ファイル403:七海島の海賊記(ジョリー・ロジャー)『14・浮上する海賊船』
コナン
「残念だったね、宝がなくて・・・ボクの後をコッソリとつけて来たんでしょ?七海島観光課長・・・岩壺光海さん?」
スッ・・・
光海
「イ、イヤねコナン君・・・私はただ、さらわれたっていう2人を助けようと・・・」
コナン
「じゃあ、どうして銃なんか持って来たの?」
光海
「それは、トレジャーハンター達が危険だからで・・・」
コナン
「その銃、岩壺さんの先祖の形見なんでしょ?」
光海
「!」
コナン
「そう、アリアとマリナには、彼女達を慕っていた仲間がいた・・・その名は、ジャック・ゴールディア!!岩壺さんの先祖なんだね?」
光海
「そうよ・・・私はジャックの子孫・・・私の一族は先祖代々アリアとマリナの宝を守り続けてきた・・・私利私欲のために宝を狙う輩を、私は許せなかったのよ・・・」
コナン
「美澤さんに見せてもらった地図には、ジョリー・ロジャーのドクロにヒントがあったんだ。ドス・ディオサス・・・スペイン語で2人の女神というね・・・そして、7つのカギ穴を同時に開けた時、初めて海底宮殿に入れるという事もね・・・」
光海
「そうか・・・最初からミスってたのね、私は・・・」
コナン
「ガーディアン達を各島に解き放ったのも、トレジャーハンターのウェットスーツに細工したのも、トレジャーハンター達を狙撃したのも岩壺さんだね?」
光海
「子供に解かれるなんて、情けないわ・・・」
コナン
「ボクじゃないよ。これは全てユーリさんの推理なんだ。」
光海
「ハハッ・・・さすがは最強のFBIの1人ね・・・」
そう言った時、突然洞窟が揺れ出した。
コナン
「洞窟が揺れてる・・・」
壁にヒビが入り始めた。
コナン
「このままじゃ海水が入り込んで洞窟が水没する!リアンちゃん、リリスちゃん!船の中にあのトレジャーハンター達を運んで!岩壺さんも手伝って!!」
3人は言う通りにし、光海も船内に入った。
コナン
「2人共、よく聞いて・・・今からボクがそこにある鎖のカケラを蹴り上げて、洞窟の天井にぶつける。うまくいけば天井が壊れて、船は浮上できる。ただ、天井を壊したら酸素が一気に減るだろうから・・・2人にこれ。」
リリス
「これは?」
コナン
「哀が作った小型の酸素ボンベだよ。15分くらい空気が吸えるんだ。」
リアン
「コナン君の分は?」
コナン
「大丈夫!ボクの分はちゃんとここにあるから・・・」
リアン
「・・・!!」
コナン
「いっけぇぇぇ!!」
ドンッ!!
ドッゴォォォン!!
タタタ・・・
リアン
「コナン君、早く!!」
ダンッ!!
コナン・リアン
「うわっ!!」
ザバァァァ・・・
コナン
「(ダメだ、息が・・・)」
スゥ・・・
コナン
「・・・?」
リアン
「・・・」
コナン
「!!」
同じ頃、ユーリは美保達を連れて救助に来ていた。
ユーリ
「もうすぐ伊予璃緒矢島だ・・・」
祐美
「ちょ、ちょっと・・・何、アレ!?」
ザッパァァァァン!!
波香
「か、海賊船だ・・・」
泉
「あ、上にリアンちゃん達が!」
ユーリ
「リアーン!大丈夫か〜!?」
リアン
「アタシは大丈夫や、ユーリ兄〜!」
ゴゴゴゴゴ・・・
コナン
「!!マズい!船が沈み始めてる!!」
美保
「飛び込んでぇ!!」
ザッパァァァァン!!
ブクブクブクブク・・・
伊澄
「間一髪だったわね。」
弥生
「そやな。」
ユーリ
「それで、宝はあったのか?」
リアン
「ううん、何も。」
リリス
「あったのはあの海賊船だけ。」
コナン
「あの海賊船が宝だったんじゃないの?っていうか、アリアが残したあの地図、ホントは宝の地図じゃなくて、マリナに宛てたメッセージだったんじゃないかなぁ?」
ユーリ
「まぁた適当な事を・・・」
郁美
「イヤ、あながちまちがってはいないかもしれないわ。あの海賊船は、後から脱獄して来るマリナと2人で再び航海に出るのを夢見たアリアが建造した船だったんでしょう。ところがマリナは獄中で病に倒れ息を引き取り、アリアもマリナを待ち続けたまま亡くなってしまった。そして残されたあの海賊船は航海に出る時が来るのを海底の墓場のようなあの洞窟で待ち続け、300年後の今日最初で最後の航海に出てあなた達を海面まで送り届け、2人の主人を追うように姿を消した・・・。!ガラにもない事を言ってしまったわね。忘れて・・・」
ユーリ
「まぁ300年も経った今じゃ、それが本当かどうかはわからないがな!」
コナン
「(イヤ、アリアがマリナを待っていたのは本当だ・・・その証拠に、ジョリー・ロジャーのドクロの下に描かれているだろ?アリアとマリナの、ピストルとカットラスがな・・・)」
コナン
「ところでリアンちゃん、どうしてボクが予備のボンベを持ってないってわかったの?」
リアン
「ああ、その事?中学1年生の時、突然雨が降った日があってね。その時アタシ、カサを持って来てなかったの・・・で、その時・・・」
リアン『困ったなぁ・・・アタシ、カサ持って来とらへんし・・・』
平次『ほい、カサ!貸したるわ!』
リアン『え?そやけど平次は?』
平次『アホ!オレは探偵やで?こうなる事予想して、ちゃんともう1本持って来とるんや!ホラ、早う行け!待ち合わせしてるんやろ?』
リアン『おおきに平次!明日返すから〜!』
リアン
「そやけど平次な、ホンマはカサなんか持っとらへんかったんよ。結局ズブ濡れでカゼ引いてしもて・・・で、あの時のアイツによぅ似とったってワケ!ヤセ我慢してるアホなアイツとな!」
コナン
「(悪かったな、似とって・・・)」
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