挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
リズムゲームプラスパルクール 作者:桜崎あかり

エピソード10『決戦前夜!』

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

101/137

エピソード10-5

2017年2月5日付:加筆調整
 午前11時35分、アイドルグループ解散のニュースを受けて――そのグループを応援していたファンが暴走した。
何と、風評被害や二次災害と言わんばかりに次々と他ジャンルの虚構記事をアップしていき、ネット炎上を狙っていたのである。
その目的は超有名アイドル以外のコンテンツでは日本経済が闇に沈むと思い知らせる為――それを世界中へ配信し、海外ファンからの融資を取り付けようとしたのだろう。
ネットを炎上させようと言う超有名アイドルファンや特定アイドルファンもネットを炎上させ、ARゲームの失墜を図ろうとしている。
それに加え、超有名アイドルが出演したテレビ番組の違法動画をアップロードしようとしたのがARゲーム勢に責任転嫁しようとも考えていた勢力がいた。
しかし、その考えは明石零あかし・ぜろに事前察知されており、あっさりと全てが崩壊した。
その詳細情報を語れば、一種のネタバレではなく明らかな犯罪行為に転用される危険性がある為――詳細は省く。
これは、アカシックレコード以前にハッキングと言うカテゴリーに当たるかもしれない。


 その一方で、ニュースの一つは現実になってしまったのである。
よりによって――パワードミュージックに関する事だった。これは、当然のことだが公式も発表していない案件であり――。
【パワードミュージックは、元々はリズムゲーム要素がなかった。リズムゲーム要素を追加する事で新規ファンを集めようとしていた】
 初期の計画書と題する物がネット上に拡散し、その中身を見たネットユーザーは驚きの声を上げた。
【パワードミュージックは確かにバトル的な要素が没になった雰囲気があったが、こういう事だったのか?】
【確かに、あの作品をARFPSに当てはめる事は出来ないが――】
【単純にパルクール要素だけでは、他の作品の影に隠れると言う可能性があったのだろうか】
【だからと言って、リズムゲームの要素をARパルクールに入れる必要性はあったのか?】
【走るだけであれば、アスリート系ARゲームも開発中と言う話を聞いている。ジャンル的に迷走していた可能性は高い】
【しかし、あれだけのトップランカーに近い人材を発掘した事は非常に大きい。些細なネット炎上記事に反応する事自体が――】
 ネット上では賛否両論であり、こちらの方も迷走していると断言出来るだろう。
確かにARパルクールは走ると言うのがメインであり、ターゲットを撃破する、目的のアイテムを回収する、相手プレイヤーより先にゴールへ辿り着く等と言った物はゲームのクリア目標にすぎない。
最終的にはゲームをクリアしてしまえば飽きてくる――それはゲームと言うカテゴリーで展開している以上は把握しているだろう。
クリアが難しいガジェット等を仕掛けたり、課金要素を強化していくというのは――本当にユーザーが求めていた物なのか?
ソーシャルゲームで一時期問題視されたコンプガチャ、今も問題視されるRMTやチートを初めとした不正行為――それを根絶できないのか?
そもそも、ARゲームはどのような経緯で生まれたのか?
古代ARゲームのくだりは超有名アイドル投資家がアフィリエイトまとめサイト等へ誘導する為の罠らしいのは分かっている。
しかし、本来のARゲームはどの方向に向けられるべきなのか?
「ARゲームの理想形――それこそ、夢物語か」
 天津風あまつかぜいのり、彼女がチートハンターとしてチート狩りを行っている裏事情――それは超有名アイドル投資家の存在でもあった。
草加市内を含め埼玉県内ではジャパニーズマフィアは完全駆逐されており、その代わりとして存在していたのが超有名アイドル投資家である。
彼らの目的は、超有名アイドルのCDやグッズを大量に購入して芸能事務所に金を回す――こういう言い方をすると、何か巨悪の存在を感じさせるが、その通りとしか言いようがない。
彼女は一連のつぶやきサイトのタイムラインを見て、強行手段に出たガーディアンや反超有名アイドル勢力を責める事は出来ないと思った。
逆に向こうを非難すれば、自分が今までやってきたチート狩りも似たような物だ。
いくらチートが違法な物であり、運営側から賞金をもらっている事情があったとしても。
「ARゲームに、専用ガジェットが必要な理由――」
 天津風は別の問題を考えた。それぞれのジャンルでARガジェットは共通でも、一部で専用ガジェットが必要な理由を。
一説によれば――そのアイディアと類似するヒーローが出現したというのもあるのだが、天津風はそれではないと考えている。
「やっぱり、アカシックレコードを調べる方が先になるのか」
 彼女は、再びチート狩りの為に動き出した。ズルをしてまでゲームをクリアしたとしても、そこに本当の達成感があるのだろうか?
最速クリアして、ゲームソフトを売り、またゲームを買う――こうしたサイクルを否定はしないのだが、本当にそれが正しいスタイルなのか?
ネットを炎上させる為にネタバレを拡散し、ゲームの売り上げを下げようとするようなネット炎上勢力、非BL作品をBL作品にするフジョシ勢力――。
こうしたコンテンツ流通を妨害するような勢力を――いつしか、天津風はチート勢力と同様にハンティングの対象にしていった。


 それから一週間、超有名アイドルは次々と解散を発表していった。
その理由は会社の不祥事、メンバーの契約違反、それ以外にもスタッフによるセクハラ等――解散理由は、ありきたりな物だった。
しかし、そうした本当の理由をマスコミは報道せず、予想外な理由を報道していたのだ。
通販番組を放送している民放テレビ局と地方局は含まれていない。それに加え、CSの専門のチャンネルも。
『ARゲームコンテンツが海外進出する為、超有名アイドルをかませ犬にしようとしている。その手始めに超有名アイドルを強制的に解散させている』
 どう考えても、八つ当たりとネット上で炎上しそうな理由である。
これを国営放送局と通販番組を放送している民放以外が報道しているのだ。どう考えても、芸能事務所が他のコンテンツも道連れと言わんばかりの暴走である。
これにしびれを切らせてアイドル投資家を襲撃すれば、明らかにネット炎上をさせると言わんばかり――。
これを脅迫と受け取る勢力は沈黙をする事を決定し、これを挑戦状と受け取る勢力は反撃に出る為の作戦を考える。
「まだ分からないのか――それが、マッチポンプである事に」
 このニュースを見て、警戒をしているのはビスマルクだった。
芸能事務所の狙いは自分達がコンテンツ流通の勝ち組になる事なのは、ネット上のタイムラインやまとめサイト等でも予測できる。
しかし、超有名アイドル商法の極みとも言える賢者の石――それを使ってまで、芸能事務所は自分達がこの世界の神とでも名乗るつもりなのか?
そこまでやろうとすれば明らかに海外から孤立するのは目に見えているのだが――。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ