネット上では言われているが、そう言う風に決めつけているのはガーディアンだけなので無視をしているのが現状かもしれない。
「彼らは、純粋なファンでさえも投資家の勧誘や投資詐欺、ネット上の裏掲示板で書かれているようなバイトと同類とみている」
「こうした活動こそ、日本政府のクールジャパン活動に重要なのか――それは違う!」
「今となってはSNSが主戦場に変わり、様々なアイドルが活動するアイドル戦国時代に突入している」
「だからこそ、全てのアイドルが共闘する必要性があるのだ! 倒すべきは――」
 何かを発言しようとした男性は、突如として倒れる。背中には血の付いたナイフが刺さっている訳ではない。
血の付いている刃物の場合、明らかに暗殺だったり殺人事件、テロリストの仕業等で調査されるだろう。
そうした形跡が確認出来ない為に調査は出来ない状態だが、背中には無数の切り刻まれた傷跡が確認出来た。
一体、これが何を意味するのか? 本当に彼は何者かに襲撃されたのか?
「まさか――ARゲーム勢が物理で超有名アイドルファンを狩り始めたのか?」
 それを目撃した別の男性は、ここぞとばかりに超有名アイドルファンの結束でARゲームを禁止にしようと政府に働きかけようとする。
『なるほど――古典的なやらせだが、これをテレビ中継すれば視聴率が取れるだけでなく、意図的にARゲームを悪者にする事も容易になるか』
 唐突に姿を見せたのは、フルアーマー状態の天津風だった。
その装備はメイド服メインのアーマーとは違い、明らかにSFで見かけるような装備なのは間違いない。
以前のゲーマータイプのARガジェットではなく、木曾きそアスナのようなマントを装備している。
ARメットで素顔が見えない仕様とメイド服型アーマーはそのままだが、マントを装備しただけで劇的に変わるとは周囲も思わないだろう。
「お前は、ARガーディアン?」
「足立区はARガーディアンでも別の支部の管轄のはず! 埼玉県を管轄の――」
 他のメンバーが何かをしゃべろうとした途端、秋葉原所属のARガーディアンが姿を見せたのである。
その外見はアキバと言う事でメイド服と言いたい所だが、魔法少女や戦隊ヒーローと言う個性あふれる外見で、天津風とは別の意味でも異色と言えるかもしれない。
彼らが駆けつけた理由は分からないが――密告者の可能性を集まっていたファンが懸念する。
「貴様たちの行っている事は、超有名アイドルファンの行動ではない。ただのネット炎上で自分の名声を上げようとする――ネット警察等と同じだ」
 アキバガーディアンの戦隊ヒーロー姿の人物がハンドガンを構え、違法ファンに投降を薦める。
ハンドガンの威力は超有名アイドルファンの方も分かっていた。おそらくは、ガーディアンの使用しているようなARガジェットと同じだろう。
「ネット警察の様な悪目立ち勢力と我々を間違えるとは――」
 一部のファンはガーディアンに抵抗をするのだが、結果の方は明白だったと言える。
そして、ゴスロリ服の大型チェーンソーを構えた女性は――それとは別の人物がタブレット端末で何かを投稿しているのを目撃した。
「テレビ番組の違法アップデートは――」
 タブレット端末を使ってアップロードしていたのは、超有名アイドルグループとは違うアイドルのテレビ番組であり――明らかな違法行為だった。
「コンテンツ流通の妨害をする行為を確認――排除せよ!」
 ハンドガンで威嚇をしていた人物も決定的な違法行為を確認し、攻撃許可を与える。
次に超有名アイドルファンが逃亡しようとしていたのを包囲したのも――チェーンソーの人物だった。
「違法アップデートは犯罪であり、悪しきコンテンツ流通を繰り返す元凶でもある――ごく一握りのアイドルグループだけを残す為、他の勢力に風評被害を与えるような勢力は――」
 テレビ番組の違法アップデートをしようとした別の人物も逃亡をしようとしていたのだが、彼もチェーンソーでバラバラにされる事となった。
早い話、ローマの時の二の舞である。あの時のネット神も偽者か便乗人物と言う可能性が高くなったのは、後の調査で明らかになった事であるが。
そして、最終的には他の人物も天津風が沈黙させるという結果になった。
「悪目立ちするような勢力が、ネット警察を名乗り、アフィリエイトまとめサイトを管理し、自分が日本を支配するかのような思想に走る――まるでWEB上の二次創作小説を思わせる」
 その後、天津風も姿を消したのだが――何処へ向かったのかは、分かっていない。
「それよりも、一部のマナーやモラルさえも持たないような人物が暴走した果てに――」
 他にも何かを考えているように見えた天津風だったが、今は多くを語るべきではないと判断した。
「コンテンツ流通を阻害するような人間には、未成年であっても実名報道で制裁を加える――そんな事を特定芸能事務所の超有名アイドルファンが拡散し、大混乱にした事もあったか」
 天津風はネット上のタイムラインを見ていて、そんな気持ちになっていた。ある種のテンションダウンと同義だ。
超有名アイドル商法、それは超有名アイドルがありとあらゆる権利を掌握し、莫大な使用料を払わないと使えないようにするという物であり、それこそ実在アイドルを題材にした二次創作や夢小説だけの存在だった。
しかし、それを第4の壁を破って現実の世界でも持ち込もうと言う一部勢力がいた。それこそ、超有名アイドルファンの過激派とも言える勢力である。
天津風は――こうしたアイドルファンの過激派を規制するような法案を実現化させようとも一時期考えていたのだ。
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