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異世界に穴があったら入りたい 作者:大野水城

第四章

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第六十二話 道場破り

 冒険者という人種は本来、組織に束縛されることを好まない。
 また、実力者になっても『支配』という行為に、あまり興味を示さない。
 そもそも冒険者という業界において、達人級の武芸者は、文字通り万夫不当の働きをする世界だ。数の力、組織の力はあまり評価されない。なにより、冒険者の基本姿勢は『支配』ではなく『挑戦』にある。
 冒険者が立ち向かうのは『自然』という強大な相手である。前人未到のダンジョンは目の前に広がっている。大人数を集めて力とするより、少数精鋭を以てそこにある困難に挑む者こそ、冒険者として称賛を集めるのだ。
 一言でいえば、「俺TUEEE」である。
 とにかく、冒険者という業界はそういう『個の力』で成り立っている。
 『組織の力』が必要不可欠となるミッションを冒険者が主導するというのは、あまり例がない。どちらかというと貴族や軍人の仕事になるだろう。

 ゼフィランサスの星形城壁は、南北に2000メイル。メートル法に換算して、約3・2キロメートルである。もともと六枚だったゼフィランサスの花弁は、その外側へと数を増やした形になっている。長い平和の訪れによって、この高さ十数メートルの城壁も、外敵からの市民を守る防衛装置ではなく、都市の歴史を伝える重要文化財へ、華麗な転身を果たしていた。
 まぁ、それはそれで喜ばしいことなのだろう。万里の長城だって観光資産だ。
 壁の中の空間は、数十年前には充分な広さであったが、太平の世が続いたおかげで人口は倍増したらしく、市民にとっては、いささか手狭となっていた。
 街の中心には、陵墓が鎮座し、南部には政庁をはじめとする行政機関の庁舎が立ち並び、これらが、かなりの面積を占めている。となると、11万人という人々の営みを、この壁の中だけで行うのは、やはり窮屈なのだろう。
 人々が郊外へと活動領域を拡大するようになったのは、自然の理かもしれない。

 城壁の東門から外に出ると緑に夏めく田園地帯が広がっていた。秋になれば色とりどりの植栽に囲まれ、それは綺麗な景観となるらしい。視界に映る植物に比べて、人造物の密度が低いと、「かなり田舎」に感じるのは仕方がない。
 とはいえ、「錆びれている」というほどでもない。平原の田畑のど真ん中を大通りが貫き、その左右に軒を連ねるかたちで、商店や民家、倉庫が並んでいた。

 そんな通りを進んでいくと、突如、漆喰の壁が現れる。土台は石垣で瓦葺という大名屋敷さながらの外壁である。その外壁は濠というほどではないが、錦鯉の泳ぐ清らかな上水で囲まれていた。
 風情ある足元を眺めながら歩いていると、やがて大層な棟門に辿り着いた。棟門は開いていたので、客を拒んではいないのだろう。
 柿渋色に染まった看板には、でかでかとこう彫り込まれている。

『金剛流道場』

 実に達筆だ。『播磨灘道場』とタメを張れる。
 ちなみに、この世界には漢字や一部の日本語も伝わっているのだが、一般人には読めない。日本語をプロトコルとして発動する魔術もあるが、魔術師ギルドが独占しているので極めてマイナーなのだ。梵字みたいな扱いである。
 門をくぐって中に入ると、和風と韓流を折衷したような庭の中に、道場らしき平屋の建物が立っていた。
 中からは、ヤットウの掛け声や、板張りの床を駆け回る足音、木剣や竹刀の勝ち合う音が鳴り響いて来る。ここが、300人も冒険者が所属する一大クランの本拠地でもあり、修行場でもあるわけだ。
 しかし、俺が「ごめんくださーい」と、声をかけたときだった。
 どーん!!と、空気がはじかれるような爆音の後、戸板を粉砕しながら肉の砲弾が吹っ飛んできた。

 咄嗟に回避したが、………何が起きたし?
 最近の金剛流では、マカンコウサッポウが流行ってたりするのだろうか?
 それは、枯山水の砂利の上で派手にバウンドし、松の庭木に激突して、白目を剥いた。

「せ、先生!!」

 どうやら、吹っ飛んできた男は『先生』と呼ばれているらしい。30歳ぐらいの大男だ。
 道場の中から、わらわらと練習着姿の男たちが出てきて、彼に駆け寄る。
 彼らは肩を揺らしたり、頬を叩いたりして、『先生』をなんとか起そうとした。

「し、しっかりしてください!!」
「駄目だ。完全に伸びてる」
「ば……馬鹿な、金剛流四天王があんな小娘に」
「おい、水だ水を持ってこい!」

 つーか、男がこうやって吹っ飛んでくるのはデジャヴな気もする。
 嫌な予感が止まらない。
 突然の事態に呆然と立ち尽くしていると、

「さぁ、もっと強い奴はいないの!!?」

 と破壊した戸板の奥から、金髪の疫病神が鈴なりの声がさた。

    *   *   *

 oh……。
 見慣れたウェイトレス姿ではなく、軽装のズボンとジャケットという、いつぞやの冒険者ルック。

 巫女姫を連れていくために、あの旅籠を犠牲にしたのは、完全にアマルダの失策だと思う。
 旅籠の修理代や、業務停止によって被る経済的な損出はどうせフライアが補填するのだろうが、従業員たちに特別休暇を与えたことで思わぬ弊害が発生していたのである。
 世のなかには仕事を取り上げたら、もはや我儘と暴力しか残らないという輩も存在する。
 リナ・スタンレーという女には心の闇がない。
 ええい、可憐な鼻垂れ姑娘が残っていたら、まだ可愛げがあるものを。

 破壊された襖戸からでてきた門弟たちを、ラピュタ王のごとく睥睨するリナに、俺は問うた。

「………何やってんです?」
「選挙の手伝い」

 意味が解らない。
 選挙の手伝いで、なぜ人が宙を舞うのか?
 札束ならまだわかるが……

「……に来たら、この私の厚意を断っりゃがったのよ。こいつら」

 どういう申し出をしたかはしらんが、絶対言葉選んでないな。

「どういう言葉をつかって手伝いを申し出たんです?」
「よわっちいアンタらじゃあいつらの相手にならないから手伝いにきてやったって本当の事を言ったまでよ。そしたら大勢でかかってきて………」

 そら、つまみ出そうとするわな。

「雑魚を二、三人。気絶させたら、『先生』とやらがでてきて……」

 道場破りより性質が悪い。
 コミュニケーション能力の欠如を棚に上げてデュエルに持ち込むとか、どこのDホイーラーだよ。

「『先生』を二、三人ぶちのめしたら、『四天王』とやらがでてきて……」

 おそらく金剛流の高弟ってやつだろう。
 それがサクラ師範代の言ってた四天王最強のスカサハ先生だったら、名声的に再起不能だろうが……
 まぁ、最初に出てくる『四天王』は、初心者にだってうっかり負けちゃう面汚しからな。

「それもぶちのめしたら、たった今、奥の間に通されて、
 『今日の所は師範が病に伏せておりますので、ひとまずこれをお納めください』とか」

 といって、金貨5枚をポケットから取り出し、指で器用に弄ぶ。
 そして片眉を吊り上げ、怪訝な表情を作った。

「こんな雑魚倒したくらいでこれよ?
 私の日々の労働を馬鹿にしているのかしら?」

 しかも『袖の下』の意味が解らないらしい。
 まるで、どっかの飛将軍。一騎当千のアスペルガーである。
 迷惑な小娘だ。「武闘派の貴族様」とか名乗ってくださるならまだ救いようがあるものの、「最近、暇を持て余してる旅籠勤めのウェイトレスです」では、やられた道場側は恥も外聞もなさすぎるではないか。

「馬鹿にしてませんよ」
「……そうなの?」
「セリフの行間を読みましょうよ」

 俺はリナに耳打ちする。

「『袖の下』と言ってください。その金貨は『小娘に四天王まで倒されたなんて世間に知れたら道場の面目丸つぶれだから、黙っといてくれ』っていう口止め料ですよ」
「はぁ? つまり私を買収しようってわけ?」
「買収じゃなくて、道場破りの作法みたいなもんです!」

 戦国乱世は遠い昔のことながら、武士の魂やはり剣。まさしく昨今、剣術は商売なのである。
 道場経営も商売なら、道場破りだって商売だ。
 商売だからこそ、そこには互いの不文律が存在する。
 道場破りを仕掛け、門弟に負けたら、その道場の門弟たちがいかに強いか吹聴する。
 門弟相手に勝ち進み、とうとう『先生』が出てきたら、その『先生』には花を持たせて、袖の下を受け取り、自分の武勇伝は黙っておく。
 道場破りに多少の金子を握らせたところで、『強い先生がいる道場』だと評判になれば、いずれにせよ弟子が増えて道場主は儲かる。
 道場主も、道場破りも、『剣術』という牌をやり取りしながら飯を食っている。持ちつ持たれつなのだ。
 道場というところは、実に有意義だ。剣術の修行の中で子供たちは心身が鍛えられ、道徳や礼儀作法が身に付き、上下の人間関係も円滑になる。地域社会の治安向上にも貢献するだろう。
 なのに、それを全部根こそぎ刈り取ってどうする?

「というか、お金を受け取って早々、僕にあっさりバラしちゃだめでしょう?」
「じゃ、返すわ」

 ……といって、金貨を地面に放り捨てるリナに、金剛流の門弟たちが仰天する。
 そして、すごい恨みがましい視線で睨んでくる。いや、彼らの表情は恨みなんてレベルを通り越して、憎悪だ。
 俺、なんか頭痛がしてきたよ。

「いいから貰っときなさい! 僕は今の話、何もきいてませんから!!」

 俺は金貨を拾い上げ、再びリナにしっかりと握らせた。
 いくら強かろうと外交儀礼を理解しない豪傑の末路は決まっている。きっとリナも寝首かかれて最期の時をむかえるんだろうな。

    *   *   *


 門弟の一人に要件を伝えると、御座敷に通された。
 掛け軸には『鬼畜米英 竜騎士ウォルフラム』と、小学生の書初めのような字を恥ずかしげもなく飾られている。
 俺はそんな座敷でリナと一緒に待たされている。そういえば、金剛流とリナ・スタンレーは、性悪エルフ率いる地獄の軍団にぼこぼこにされたという点では共通だな。

「お、お待たせをいたした。……ゴホッ」

 トライス師範が現れ、上座に座った。
 俺はできるだけ恭しく、頭を下げる。

「拝謁いたします、トライス先生。ご体調を崩されていると聞き、養父の名代でお見舞いに参上いたしました」
「それはどうも。いやはや、面目ない。ゴホ、ゴホ!!
 こんな体でなければ、ゴホ!!……茶室にて灰点前でもご披露したいと思っておりましたが……」
「いえ、おかまいなく。御加減のほうは、いかがでしょうか?」
「やはり、寄る年波には勝てませぬな……ゴホ、ゴホ!!」

 力なく笑う先生は、頬がこけ、御髪は乱れ、目元はやつれている。
 大河ドラマで死期が近づいた役どころのようなメイクは、実に芸が細かい。

「……しかし、ゴホッ、ゴホッ!! 段取りの方は門弟に任せ、恙なく進んでおります…ゴホッ…ので、御心配なさらぬよう、剣聖殿にはお伝えください」
「それでは、先生は立候補なさらないのでしょうか? 養父も先生のお力を頼りにしておりましたのに……」
「いえいえ、お力になりたくても、この体ではいかんとも。
 しかし、当流派には、それがしより頼りになる若手がおります。ゴホッ!!
 この老い耄れよりも役に立つでしょう。むろん裏方として、今後も力は尽くしまする」
「それは安堵いたしました。ならば、先生はどうかご療養ください。」
「剣聖殿こそご壮健でうらやましい……ゴホッ、ゴホッ!!」

 なるほど。
 どうやら、金剛流は高齢を理由に当主を引き下げるつもりらしい。
 それなら当主が負けても流派としての名声にダメージはない、ということになる。
 金剛流は滅びぬ! 儂が負けても第二第三の師範代がッ!……というやつだな。
 賢明である。
 しかし、となりの飛将軍が口を挟んだ。

「そんなのエリカに治してもらえばいいじゃない」

 要らんことを言うな。 

「……あ。もしかして、再戦すんのが怖いんだ?」
「ゴホ、ぐえぇほッ!!」

 この瞬間、先生がリアルに咳き込んだ。

「復讐なら自分で決着つけたらいいでしょう!?
 自分の失態のツケを、若い連中の血で購おうってわけ?」

 リナの舌鋒に、トライス先生は、サイ○人の少年とエキシビジョンマッチをやることになった世界チャンピオンみたいに、冷や汗を垂らしまくってる。

「そんな下手な芝居までして、先生扱いされたいかつーぶべっ!!!」

 ………おっといけない。
 気が付くと、俺の背後の悪霊は、目上の人間に偉そうに説教を垂れるバカ娘の後頭部をどつき、その頭を畳に押さえつけていた。
 もちろん、故意じゃないのよ? 
 単に、殺意の波動に忠実なんだわ。このスタンド能力。
 でも、この際だから、説教の一つでもしておくことにしよう。

「頭・が・高・え・よ・大・先・生・に・あ・ご・た・た・く・ん・じゃ・ね・ー・よ・バ・カ・娘・が」

 お前には先生の深ーいお心がわからんのか。
 そりゃあ、お前は強いし、失うもんもないだろう。
 しかし、これだけの道場を構えて門弟たちを統制するトライス先生には、いろいろと気苦労もあるんだよ。
 人望ってのは強さだけじゃないからな。人の上に立つ適性でいえば、穀潰しの戦闘ニート民族より、政治も経営も理解しているミスター・サ○ンの方が英雄だろ。誰が考えても。

「…………ぐ…ぐぞ…ごの」

 俺は特に力を入れているようでもなく、軽くリナの頭に手を置いているだけ。
 リナは両腕をつっぱって頭を起そうとするが、強靭な不可視の腕が叩頭礼を強要していた。
 最強の記憶の具現化。こないだ覚えばかりの魔術である。
 第六に属する武術系魔術だが、プロトコルは固有精霊に記録可能だった。
 実体化させられるのは数秒なのだが、咄嗟の時に発動させる護身用魔術としては使い勝手が実にいい。
 何しろ、出すのは一瞬だし、シースルーだから、よほどの動体視力をもってないと見えない。

「いやーどうもすみませんねー。先生。しつけがなってなくて」
「………う、うむ」

 トライス先生には、リナが自分から土下座してるようにしか見えないだろう。
 しかし。

「うがああああああああああああああああ!!!!」

 道場の敷地内に、野獣の雄たけびが木霊する。
 その後、バカ娘が床を燃やして脱出しやがるとは、第七天子の目を以てしても見抜けなかった。


   *   *   *


 道場主が饗応中の客間で、突然の失火。

 結局は、リナが魔法で空気を操って消したので大事には至らなかった。
 いや、そもそもこいつがここにいるってこと自体が一大事だな。
 マッチポンプとはこのことだよ。

 片や、トライス先生は冷静だった。
 リナが無詠唱で魔法を使ったところをみて、「あ、お察し」とばかりに推理を始めてくれたことが、彼に平常心をもたらしたのかもしれない。
 上級貴族に負けても恥にはならないからな。
 ややホッとした様子で、門弟たちを采配した。

「………騒ぐに及ばず! 風炉をひっくり返しただけだ!!」
「「ははっ」」

 風炉をひっくり返しただけで、こんな小火になるわけがないのだが、門弟のみなさんは一言の疑問も漏らさない。そして、軍隊のごとく組織立った動きで消火活動を始めた。
 門弟には俺よりちっちゃい子もいるらしい。甲斐甲斐しくバケツリレーに参加し、あちこちに飛び火した小さな火を消している。
 偉いなー。
 リナはそれを感心したように眺めながら、俺に言った。

「………見習えよ」

 お前が言うな。
 こいつは自分が引き起こしたことなのに開き直っている。
 もう犯罪者か政治家にでもなればいいんじゃないだろうか?

「そもそも、何しに来たんです?」
「聖剣とやらの探索に、この私も協力するためよ」
「あなたは聖剣の行方なんかより、プー太郎を使い魔にする方法を探してるんでしょう?」
「そう! それなのよ!」

 ど、どれなのよ?

「私、こないだステラに協力したでしょう」

 うん。したね。不法侵入、および誘拐。
 そのおかげで、俺はめっちゃ迷惑したけどね。
 ステラとは陵守の巫女姫。ステラ・ブランシェの事である。
 大陸の広範囲を監視する多次元観測システムのシステムアドミニストレータ―でもある。当代の巫女姫ステラは特に資質が高いと評判で、おそらく、癒し姫と並んで都市の重要人物らしい。
 彼女はその観測結果を天の啓示と称して、市民に知らせるのが役目なのだ。凶悪犯罪の捜査や自然災害を回避するために活用されているはず。だから、市民からは現人神みたいに奉られてる。
 それを野山で捕えたクワガタみたいに下宿先で飼育しているのが、このリナ・スタンレーというキチ○イ娘なのだが。

「その時の報酬をもらってなかったから、私、昨日、もっかい聖殿に行ったのよ」

 おいこら。

「今回はエリカが手引きよ。不法侵入じゃないわ。
 エリカの付き添いで、陵守に往診に行ったのよ」

 おいスイーツ(呆)
 たしか、リナが巫女姫誘拐の下手人だと教えたはずだが……
 誘拐犯をわざわざ現場に連れて行ったのかよ。

「エリカが呼ばれたのはステラの体調管理に、なんでも巫女頭のおばさんが骨折したとかで……」
「骨折ババアはおいといて……
 それがなんで、聖剣捜索に協力する理由になるんです?」
「聖剣がなくなったことを知らせに来たのはステラなんでしょう?」
「っ! それは口外厳禁です」
「……え? そだっけ?」

 大丈夫かよ。こいつ。

「公には、例のテロ事件で『地獄の軍団』が奪ったことになってますから。
 巫女姫も誘拐されなかったことになっています」
「ふーん」

 ふーん。じゃねぇよ。
 お前のテロリスト認定が首の皮一枚でつながったんだよ。縁の下で頑張ったヘルムートやピーターたちのおかげで、お前は殿中で刀振り回すあのキチ○イBBAの標的にならずに済んだんだよ。
 お天道様に感謝して、日ごろの行いを改めろよ。

「ともかく、どうでもいい話はおいといて」

 こいつにとっては、どうでもいい話なのか。
 ………そうなんだろうな。こいつの中では、為政者が心血を注いで起草した法律も、通常モンスターのフレイバーテキスト程度でしかないんだろう。

「ステラにはこないだ騙したことを謝罪されたわ。
 そして、仲直りついでに頼まれたのよ。
 プータローを使い魔にする方法には心当たりがあるから、聖剣の捜索に手を貸してほしいって」

 相変わらず、恐ろしい子だな。
 こんな無能な働き者を、敢えて働かせるなんて……
 まぁ、苦労するのは、俺じゃないんだが。

「手を貸すって何をするつもりですか? トライス先生を殺す気ですか?」
「なんで、私がここの先生殺さなならんのよ。
 連絡係よ。アンタだっておじいちゃんの連絡役でしょう? 
 あたしの場合は、ステラの連絡係なの。
 委員会の人事だとか、ミッションのスケジュールとか、進捗とか、ステラに知らせれば、その都度天子様にもご報告して啓示をもらうんですって」

 ………うーん。
 俺の聖骸は、そんな出来る子じゃないと思うが。
 岩戸籠りの魔術は、あくまで観測であって、予知や占いではないからな。
 というか、それならリナさんの出る幕はないはずだ

「陵守との連絡は政庁が行うんじゃないですか? 
 あるいは聖殿から事務能力のある巫女さんが派遣されてくるかもしれませんし……」
「……それなんだけどね」

 リナは視線を宙に向けて、すこし考え込んだのち、俺の方に向き直って肩をすくめた。

「どうもステラ自身は陵守や政庁をあんまり信用してないみたいなのよ」

 ………ああ、そうかもな。
 陵守の巫女頭、見事に腐敗してたからな。
 信用してたら冒険者ギルドへのガサ入れは、巫女さん伝手の通報で入ってただろうし。
 でも、だからって、コイツを使うかよ。ないわー。


   *   *   *


 陵守の聖殿。
 星天陵に臨む寝殿造りの一室で、エグゼリカ・セレスティは巫女姫ステラ・ブランシェに拝謁していた。
 傍らには、送迎役である飛竜乗りカーミラ・グローベルが侍している。
 巫女頭セリア・ヴィーゼルの診療を終えたエグゼリカに、ステラは一段高いところからねぎらいの言葉をかけた。

「エリカさんには、これからは、しばしば御足労をかけることになると思います」
「私でよければいつでもよろこんで参上しますが……」

 ステラは、事件以降、聖剣の行方を探るためにさっそく岩戸に入っていた。10年前の出来事を探るのは、さすがの彼女にも負担がかかる。

「これからしばしば、ということは『岩戸籠り』の回数を増やすんですか?」
「はい」

 エグゼリカの問いに、巫女姫ステラは屈託なく答えた。

「治癒師としては、巫女姫様、あまりお勧めはできません。
 岩戸に入ると、生活のリズムがどうしても不規則になりますから」

 ステラは並外れた集中力の持ち主だからこそ、岩戸の聖骸と長時間のリンクが可能だ。
 しかし、外界から完全に隔絶された岩戸に入るということは、数十時間もの間飲まず食わずで過ごすということになる。
 栄養不足、睡眠不足というのは、当然、成長期の彼女の体に良いことではない。
 しかし、彼女の意志は固かった。

「今回、私はいろんな人を巻き込んでしまいました。
 その償いでもあります。私の負担なんて、ささいなものです」

 巻き込んだのはステラ一人のせいではなく、頼った相手がみな稀代のトラブルメーカーだったからだろうと、エグゼリカは内心思う。
 しかし、ステラは己の行動の結果を、心中でも他人のせいにはしなかった。
 彼女の頭に残っていたのは、聖剣奪還のために散っていった冒険者の遺言である。

「……聖剣を取り戻すためには、私も協力しなければなりませんから」
「…でも……巫女頭さまはそれでいいんですか?」

 エグゼリカは上座の左手に侍る巫女頭、セリア・ヴィーゼルに問いかける。
 しかし、セリアは神妙に目を閉じているだけで口を開かない。その表情からは、一種の諦観のようなものが見て取れた。
 沈黙する彼女の代わりにステラが答える。

「実は、私の負担を増やしたくないのなら、陵守も協力して一刻も早く聖剣を取り返すべきだと押し切りました。そのための諌言にはすべて従うつもりですが、それにそぐわない諌言は一切聞く気はありません」
「この巫女頭さまにそこまで言ったんですか?」
「ええ、巫女たちの長は巫女頭ですが、陵守の宗主はあくまでもこの私ですので……」

 エグゼリカもカーミラも、当代の巫女頭が女傑であることは知っている。
 冒険者の道に進んでいれば、アマルダ・ロックウェルに比肩する女戦士になっていたのかもしれない。
 そんな女にステラは啖呵を切ったらしい。
 驚愕する中、ステラがふと声をかけた。

「エリカさん、ちょっと……」

 ステラがそう言いかけたとき、聖殿の吹き抜けにやや強い風が吹き抜け、御簾がほどけた。

「……で、なんです?」

 エグゼリカがそう聞き返したのは、傍付きの巫女たちが倒れた屏風や、解けた御簾を再び巻き上げ終わった時だった。

「いえ、お土産は、窯焼きのクロワッサンがいいな~なんて……」
「姫様!!」

 頑なに沈黙していた、セリアが声を上げ、即座にたしなめる。

「ふふ。そうですね。巫女姫に食道楽は厳禁でしたね。もちろん、冗談ですよ」
「そうです。陵守は質素であることが義務。市民の皆様の寄進によって食べているのですから」
「お言葉ですが。巫女頭様。小官から差し出がましいことを申し上げます」

 カーミラが進言した。

「巫女姫様が、これからも岩戸入ることが多くなるようでしたら、できるだけ栄養価の高いものを摂取したほうがよいと思います」
「…………そうでしょうか?」
「私は専門家ではありませんので、指図などはできませんが、ハッキリといえるのは、これは戦だということです。
 巫女姫様の健康を考えるのなら、時には食欲が湧くようなものも召し上がられるべきかと」

 保守的なセリアは、目を伏せた。
 巫女姫の健康を第一に考えるのは彼女の仕事だ。
 そういわれれば、無碍にも返答できない。

「聖上はクロワッサンなどの菓子パンを脚気患い予防のために考案なされたとか。
 いわば薬でございます。高級なものでもございません。
 ………伝統も大事でしょうが、なにとぞご検討いただけませんか?」
「そうですね。考えておきましょう」
「感謝いたします」

 カーミラは恭しく頭を下げ、引き下がった。

「……では、私たちは、これにて失礼いたします」
「はい。ご苦労様でした。またお願いします」

   *   *   *


「巫女姫と何を話していた?」

 空をかける飛竜の背の上で、カーミラはエグゼリカに尋ねる。

「何をって?」
「あの突風は、君の仕業だな? あの隙に遮音結界を張り、巫女姫と何か話しただろう?」
「………ばれてました?」
「ああ。会話の内容を私に教えたくないなら訊かないが、再びやればさすがのセリアも気づくぞ?」
「でしょうねぇ。デンワを引くわけにもいきませんし、もっといい方法があれば……」
「………心あたりがなくもない」
「ホントですか?」
「君らの秘密と交換でどうだ?」
「………うーん。どうしましょう? 言わないって約束しましたし」

 考え込むエグゼリカ。
 しかし、カーミラは実にわざとらしく、何かを思い出した。

「……ああ、しまった! 私も『人に言わん』と約束しているんだった。
 さっきの事を尋ねないから、質問しないでくれ」
「そんな言い方されると、気になるじゃないですか」
「そうか? 聞いてしまうと案外つまらんかもしれん。興覚めになるようなら、聞かない方がいい」

 とはいったものの、エグゼリカは真剣に悩んでいた。

「そんなにセリア・ヴィーゼルが信用ならないのか?」
「信用してないわけではないですが、あの巫女頭さんは、同盟より陵守が最優先な人ですからね。
 冒険者の尻拭いのために、巫女姫が動くことを快く思うわけがありません。
 だから、ステラちゃんとしては、『時期尚早』という結論なようです」
「なるほどな」
「カーミラさんは何派なんですか?」
「何派か、というと?」
「一見、真面目な軍人さんですけど、たまにフライアさんと一緒に悪さとかしてますよね?」
「人を不良軍人のようにいうな。まぁ、奴とは古い付き合いだが……」

 飛竜の手綱を握りながら言葉を続ける。

「私はあくまでフライア個人と各部署との伝令役だ。私はいいように使われているだけさ」
「軍ではなくて、ですか?」
「軍から命令されている仕事は、君の送迎。奴との付き合いはあくまでプライベートだ。
 だから『話すな』と言われたことは、聞かなかったことにする。
 同盟を転覆させるような陰謀でもない限りはな……」
「空軍の飛竜乗りがそれでいいんですか?」
「問題ない。この件について軍を動かしているのは、事実上、フライアだからな。
 上官に報告したところで、上層部にもフライアの息がかかっている。
 なら、知らないことにしておいた方が良かろう?」

 エグゼリカは目を丸くした。

「それは話してもいいんですか?」
「周囲に知られて都合が悪くなるようなら、奴は事実の方を捻じ曲げる。奴はそういうことができる妖魔の一種だ」

 カーミラがそう言うと背後から、「よくわかってるじゃないですか」とぼそりとつぶやくのが聞こえた。
 聖殿から、市街地へのフライトはほんの数十秒だ。目的地にはすぐに到着する。
 すでに、カーミラの飛竜は着陸点をより正確に見定めるため、上空をぐるぐると回遊し始めていた。

「なら、カーミラさんにもご協力願います。『悪のハレンチ女幹部』さんや『天才・ゲルリッチ教授』は今、軍警の留置所にいて動けませんから、どうせカーミラさんを介して何か画策するんでしょうしねぇ」
「私にできないことなら、断るぞ?」
「そのときはくれぐれも内密に……」

 そう前置きしてエグゼリカは告げた。

「巫女姫からの啓示です。
 近日中に剣聖シュナイデル・ファルカ様が襲撃を受ける可能性があるので、ご注意を、と」

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  • 最終掲載日:2016/01/01 00:00
神達に拾われた男

現在更新停止中。 2015年7月10日 改訂版の投稿を始めました。 http://ncode.syosetu.com/n5824ct/ 2017年8月2日 //

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全176部分)
  • 3817 user
  • 最終掲載日:2015/06/10 16:00
マギクラフト・マイスター

 世界でただ一人のマギクラフト・マイスター。その後継者に選ばれた主人公。現代地球から異世界に召喚された主人公が趣味の工作工芸に明け暮れる話、の筈なのですがやはり//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全1687部分)
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  • 最終掲載日:2017/10/24 12:00
八男って、それはないでしょう! 

平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全205部分)
  • 4827 user
  • 最終掲載日:2017/03/25 10:00
蘇りの魔王

勇者に討たれ、その命を失ったはずの魔王ルルスリア=ノルド。 彼にはやり残したこと、解決できなかった問題がいくつもあったが、悪は滅びると言うお題目に従い、消滅した//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全272部分)
  • 3892 user
  • 最終掲載日:2017/03/23 18:00
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-

世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。 弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全175部分)
  • 3568 user
  • 最終掲載日:2017/09/08 01:21
二度目の人生を異世界で

唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。 「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」 これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全377部分)
  • 3619 user
  • 最終掲載日:2017/10/18 12:00
レジェンド

東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全1529部分)
  • 3567 user
  • 最終掲載日:2017/10/24 18:00
謙虚、堅実をモットーに生きております!

小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。 私に割り//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 連載(全299部分)
  • 3365 user
  • 最終掲載日:2017/10/20 18:39
境界迷宮と異界の魔術師

 主人公テオドールが異母兄弟によって水路に突き落されて目を覚ました時、唐突に前世の記憶が蘇る。しかしその前世の記憶とは日本人、霧島景久の物であり、しかも「テオド//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全1270部分)
  • 3818 user
  • 最終掲載日:2017/10/24 00:00
異世界迷宮で奴隷ハーレムを

ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全220部分)
  • 3760 user
  • 最終掲載日:2017/08/30 20:00
ワールドオーダー

なんの特徴もない天外孤独な三十路のおじさんが異世界にいって色々とするどこにでもあるようなお話。最強になれる能力、だが無敵ではない。そんなおじさんが頑張っていきま//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全70部分)
  • 3453 user
  • 最終掲載日:2017/08/31 00:00
ネクストライフ

*ヒーロー文庫より書籍化決まりました。 *月刊少年エースよりコミカライズ決まりました。 山田隆司は雪山で命を落とした──と思ったら、見知らぬ場所にいた。 どうも//

  • アクション〔文芸〕
  • 連載(全185部分)
  • 3329 user
  • 最終掲載日:2017/05/26 07:52
とんでもスキルで異世界放浪メシ

※タイトルが変更になります。 「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 異世界召喚に巻き込まれた俺、向//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全386部分)
  • 3267 user
  • 最終掲載日:2017/10/10 23:44
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~

『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。 あらすじ  ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全816部分)
  • 3402 user
  • 最終掲載日:2017/10/18 00:00
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -

34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全286部分)
  • 4885 user
  • 最終掲載日:2015/04/03 23:00
異世界魔法は遅れてる!

※2017/7/25 『異世界魔法は遅れてる!』コミカライズ第一巻が発売します! 漫画です!  コミカライズ担当はCOMTAさんです!    八鍵水明(やか//

  • ローファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全152部分)
  • 3283 user
  • 最終掲載日:2017/07/22 20:02
盾の勇者の成り上がり

盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタ//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全847部分)
  • 3302 user
  • 最終掲載日:2017/10/24 10:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲

◆カドカワBOOKSより、書籍版11巻、コミカライズ版5巻発売中! アニメ放送は2018年1月予定です。 ※書籍版とWEB版は順番や内容が異なる箇所があります。//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全550部分)
  • 4413 user
  • 最終掲載日:2017/10/22 18:00
フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~

※作者多忙につき、当面は三週ごとの更新とさせていただきます。 ※2016年2月27日、本編完結しました。  ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質なバグに引//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全223部分)
  • 3507 user
  • 最終掲載日:2017/10/14 07:00
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた

 ◆書籍⑧巻まで好評発売中です◆ ニートの山野マサル(23)は、ハロワに行って面白そうな求人を見つける。【剣と魔法のファンタジー世界でテストプレイ。長期間、泊り//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全189部分)
  • 3661 user
  • 最終掲載日:2017/10/11 21:00
用務員さんは勇者じゃありませんので

部分的学園異世界召喚ですが、主役は用務員さんです。 魔法学園のとある天才少女に、偶然、数十名の生徒・教師ごと召喚されてしまいます。 その際、得られるはずの力をと//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全142部分)
  • 3997 user
  • 最終掲載日:2017/08/25 18:00
ありふれた職業で世界最強

クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えれば唯//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全284部分)
  • 4198 user
  • 最終掲載日:2017/10/21 19:00
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中

 オンラインゲームのプレイ中に寝落ちした主人公。  しかし、気付いた時には見知らぬ異世界にゲームキャラの恰好で放り出されていた。装備していた最強クラスの武器防具//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全173部分)
  • 3427 user
  • 最終掲載日:2017/08/25 23:00
甘く優しい世界で生きるには

 勇者や聖女、魔王や魔獣、スキルや魔法が存在する王道ファンタジーな世界に、【炎槍の勇者の孫】、【雷槍の勇者の息子】、【聖女の息子】、【公爵家継嗣】、【王太子の幼//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全246部分)
  • 3749 user
  • 最終掲載日:2017/10/20 12:00
神殺しの英雄と七つの誓約(旧題:彼は英雄ではないと言い張るようです)

※タイトルを変更しました。内容に変更はありません。 ※この度、拙作が書籍化される事となりました。  偏に、この作品を読んでくださる皆様の御蔭でございます。  こ//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全174部分)
  • 3277 user
  • 最終掲載日:2017/04/25 00:31
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