ファイル416:陸海空の交響歌(シンフォニア)『3・たった1つの道しるべ・・・深海へ』
七槻
「真に止めるべき相手は・・・海底洞窟にいる!!トルル!!」
凪
「七槻!!どうするつもりだ!?」
七槻
「日本中ば飲み込むこの日照りと大雨、海底洞窟におるヤツらば倒せば止まるんやろ!?やるべき事がわかったら、もうジッとしてられんけぇ。海に出て海底ば目指す!!アルルーッ!!」
カッ!
トッ!
七槻
「先生!海底洞窟はどの辺り!?」
凪
「今、淡路島を越えて太平洋側の海に出たところだから・・・このまま四国方面に行けばその先だが・・・それにしたって・・・海の底までどうやって潜る!?人間の力では行く事が不可能だという、海底洞窟へ!!」
その頃、躑躅と闘樹は・・・
『ゴギャアアアアア!!』
ゴガガガガガ!!
闘樹
「クソ!!岩石封じで行く手を阻む気だな!!」
躑躅
「今のが!?強すぎて、全く別の術みたいですわ!!まるで私達のガーディアンをあざ笑うかのよう!!」
闘樹
「ナメやがって、クソゥ!!ホウリキー、気合い鉄拳!!」
ゴォッ!!
『!』
ブォッ!!
ドザァァァァァ!!
闘樹
「うわぁぁぁ!!」
躑躅
「こちらの攻撃が届く前に吹き飛ばされてしまいましたわ!!パワーうんぬんの問題じゃない!!かする事すらできないなんて!!」
鉄泉と明日奈・・・
鉄泉
「ぬぉぉぉぉ、何のぉぉぉ!!属性の相性ではこちらが勝っているハズじゃい!マンボルト!充電じゃ!!」
『ギィィ・・・』
ジジジジジ・・・
鉄泉
「周囲の大気から雷をかき集め身体に溜め込み、次の攻撃で一気に放出せぃ!!雷撃破!!!」
シュドンッ!!
バシュッ!!
明日奈
「当たった!!」
鉄泉
「命中精度が自慢の術じゃい!どうじゃっ!!」
『ニッ・・・』
明日奈
「!?鉄泉さん!アイツ全然平気そうだよ!!」
鉄泉
「何じゃとぉ!?」
コォォォォォ・・・
明日奈
「瞑想だよ!!ヤツは瞑想をしてたんだ!!特殊防御力が極限まで高まっている!!アイツも闇雲に暴れてるんじゃない!!自分の弱点を攻められる事への予防策も本能的にとってるんだ!!」
その頃時津潤治は、賢防大学にいた。
幸いこちらには被害が来ていなかったので、災害の事を知らなかったのだ。
潤治
「フゥ・・・2時間目の講義も終了。それにしても、七槻ちゃんずっと休学して、どうしたんだろう?何だか大学内もあわただしいし・・・」
その時、潤治の目に三稜の姿が写った。
潤治
「(あれは・・・吹奏学の三稜さん?当分の間休講だって掲示板には書いてあったのに・・・)」
三稜は電話をかけていた。
ちなみに、電話をすると相手の映像が表示されるようになっている。
凪
「もしもし・・・こちら、凪!!」
三稜
「三稜だ!!今山口にいる!単独行動をとってすまない!」
凪
「三稜!?山口にいたのか・・・こっちは四国方面上空だ。だが、そんな事はいい。大変な事になった!!伝説の超古代ガーディアン、カイオーガとグラードンが目覚めたんだ!!現在、鉄泉さんと明日奈、躑躅と闘樹が二手に分かれて事に当たっている!」
三稜
「わかった!私もすぐにどちらかに合流しよう!!」
凪
「イヤ、待ってくれ三稜!!確かに2体の侵攻を食い止める戦力は欲しい!!しかし・・・それでは根本的な解決にはならない事がわかった!!」
三稜
「と言うと!?」
凪
「2体は何者かに操られている!!そして、その何者かは海底洞窟にいるらしい!そこから2体をコントロールしているんだ!!」
潤治
「!(七槻ちゃんが写っている・・・新しいガーディアンと一緒に・・・初めて見る・・・イヤ、どこかで見たような・・・)」
『コイツの技によって、人間の力では行く事のできない・・・深海まで行けたって言うんだ!!』
潤治
「(そうだ!!あのガーディアンは・・・古生物学の先生が講義で言っていた、あのガーディアンだ!!あの会話の様子だと、誰もあのガーディアンの能力の事は知らないみたいだ。七槻ちゃんでさえも・・・みんなが困っている。事態を打開するただ1つの道しるべを・・・小生だけが・・・知っている!!人や動植物を苦しめて平気なヤツらがいるみたいだ!自分達の野望のために、自然さえも覆そうとしてるヤツらが!!小生には、ヤツらに対抗しうる力がある・・・そして、今何をしなくちゃいけないかの方策までわかっている・・・どう・・・するんだ・・・!?)どうするかだって?答えなんか最初っから出ているじゃないか!!」
考え込んでいる三稜の所に、潤治は近づいて行った。
七槻
「うぉぉぉぉ!!こうなったら、体1つで潜るったい!!ボクなら10分、がんばれば20分は息が持つけん!!」
凪
「止めるんだ、七槻!!気持ちはわかるが、海底洞窟は想像を絶する深さだ!!ガーディアンですら、深海の生物ですら到達できない場所なんだ!!」
七槻
「でも・・・」
凪
「わかってる!!躑躅、闘樹、明日奈、鉄泉さん、みんなが死力を尽くしてるのに、指をくわえて見ているしかない。私だって悔しい!!悔しいが・・・方法などないんだよ!!」
七槻
「・・・」
「方法なら・・・ありますよ!!」
凪
「!!君は!?」
七槻
「(潤治君・・・!何しに来たったい?)」
三稜の空中車両に乗ってやって来た潤治。
潤治は七槻達の元に降り立った。
潤治
「初めまして・・・小生は時津潤治。時津正宗の息子にして、探偵です!かつて、古生物学の教授から聞いた事があります。大昔の人が、ガーディアンの力によって深海に潜ったという話を!!」
凪
「人を深海まで!?ガーディアンの力で!?」
潤治
「そうです!!今、七槻ちゃんが抱えているジーラヌスの力で、です!!ジーラヌスの術を使えば、潜水艇のような物の力を借りずとも海底洞窟まで行けるんです!!」
凪
「バ、バカな!!いくら何でも信じられない!ガーディアンで最深海まで行くなんて・・・!この非常時に聞いた事もないそんな昔話、アテにできるとでも・・・」
七槻
「待って、先生!その話・・・ボクは・・・信じるけん・・・」
凪
「七槻!?」
七槻
「この・・・ジララ、さっき大津波に襲われた時、不思議な力ば発したと!そん時、一瞬やったけど水がボクらば避けたんよ。それ思い出したら、今の話も・・・!」
潤治
「人を深海へと連れて行く術、その名は・・・『ダイビング』!!」
ピリリ・・・
潤治
「あ、もしもし先生ですか?ええ、今話しました。何とか信じてもらえましたよ。え?ジーラヌスの体長?え〜っと、85センチくらいですかね?少し小振りなんだなぁ。・・・え?はい、そのくらいだと深海まで連れて行けるのは、せいぜい子供2人?そうですか、じゃあ・・・」
凪
「お、おい、まさか・・・海底洞窟に潜り、:RINGを持つ何者かに挑むのは・・・」
三稜
「ああ、その通りだ凪。潤治君が自ら行くと言っている。ジーラヌスの持ち主である七槻ちゃんと2人でね!!」
凪
「ムチャだ!!ただ潜るだけじゃない!!グラードンとカイオーガを操る者とも戦うのだぞ!?」
三稜
「凪!潤治君は私の講義の生徒だ。今は、彼を信じてみようと思う。」
三稜
「頼むぞ!君達。海底洞窟への、ダイビング!!そして・・・2体を制止させるべく2つの:RINGを・・・!!」
潤治
「はい、行って来ます。」
カァァァァ・・・
七槻・潤治
「せぇのぉっ!!!」
タンッ!!
ザブンッ!!
ギュオオオオオオオオ・・・!!! |