ファイル382:花鳥風月殺人事件『6』
喫茶店のトイレから、突然何者かに連れ去られてしまった風月。
コナン達はあわてていたが、唯一あわてていないのが真希であった。
なぜなら、彼女はもう応援を頼んでいたのだから・・・
謎の人物は風月を抱え、森の中を疾走していた。
風月はトイレで薬を嗅がされ眠らされたらしく、グッタリと気を失っている。
「風月をどこに連れていく気?犯人さん。」
「!」
謎の人物が前を見ると、そこには花鳥が立っていた。
謎の人物は無言のまま、風月を近くの木に寄りかからせた。
そして、花鳥をにらみつける。
花鳥
「そうでしょう?長野県警刑事・・・柊木和雪さん?」
謎の人物は、覆面を取り去った。
その下には、穏やかなあの刑事の面影はなかった。
和雪
「いつわかったんです?私がこの連続殺人の犯人だと・・・」
花鳥
「真相に気づいたのは、山村警部が言っていた事をコナン君に聞かされた時よ。『咎島紫鳥』という名前をね。そう・・・1年前に殉職した刑事・・・警察では事故死だと処理していたけど、実際にはちがっていた・・・あなたが咎島さんを手にかけたのよ・・・猟銃を使ってね!」
和雪
「その通り。私ともみ合いになった挙げ句猟銃が暴発し、咎島さんは谷底に落ちたんだよ・・・そのままいけば事故死で片づけられたのに、あの場にいたんだよねぇ・・・その事故を見ちまってた人達が・・・」
花鳥
「私と風月、香月さんと梅花さん、そして風雅さんの事ね・・・」
和雪
「そうさ。その内のあの3人が、警視庁に真犯人の事を告白しに行くなんてぬかしやがるから、口封じさせてもらったのよ・・・ちょうど連中の名前が咎島さんと私を含めて『花鳥風月雪月花』となる事に気づいたから、それになぞらえてね・・・」
花鳥
「じゃあ羽鳥姉さんを襲ったのは、私と後ろ姿が似ていたからまちがえたってワケ?」
和雪
「そうさ。まさか後ろ姿が似ていたとは思わなかったからねぇ・・・咎島紫鳥が『鳥』、霧沢香月が『月』、鷲尾梅花が『花』、菅原風雅が『風』・・・アンタと風月ちゃんが『花』と『月』、そして私が『雪』・・・そう・・・真相に気づいたアンタと風月ちゃんは私と共に果てるのだよ・・・この烏達に殺られてなぁ!!」
和雪が笛を吹くと、何十羽という数の烏が周りを取り囲んだ。
花鳥
「あなた、自分も死ぬつもりなワケ?」
和雪
「ああ・・・真相に気づいたアンタと風月ちゃんが私ともみ合いになり、この猟銃が暴発して死んだという筋書きにしてね・・・さて、おしゃべりはここまでだ・・・」
そう言うと、和雪は猟銃を花鳥に向けた。
花鳥
「クッ・・・」
その時、木の影から声が聞こえた。
「イルミリオ!!」
ボシュ!!
和雪
「な!?」
和雪の猟銃が、跡形もなく消え失せる。
花鳥が驚いていると、木の影から2人の少女が現れた。
ザッザッ・・・
和雪
「お、おのれ・・・かくなる上は烏達で・・・」
「シイン・ファミリア・ジガディウス・ヴァレフェゾーラ!!!」
突然無数の光のムチが、烏達を食い尽くした。
和雪
「な・・・な・・・」
和雪が呆気にとられている間に、花鳥は和雪との間合いを一気に詰め、和雪に回し蹴りを喰らわせた。
ドガッ!!
和雪はそのまま気絶した。
こうして風月と花鳥は無事に保護され、柊木和雪は殺人の罪で長野県警に連行されて行った。
ミサオ
「じゃあコナン君!君達も後で事情聴取に来てもらうよ!」
コナン
「うん・・・」
ミサオ
「アンタもだ!ちゃんと警察に来るんですよ!?」
羽鳥
「え、ええ・・・」
ミサオ
「じゃあ・・・」
羽鳥
「あ、わ、私・・・」
ミサオ
「ん?」
羽鳥
「私、この事件の犯人に早めから気づいてて・・・そ、それで私、犯人捕まえるために香月さんと・・・ゴメン・・・こんな事言ったら主人に悪いわね・・・彼が私の事を愛してくれていたのは確かだし・・・」
ミサオ
「バーカ!今言っただろ?警察に来いって・・・しがらみが抜けて、気が落ち着いたら戻って来な!先輩方もボクも待ってるよ・・・オマエの入れてくれる、最高のコーヒーがまた飲めるのをな・・・」
羽鳥
「うん・・・」
刃
「あら?何だかあの2人・・・」
ユリ
「良い感じね!」
コナン
「じゃあ、事情聴取が終わったら聞かせてもらうよ?」
哀
「どうしてあなたがここにいるのかをね・・・ファミリア・ファウナ・・・」
ファミリア
「ええ、もちろんよ・・・」 |