神を信じるか?
と聞かれたら、わたしは信じないと答えるだろう。
もし神という存在がいるのだとしたら、
こんなに残酷なものはない。
この地球で人間同士が争い傷付いても、
自然が失われ生態系が狂い始めても、
何もしてくれないのだから。
ほんのちょっとの奇蹟と啓示を国のトップに与えるだけで、
単純な人類は神を信じるというのに。
その全智を見せようとはしない。
それとも、もはや人間というものに対して
何もしないことに決めたのだろうか。
人を導くのをあきらめたのだろうか。
同じことを繰り返す憐れなわたしたちに飽きたのだろうか。
だから、やはり神はいないのだとわたしは言うだろう。
もし神がいるのなら、
このわたしのような人間が生まれるはずがない。
わたしは神を信じず、世界を信じていない。
この世の矛盾に疲れている。
いつこの世から消えても構いはしないのだ。
だって、わたしには何もない。
守るべきものもなく、それほどまでに愛している人もいない。
才能もないし、尊敬される人間でもない。
自分でさえも、
この人生を手放したくないと思えるほど大事ではないのだ。
生きていたいと思うほど、この世に執着がある訳でもない。
わたしは生きることに無気力だ。
神がそんな人間を生むはずがない。
神は自分を信じない者の願いは聞かないのだろうか。
だとすれば、なんという倣岸な存在なのだろう。
神は全てを許し、愛するのではなかったか。
ああ、ここにも矛盾が。
神を信じないものを生む矛盾。
神を信じ救いを求めても救われない矛盾。
許す存在が罰する矛盾。
人に都合のいい神などいるはずがない。
いたとしても、わたしたちの相手に嫌気がさした、
気まぐれなものだというだけだ。
だから、やはり神はいないのだとわたしは言うだろう。
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