ファイル379:花鳥風月殺人事件『3』
コナン達の目の前に突然出た、1人の男性の遺体・・・
さながらそれは、お花畑の中で静かに眠る神のようであった。
といっても、まだコナン達はこの男性が死んだとは知らない。
しかし、刃がすぐにそれを気づかせた。
男性の脈を測る刃。
しばらくして、刃は口を開いた。
刃
「ダメね・・・もう手遅れだわ。亡くなってから約2日は経っている・・・」
コナン
「そうか・・・」
哀
「とりあえず、警察に電話しましょ。」
コナン達は、警察に通報した。
1時間ほど経って、警察が到着した。
「おやぁ?確か君はコナン君じゃないか?」
コナン
「え!?」
コナンは声を出した人物をよーく見てみた。
コナン
「ぐ、群馬県警のヘッポコけい・・・じゃなくて、山村刑事・・・」
そこに立っていたのは、群馬県警の山村刑事だった。
歩美
「あ〜、山さ〜ん!」
光彦
「お久しぶりですね。」
山村ミサオ
「久しぶりだね、少年探偵団の諸君。ちなみに私はもう刑事ではないよ。この間警部に昇進したのだよ!」
元太
「な、何だって〜!?」
哀
「人は見かけによらないものね・・・」
ミサオ
「ところで・・・君達、しばらく見ない間に随分とメンバーが増えてないか?」
コナン
「ああ、ここ最近でメンバーが増えたんだ・・・」
刃
「剣野刃です。」
ユリ
「金田一ユリです。」
風月
「如月風月です。」
真希
「片桐真希です。」
マリア
「東尾マリアです。」
たくま
「坂本たくまです。」
暁
「常盤暁です。」
刃達は、順番に挨拶をした。
ミサオ
「随分人数が増えたんだねぇ・・・まぁ、そんな事はさておき・・・」
コナン
「そういえば、山村警部って群馬県警でしょ?ここ長野県だよ?何でいるの?」
ミサオ
「警察学校時代の後輩が長野県警に勤めていてね・・・この事件、自分達では手に負えそうにないから、ボクが呼ばれたってワケなんだよ。」
哀
「あまり変わらないと思うけど・・・うっ!!」
コナンがあわてて哀の口を塞いだ。
コナン
「哀、そんな事言っちゃダメだって!」
哀
「モゴモゴ〜・・・」
ミサオ
「ん?哀?哀ちゃんの事を名前で呼んでるって事は、コナン君と哀ちゃんはつき合ってるのかい?」
歩美
「そうなの!お互いに名前で呼び合ってるし、も〜四六時中ラブラブで・・・」
風月
「それを言うなら歩美ちゃんと光彦君だって・・・」
ユリ
「あらぁ?風月ちゃんだって暁君と激ラブでしょ〜?」
刃
「ユリは元太君と親密な関係で〜・・・」
歩美達は言い合いを始めた。
マリア
「止めんかい!ドアホ!!」
マリアが歩美達を木刀で叩いた。
バシバシバシバシッ!!
歩美・刃・ユリ・風月
「イタ〜ッ・・・!!」
光彦
「・・・話がそれましたね・・・」
元太
「だな・・・」
暁
「山村警部、コイツらの事は放っといていいですから、事件の概要を説明してもらえますか?」
ミサオ
「あ、ああ。そうだね。」
山村警部は、コナン達に事件の概要の説明を始めた。
ミサオ
「まずは第1の事件からだね、柊木君!」
柊木和雪『長野県警刑事』
「はい。第1の犠牲者は、霧沢香月・・・月明かりの下で刺殺体で発見されました。職業は、政治家です。」
真希
「その人なら知ってるわ。お父さんがこの前逮捕した、悪徳政治家だもの・・・」
コナン
「悪徳政治家?」
真希
「『汚れた政治家』とか『悪魔の政治家』と言った方が正しいわね。とにかくたくさんの賄賂なんかを受け取って、私腹をこやしていた人よ。一度逮捕されたんだけど、法外な保釈金ですぐに釈放されちゃって・・・お父さんは、何とかして霧沢を再逮捕しようと思っていたわ。でも、その矢先にこんな事になるなんて・・・」
ミサオ
「君のお父さんってもしかして、片桐正義さんじゃないかね?」
真希
「あ、はい。そうですけど・・・」
ミサオ
「どおりでお父さんと瞳が似てると思ったよ。あの人の瞳は、まさしく刑事にふさわしく・・・」
マリア
「警部さん?そんな事くっちゃべってんと、早う第2の犠牲者の事話してくれへんか?」
ミサオ
「ああ、そうだったね・・・」
和雪
「第2の犠牲者は鷲尾梅花。花畑の中に毒殺体で倒れていたのを、コナン君達が発見したワケです。職業は医者ですね。」
真希
「鷲尾梅花。金儲けしか考えていない最低の医者ね。金儲けのためなら、患者にワザとキズをつける事もいとわないのよ。」
マリア
「呆れた人間やなぁ・・・」
コナン
「(香月に・・・梅花・・・?)」
哀
「どうしたの、コナン君?」
コナン
「あ、イヤ・・・なんか、この2人に共通点がある気がするんだよなぁ・・・」
哀
「共通点ねぇ・・・」
そんな事を言っていると、柊木刑事の携帯が鳴った。
和雪
「はい、こちら柊・・・え?竜巻が鋼町を襲ってる!?」
コナン
「何だって!?」
哀
「行きましょ、山村警部!!」
ミサオ
「ああ!!」
コナン達は、鋼町へと向かった。
鋼町に着くと、ものスゴい竜巻が町を襲っていた。
ゴオオオオオ・・・
コナン
「な、なんて強力な竜巻だ!!」
哀
「このままじゃ、私達吹き飛ばされるわよ!」
風月
「イヤ・・・あれは誰かが作った人工の竜巻よ。」
刃
「え?」
風月
「人工竜巻なら、私の力で消せる!ウィンギコル・スプリイス!!」
風月が放った冷気の風が、あっという間に竜巻を凍らせた。
風月
「滅せよ!サマザケル・スプリイス!!」
続けて放った雷で、竜巻は爆発した。
風月
「さぁ、これで大丈夫・・・!?」
竜巻が消えた場所には、1人の男性が息絶えていた・・・
『(あの娘、何者だ・・・?あの娘をこのままにはしておけん・・・何とかしなければ・・・クックック・・・)』
現場検証が始まった。
第3の犠牲者は菅原風雅。
山村警部や柊刑事と同じく、刑事である。
しかし、菅原は2人とは明らかにちがっていた。
昇進のためなら何であろうがする男。
それこそ、犯人を殺す事にも躊躇しない。
そんなワケで、彼を恨んでいる者は多かった。
ミサオ
「フーム・・・この3人に共通する事といえば、3人共あまり評判が良くないと言う事だろうか?」
コナン
「それだけじゃないよ、山村警部!」
ミサオ
「どういう事だい?」
哀
「月明かりの下で刺殺された霧沢香月さんは・・・『月』!!」
刃
「花畑の中で毒殺されていた鷲尾梅花さんは・・・『花』!!」
ユリ
「人工の竜巻に吹き飛ばされ、即死した菅原風雅さんは・・・『風』!!」
ミサオ
「じゃあ、まさか・・・この殺人は・・・」
コナン
「ああ・・・3人共、ある有名な四字熟語になぞらえて殺されてるよ・・・天地自然の美しき景色・・・『花鳥風月』にね!!」 |