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リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード11『強豪が集いしゲームフィールド』

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エピソード11-7

2017年2月10日:加筆調整
 6月5日、その日になってネット上を拡散していったワードが存在した。
【アカシックレコード自体は聞いた事もあるが、複数あるとは】
【アカシックレコードE--―か】
【そこまで存在すると言う事は、アカシックレコードもバックアップ用等が存在する可能性も?】
【バックアップはあり得ないだろう。大手まとめサイトと似たような名前のサイトが全て同系列のバックアップとは限らない――それと同じだ】
【じゃあ、アカシックレコードEって、一体何をさしているのか】
 おそらく、日向ひゅうがイオナと島風朱音しまかぜ・あかねのやり取りを聞いていた何者かが拡散したと思われるのだが――。
このワードに関しては拡散する事自体が危険な物である事は、この段階では気づかなかったのである。
これが世界滅亡の可能性さえも――という状況になるのは、後にある勢力の動きを感じ取った飛龍丸ひりゅうまるは――。
「我々は、どちらの手のひらに踊らされているのだろうか――芸能事務所やアイドル投資家か、それともARゲーム運営か」
 着替え室が空くのを待っていたのは、普段は被っているはずのARメットを被っていなかった飛龍丸の姿だった。
何故、彼女がメットを被っていないのかには諸説あるが――ガイドライン変更が理由の一つなのだろうか。
「コンテンツ流通は、これから正常に戻るのか? それとも、超有名アイドルを中心にして悪化するのか?」
 飛龍丸は疑問に思う。ガイドラインの変更で戸惑うユーザーは少なくはない。
しかし、保護主義的なコンテンツも一種の問題視されるターゲットにされているのは事実だ。
実際にアフィリエイト系まとめサイトに時代遅れと叩かれるのが当たり前のように思われていたからである。


 同日午前12時、ニュースでアカシックレコードEに関して報道される事は当然ない。
エリアごとのニュースでも報道される事はなく、完全にスルーされている格好だ。
それに加えて――アカシックレコードEは禁忌と言わんばかりに言及を避けている可能性さえ、感じ取れる。
「いくらルールを新設したとしても――物理せん滅を行えば、ネット炎上勢とやっている事が同じになるだろう」
 ARメットを装着する前、アンテナショップの着替え室の中にいた飛龍丸は考え事をしていた。
そして、しばらく間をおいた後にARメットを装着する。彼女は、今回のルール新設に何を思うのか――。
「アカシックレコードEは、本来であれば触れてはいけない物。楽屋オチにも該当するような存在を何故表面化させようと――?」
 飛龍丸は、ふと心当たりを思い浮かべた。彼らならばネット炎上のネタにする事は、十分あり得たからである。
彼女の言う勢力とは、全ての元凶と言う可能性も高いが、おそらくはそれを逆に利用しようと言う新規サークル等だろうか。
全ての元凶が人間と断定された訳でなく、逆に訓練プログラムの誤作動、システムが何らかの形で暴走と言う説もネット上には存在する。


 午前12時20分、報道バラエティーでは芸能事務所による不正の数々が報道されており、ここから芸能事務所の解散を叫ぶデモ活動が発生していた。
ただし、それらが行われている場所はリアルのフィールドではなく、ネット上である。
つまり、彼らのやっている事はネット炎上に変わりない。これをチャンスとしてまとめサイトが同じネタを取り上げ、アフィリエイト収入を狙おうとしていたのは言うまでもない。
ネット炎上に加担しているユーザーは、リアルで芸能事務所に押し掛ければファン感情を逆なですると考えて、今回の計画を実行したのだろうか?
しかし、それさえも一部勢力にはネタになっていたのである。既に遅し――と言うべきか。
【我々はネット上で大規模テロを思わせるネット炎上を行おうとする組織に対し、断固として戦う!】
【その為にも、アイドルグループAのCDやグッズを購入する事で、我々の組織運営に貢献するだろう】
【超有名アイドルこそ、ネット炎上と言う名の戦争を終結させるのだ!】
 どう考えても、タダ乗り便乗に近いような勢力が謎の呼びかけを行う。
この呼びかけに同調しようと言う勢力は全くいないのだが、この書き込みは思わぬ展開を生み出す事になった。
【CDを購入して減税と言う噂は嘘だったのか】
【やはり、超有名アイドルに関する資金の流れは都市伝説と言われている部分もあったが――政治家の裏金に利用されていたのか】
【何としても、超有名アイドルを日本から追放せよ!】
【超有名アイドルこそ、クールジャパンに不要な存在であり、吐き気を催す邪悪その物だったのか】
【3次元のアイドルが政治家を影で操っていたというまとめサイトの噂、アレが本当だったという事にもなる】
 マスコミ側も困惑するような噂がネット上に拡散、ハッシュタグに番組で使用されている物も付けられている為、つぶやきの一部はテレビでも放送される事になる。
この様子を放送事故として更に炎上させようと言う勢力もいたのだが、それを利用してアフィリエイト系サイトを立ち上げると言う闇バイト――その詐欺メールもテレビで取り上げられた。
更には、数々の不祥事や炎上案件もテレビで拡散し――超有名アイドルにとっては全体的に黒歴史と言っていい状態になる。
これ以上の噂が拡散し、海外進出が出来なくなる可能性を懸念した芸能事務所側が取った行動とは――。
【一部のテレビで報道された件は事実とは異なる】
 芸能事務所が次々と火消しに追われる中、ネット炎上防止保険を売りだそうと言う勢力が動き出す。
それこそ火事場泥棒と言われる可能性も高いのだが、これをそう言った目で見るような勢力は――せいぜいフジョシや夢小説等の3次元アイドルの二次創作を書いている一部だけだろうか。
ARゲームのランカーや一部のコンテンツ流通を正常化しようと言う勢力にとっては、今回の事件は盛大な釣りか何者かが起こした筋書き、訓練の一種等と一蹴している。
「まさか、ネット炎上防止保険が現実化するとは――もう少し、調整してから発表すると思っただけに」
 飛龍丸は、ARバイザーで一連のタイムラインをチェックしており、ネット炎上防止保険が出来る事も驚いているようだった。
ネット炎上が日本で大問題になると判断し、何としても悲劇の連鎖を止めようとしている姿勢――それが現れた案件とも言える。
小さな炎上等は訓練として切り捨てられて忘れられる流れとなったが、テレビで流れてしまった一件を消火するには時間が必要だった。
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