>>前が見えない……
なぜ見えないのかそれに…顔をつたってくるこの雫はなんだろう…
胸がキリキリ痛むこの苦しみは ……
>>あぁ思い出したこれは忘れてはいけない親友のとの約束…
>そしてその約束を僕が破ってしまったんだ…
>>>>僕が…約束を…
これは、確かな記憶…けれどおぼろげで不確かな記憶…聞こえるあいつの声…
あいつとの約束をした…僕は………
『オレはこれから外国に行かなくちゃいけない。』
声が聞こえる…
『だからオレの妹をオレがいないあいだ守って欲しい‥あいつは両親から裏切られオレとお前しかこころを許さないからお前に頼みたい』
あいつには恩があるあいつのお陰で僕が存在していたんだ…だから僕は約束を承諾した……
『分かったお前の妹をお前が帰ってくるまで守ってやる‥』
そう言うとあいつはもう思い残す事がないと言うように、微笑んだ…
次の日あいつは見送りに来た妹と僕に手を振って飛行機に乗って行ってしまった…
あぁ思い出したあの時と同じように顔をつたってきた雫…
『ねぇ…泣いているの?』
僕は
『分からない‥胸が苦しくて息をするのも苦しいんだ…』
『それは悲しいからなんだよ…』
とあいつの妹は笑いながらいった。
ある日あいつの妹を迎えに行く途中4歳位の女の子がボールを追いかけて道路に出てしまった‥ 僕は無意識のうちに女の子を助けるために走っていた‥
『んっ………』
目を覚ますと病院の部室にいた…
なぜかフワフワ浮いる‥無重力を味わっている気分になった
『んっ足に……』
足に違和感を感じた…気になって足をみると仰天した‥
僕の足首に紐みたいな物が巻き付いている‥今にも千切れそうな紐だった…
「ーーが何でこんな姿に……!!」
母の声にビックリして下をむくと絶句した僕の身体には色々な管が付けられ見るも無残だった…
『何だよこれ…』
呟くと答えたが返ってきた
「決まってるじゃない、あなたは死んで入るの」
そう言ったのはショートカットの白髪の吸い込まれそうなブルーの瞳を持った美しい少女だった
『えっ?でもまだ身体と繋がっているしこーいう奴って勇退離脱って言う奴何だろう?』
「そう普通はそう言うわね。でもあなたはもうすぐ死ぬわ」
そうはっきりと言い切った…
『何で分かるんだ‥それにお前はいったい何なんだ人を死んだなんて言わないでくれ!!』
すると少女の目つきが変わった‥
「フフ‥本来なら重度の大怪我ですんでいるんだけど、この死神様が来た限り無理だわ!!!」
ビシッと人差し指を突きつけ、いけしゃぁしゃぁといいきった
…死神!?コイツが!?
「…あら時間だわ」
少女は砂時計を出していった
「これはあなたの命の砂よこの砂が尽きればあなたは死ぬの分かる?」
砂時計は残り僅か考えている間もサラサラと砂が流れていく
『じゃぁどうすればいいんだよ!!』
「決まっているじゃない閻魔様にあってあの世で就職先を決めるのよ」
…………へっ???ちょっとまて死んでも働くのか!?
「当たり前じゃないそうしないと私達がいるもんですか」
…こっ心の中まで読めるのかコイツは…
「あっ‥そろそろ時間ね5秒前‥4‥3‥2‥1‥0ッ!」
少女はどこからともなく大釜をだし僕の足と身体を繋いでいる紐を目にも止まらない速さで断ち切った………
ピーーーーッ
医者が
「7時55分御臨終です」
僕はここにいるのに目の前の自分はもう死んでしまった…そんなのってあるのか……
母さんの泣き叫ぶ声が聴こえる…そして顔をつたってくる雫も
『母さん、僕は女の子を助け助けたかったんだ藍に似てたから』
藍は僕よりも5歳年下の妹だった……5年前藍もボールを追いかけてこの世からいなくなった…
『あの時藍を助けられなかった悲しみとその時の藍と女の子が重なっててたから…』
「フン!!男がいつまでも泣くもんじゃない!!」
少女が呆れ果てていた
少女は時計を見ながら僕にいった
「さあ…そろそろ時間よ私について来て…私の後をついてくることぐらいできるでしょう…あっそうそうあなた名前は?名前が分かんないと何かと不便だからね…私は祥琳」
……僕の名前?あれ‥?僕はだれ?
なんて言う名前だっけ…
考え込んでいると少女は言った
「あんた…まさか自分の名前を忘れたんじゃぁないでしょうね?」
『……』
「一大事だわ!!!普通死ぬと記憶も前世も思い出すものよ!!!!!!早く閻魔様に報告をしなければ!!」
ぼうっと聴いていると少女は怒り狂って怒鳴りつけた
「なに突っ立てんのよ!!ほら行くよ!両親の事はもう忘れるの分かった?いつまでもぐじぐじしないで!!目障りだわ!」
「さあ早くする!!行くよ!!!!」
『分かった…』
僕は少女を追って走った…
外に出ると銀色に光る階段が天まで続いていた……
「さあ行くわよ。あっ、いっとくけどこの階段から落ちると家族に害が及ぶからね、だから落ちないように気を付けてよ!」
祥琳はそう言って振り返って見るとそこにはおちかけて、ひーひーいって言る無様な姿をした少年が階段にしがみついていた……
「あんたは私に怒鳴られたいの!?」
『うるせぇやい!!お前が〔家族に害が及ぶからね〕なんて言うから僕は足を滑らせたんだよ!!
『意外と家族思いなのね』
「話かけないでくれ気が散って仕方ない僕は高所恐怖症なんだからね!!」
今の話は聴いていなかったようだ……
『あっ!そうだ挫折すれば良いんだよ。僕ってあったまいい』
上機嫌でいった少年に祥琳くぎを刺した
「無理よだってこれも一つの試練だしねこの階段を五段上がったからもうあなたは挫折出来ないわよこの階段を登りきりなさい…じゃぁね上で待ってるわよ…」
そう言うと祥琳は消えた……
どっどうしょう…
とにかくこの階段を登りきらないと…
少年は階段を登り始めた…
>>>銀色に光る階段は永遠と続いているように…でも確実に進んでいることと…後ろをついつい振り返って現在を確かめてしまう自分‥なんだか僕が生きていた時の人生を振り返っている感覚だった……
何日たったんだろうもう地上が見えないその代わりに雲がかかって周りが見えないけれど光る階段は目印のようにわかりやすかった……
気がつくと目の前には光る巨大な門が立ちはだかっていた…
『なんだこの門は…いつも間に…』
『だっだれだ!?どこにいる!!』
『分かった‥門のじっちゃん!……また会えるといいな、じゃあね!!』
門をくぐったら光が眩しくて目が慣れるのに時間がかかった目に慣れるとそこには美しい花が一面に咲いてた
『綺麗だ…こんな綺麗な花が咲いてあるなんてあいつの妹に摘んでいったらさぞかし喜ぶだろう…まあ自分は死んでいるんだが…』
「意外と速かったのねほら行くわよ、………ほらなにぐずぐずしているの行くわよ…」
言っている本人は嬉しそうだった…
僕はふと花畑に立っている少女を何故だかとても懐かしいと感じた…
「なにぼけっとしているのよ…」
『なっ何でもない何でもない……』
沈黙がよぎった中話す事も無いかのように、二人は黙々と歩いていた…
「ここよ」
急に祥琳は花畑の中間辺りで立ち止まった。
『ここって言っても何もないじゃんか!!』
「バカね…そんなに簡単に閻魔様に会えると思って?」
キッパリと祥琳は言った…
「……我は死者の使いなり…‥天明により我地上に躍りたった…この門をあけまつる事お願い仕る……」
祥琳は膝を折り‥拳と拳を合わせていた
ギ、ギーーーッ
門が現れ門が音を出して開いた…
「さぁ、早く入りなさい奥で閻魔様がお待ちよ…閻魔様に合って就職先を決めに行きなさい」
僕は訳が分からないまま門をくぐった……そこには巨人が待っていた
《ようこそいらしゃった…さてお主の名を聴こう…》
『えっと…僕…名前が分からないんです…』
《自分の名前が分からないと就職先はひとつしか無いぞ良いな?…》
『あっ…はい心得ています』
《宜しい……お主の就職先は…死神だ‥》
『しっ‥死神!?』
《そうだ…死神は主に家族、親戚やお主に関わった友、同級が先に優先去れる。他は……適当に依頼が来るそれを死神が迎えに行くんだ》
『は…はあ……』
曖昧な返事をした
《まあ、死神の仕事はそれだけだ‥とにかく馴れることだな…以上!!》
そう言うと巨人は門を指差した‥
僕はすごすごと出て行った…
「終わったようね‥」
『死神なんて聴いてないよ〜それに僕はあいつと約束をしたんだ!!妹を守ってやると…』
「いいじゃない…あなたの言う妹さんを(死んだら)迎えに行けるんだから…」
『それとこれとは意味が違う!!!』
「あっそう…それとあの子が死ぬのは80年後…本当にあっという間よ…頑張って力つけなさい…はい、これ」
『なんだよ…』
祥琳は袋を出してきた
「見て分かんない?服よ!!服!正装するの!!これが死神の衣装よ!」
『…………』
「とっ、とにかく衣装だからね!!!」
そう言うと祥琳はそそくさとその場からいなくなった……
『ありがとう…』
その声は本当に小さくて風に流されてしまった………
僕は80年後あいつの妹を僕は迎えに行くんだと心に決めた
>>>>>80年後
トントン
病室の扉が叩かれた「開いてるよ…」
キイー
「……いつかあたしにも来ると思ったよ…あんたは?」
『僕は剣、あなたを迎えに来た死神です。』
この名前は僕が忘れた自分の名前…
あいつの妹に会って今初めて思い出した…
|