FBIから来た女:4〜清流・青の章(6/111)縦書き表示RDF


FBIから来た女:4〜清流・青の章
作:ユーリ



ファイル339:江戸川コナンの苦悩の1日『2』


コナン
「とにかく!!いつまでもこんな格好してるワケにはいかないから・・・早く元に戻れるようがんばるよ。」

歩美
「ん〜、でもね〜・・・」

コナン
「で・・・でも何?」

歩美
「ビックリするほど似合ってるんだから・・・ムリしなくてもいいんじゃないの?」

確かに、コナンが着ているメイド服はキラキラと輝いているが・・・

キラキラキラキラ・・・

コナン
「い・・・いいワケないじゃないかぁ!こんなの・・・!」

歩美
「でも意外と好評だし・・・」

マリア
「・・・」

刃・ユリ
「まぁ・・・」

コナン
「刃ちゃん達まで同意しないでよぉ!!」

歩美
「それに・・・さっきから私、1つ疑問なんだけど・・・」

コナン
「な・・・何?」

歩美
「コナン君・・・スカートの下はどうなってるの?」

ドキッとするコナン。

コナン
「な・・・何が言いたいの?」

歩美
「イヤ・・・だからホラ。」

ジリジリとコナンに近づく歩美。

歩美
「ね・・・ちょっとでいいから。」

コナン
「わー!!わー!!何やってんだよ〜!!そんな事・・・したら・・・ボクは・・・ボクは・・・」

泣きながらハ〜ハ〜と言うコナン。

歩美
「ゴメンゴメン、私が悪かった。」

歩美はコナンに謝った。

歩美
「ま、これは私のせいだし手伝わせてもらうわ。ね?マリアちゃん。」

マリア
「ああ、哀ちゃんにはウチが説明しとくわ。」

コナン
「ほ・・・本当によろしくお願いね。」

バタン!

コナン
「とまぁ、こんなワケで。」


「ハハァ、なるほど。つまりこれはコナン君の趣味ではなく、女装したかった人形師の呪いで・・・」

ユリ
「今日中にお祭りがある場所で哀ちゃんを倒す・・・そうしないと一生、女装の呪いが解けないと・・・要するにそういう事ね?」

コナン
「うん、一言で説明するとそんな感じだよ。」


「まぁ、とにかく事情は把握したけど・・・」

コナン
「けど?」

ユリ
「そんな非科学的な言い訳考えなくても・・・」


「女装がしたいならしたいと言ってくれれば・・・アタシ達はその・・・」

コナン
「・・・」

刃・ユリ
「呪いだの何だの、そんなわざわざ歩美ちゃん達と口裏を合わせてまで・・・」

コナン
「イヤイヤ全然わかってないよ刃ちゃーんユリちゃーん!!」

刃・ユリ
「ま、疲れてる時は気分転換も・・・ね♪」

コナン
「(『ね♪』じゃなくて〜っ!!イ!!イカン!!これで今夜哀が負けてくれなかったら、オレは一生刃ちゃんとユリちゃんに・・・!!イヤ大丈夫!!哀なら哀なら、きっとわかってくれるハズだ!!きっと哀はワザと負けてくれるハズ・・・)」






「自分の心に素直になれば・・・この心のモヤモヤの原因がわかるの?」

瑛祐
「ええ。すべての迷いを取り去れば、自ずと見えてくるはずです。自分の心が・・・本当に望むものが・・・」


「(自分の心が望むもの・・・私の心が・・・本当に望むものは・・・)」

その瞬間、哀の瞳が大きく見開かれる。


「!!!わかったわ。」

瑛祐
「わかったんですね。」


「どうして・・・今までこんな簡単な想いに気づかなかったのかしら・・・」

瑛祐
「人は・・・自分の素直な気持ちを認めるのが中々難しいものです。しかし・・・それが恋心という・・・」

そこまで言った時、哀が衝撃の一言を言った。


「決着がついていないからよ。」

瑛祐
「・・・決着?」

瑛祐の声が怪訝(けげん)なものになる。


「そう。じつはこの間マラソン大会があったんだけど、その時コナン君と1対1の勝負をしたの・・・あのうやむやに終わった勝負の決着・・・あの決着がついていないから、きっと私はモヤモヤしてたんだわ!!」

瑛祐はどう言おうか迷ったが、とにかく一言。

瑛祐
「・・・斬新な結論ですね。」


「そっかそっか。おかしいと思ったのよね。勝ち逃げされたみたいになってるから、悶々としてたのね。うん。」

何度も頷く。

すると、そこへマリアがやって来た。

マリア
「あ、おったおった。」


「あら、マリアちゃん?」

マリア
「探したんやで。あの、コナン君から手紙が・・・」

マリアが手紙を差し出す。


「何?手紙?」

哀は手紙を受け取る。

マリア
「うん、本人は直接話せへんから、要点だけ文章にしたで。」


「へえ、どれどれ・・・」

そして手紙を広げてみる。

手紙の内容は・・・

『今日夜9時
帝丹小学校屋上にて待つ
勝負してください
(武器持参)
勝つのはコナン君』


「・・・」

マリア
「えっと・・・その・・・詳しくは現地で・・・」

一通り読むと、哀はマリアに手紙を返す。


「なるほど、果たし状ね。」

マリア
「え?あれ?」

マリアは哀の意外な反応に何度も文面を読み返す。


「さすが私の愛する人。こっちの心はすでにお見通しだったとは・・・やはりできるわね。」

マリア
「え?イヤ・・・そうやなくて・・・」

マリアは哀の誤解を解こうとするが、哀は聞く耳を持たない。


「でも勝つのは私よ!!お互い正々堂々と戦いましょう!!」

マリア
「あ・・・イヤ・・・負けてもらわんと・・・その・・・困る・・・」

マリアがオロオロしながら言う。

その光景を瑛祐がもうどうしようもないといった眼差しで見つめる。

瑛祐
「本心に気づくのも伝えるのも、なかなか難しいですね。」





そして夜、帝丹小学校。

コナン
「うーん。これはかなりの規模だな。」

5連休の真ん中であるせいか、祭りの規模は結構大きい。

運動場中に出店が出ていて、体育館でも出し物が行われている。

コナン
「この中を誰にも見られずに校舎に入るのは至難の業だな。」

コナンが予想以上の規模の祭りを見ながら言う。

歩美
「けど何なの?その格好は・・・」

横に立っている歩美がコナンを見る。

コナンは今メイド服を着ているのを隠すために、頭から体全体をスッポリ覆うマントを被っているのだ。

コナン
「放っといてよ・・・」

たくま
「ところで、マリアは?オレ、マリアに呼ばれて来たんだけど・・・」

歩美
「ええ、一緒に来てたんだけど・・・1行も一緒にいる間もなく迷子になったわ。」

コナン
「凄まじい方向音痴ぶりだね。それよりも、刃ちゃんとユリちゃんはどこ行ったの?」

歩美
「あの2人なら、なんか哀ちゃんを足止めするとか言ってたわよ。まぁ、コナン君も感謝するのね。」

コナンとしては、決して哀にこの格好を見られたくはない。

だから、屋上での勝負も、哀が上がって来たら即効麻酔銃で眠らせようという、半ばだまし討ちを考えていた。

それを知っての歩美の発言である。

コナン
「はいはい、感謝するよ。ま、とにかくここを突破しないとオレの明日がないから・・・誰にも見つからずに校舎内に・・・」

その時、コナンの真後ろに誰かが現れた。

「何してるのコナン君♪」

ドキッ!!

コナン
「!!ふ、風月ちゃん!?」

そこにいたのは風月であった。

風月
「あれ?何そのコート。何かのコスプレ?」

コナン
「な、何でもないよ!!隠し事とかは何もないから!!」

風月
「はへ?隠し事?」

コナン
「・・・あ・・・」

言ってはいけない事を言ってしまった。

風月
「・・・♪」

ピョコ!

その瞬間、コナンは風月の頭に猫耳が見えた気がした。

風月
「コナン君ダメよ♪こんな真夏にコートなんか着ちゃ・・・」

コナンに迫る風月。

コナン
「イヤ・・・まだ夏じゃないって・・・」

次の瞬間、コナンは猛然と走り出した。

風月
「その下どうなってんの見せて〜♪」

風月も全速力で追う。

コナン
「わー!!ダメだよー!!」

ピューン!!

2人は行ってしまった。

歩美
「行っちゃったわね。」

たくま
「で?あの下どうなってんだ?」





その頃、帝丹小学校に1人の少年がやって来ていた。

「ここだったな・・・シェリーが通ってる学校は・・・」

セリフからわかると思うが、彼の名はジュネリック。

以前帝丹小学校に入り込み、哀を誘拐して自分の姉にしようとしてした少年である。

ジュネ
「どこを探してもいないなぁ・・・どこにいるんだ!?シェリー!!」

ドカッ!!

コナン
「キャ!!」

ドサッ!!

ジュネ
「え!?あ!す・・・すみません・・・」

ポサッ・・・

コナン
「・・・痛い・・・」

ジュネ
「(な・・・なんてカワイイ女の子だ・・・)おおおおお、お名前は何て言うんだお嬢ちゃん!!」

コナン
「へ?な!!名前?へ!?な・・・名前は江戸川コ・・・!!コ・・・!!あ、イヤ!!」

ジュネ
「江戸川コ?コ?何!?」

コナン
「だからその、あ・・・あっと・・・!!え・・・え・・・江戸川コーラルリーフです。」

ジュネ
「妖怪退治屋みたいな名前だね。」

そして江戸川コーラルリーフの苦悩は続く。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう