ファイル390:七海島の海賊記(ジョリー・ロジャー)『1・夜の京都のカーチェイス』
夜の京都の町を、1台の車が疾走している。
車に乗っているのは、瀬藤銀一と白野美保の2人だ。
銀一
「パトカーナンバー511から京都府警へ!現在、逃走中の強盗犯2人組を追跡中!!」
愛子
「了解!車種・ナンバー・並びにマル被の人相を一報せよ!!」
銀一
「了解!車種は白のメルセデス・ベンツ!和泉36・ふ−6875!マル被の人相は・・・次元と五右衛門です!!」
愛子
「次元と五右衛門・・・?マル被は覆面してるの?銀一!」
銀一
「うん!」
愛子
「わかったわ!そのまま追跡を!!」
銀一
「はい!!」
美保
「強盗の覆面に次元を使うだなんて・・・許せないわ!!」
そう言うと、美保はアクセルを強く踏み込んだ。
美保
「深雪、弓雁、美香ー!聞こえるー!?」
少し離れた位置にいた深雪達は、美保からの電話を聞いた。
深雪
「ええ!」
美香
「もちろん!」
弓雁
「よぅ聞こえるで!」
美保
「マル被が逃走中よ!作戦Mを実行に移して!!」
深雪・弓雁・美香
「了解!!」
美香
「じゃあ、深雪!あれやって!」
深雪
「はいよ!」
深雪がスイッチを押すと、車のハッチが開いた。
美香
「それじゃあ、行きますかぁっ!!」
美香は車から空中に飛び出すと、翼を広げた。
美香
「ハァァァァッ!!」
美香は空を飛んで行った。
深雪
「それじゃ〜ま〜・・・」
弓雁
「ウチらも!」
弓雁がもう片方のスイッチを押すと、車のボディーが吹っ飛び、2台のバイクが現れた。
深雪
「美保の改造もたいしたものね・・・」
弓雁
「ほな、行こかぁ!!」
深雪と弓雁もバイクを走らせた。
同じ頃、弥生と伊澄はカーペットで空を飛んでおり、エルと生徒会3人組は車で疾走していた。
銀一
「美保!このままじゃ逃げちゃうんじゃない?」
美保
「大丈夫!先回りよ!!」
美保は車を急発進させた。
美保の車の先には、逃走中の車が見えてきていた。
銀一
「み、美保!?ぶつかるよ!?」
美保
「シッ、黙って!!」
美保は車を真っ直ぐに走らせる。
マル被の車は横にそれ、転倒した。
美保が車を止める。
美保
「ったく、自業自得ね・・・私の憧れの人を、覆面なんかに使うからよ・・・」
美保は振り向くと、追いついて来たエルに叫んだ。
美保
「エル、府警の応援と救急車を!!」
エル
「了解!!」
美保は運転手のマル被に近寄り、次元の覆面を外した。
「ぐ・・・うぅ・・・」
銀一
「美保〜。五右衛門の方も軽傷だよ!」
美保
「そう!良かった。ったく・・・何だってこんなふざけた覆面かぶって、強盗なんかしたのよ?」
「な・・・ななみ・・・」
美保
「え?」
「七海・・・島・・・」
美保
「七海島?」
泉
「ハッハーン・・・」
波香
「さては、その島で遊ぶ金欲しさに・・・」
「ち・・・ちがう・・・」
美保
「じゃあ、動機は何なの?」
「ジョ、ジョリー・・・ジョリー・ロジャー・・・」
男はそのまま気絶した。
美保
「七海島・・・みんな、知ってる?」
エル達は首を横に振った・・・ |