ファイル358:ユリと深海の王女(プリンセス)セーラ『9・浸水する水を止めよ!!』
フックは宝石をせっせと袋に詰めていた。
ジュディ
「よく働くわね!」
フック
「?」
ジュディ
「海賊にしてはマジメで感心だわ。」
フック
「アニマルレンジャー!?」
ジュディは近づくと、フックから宝石を奪って台座に戻し始めた。
フック
「キサマ、何をする!!」
ズズズ・・・
フックはジュディの腕をつかんだ。
ガッ!
フック
「アニマルレンジャーの小娘、ゲットだぜ!」
ジュディ
「宝石を戻しなさい!神殿が沈むわよ!!」
フック
「バカな。」
フックがほくそ笑んだ瞬間、水が思いっきり流れ込んだ。
フック
「うわぁっ!?」
フックはゆっくり泳ぐ。
しかし、上がった瞬間柱に激突し、宝石を落っことした。
ズルッ!
フック
「しまった!」
宝石はゆっくり流れ出した。
ユリ
「ジュディさん、大丈夫かしら・・・」
その時、セーラがユリの手を離れた。
セーラ『・・・セラ!』
パシャッ!
ユリ
「セーラ!」
コナン
「どこ行くんだ、セーラ!」
ダッ!
ユリ
「どこなのセーラ〜ッ!」
コナン
「あそこだ!」
コナンが指差した先には、宝石を引っ張っているセーラの姿があった。
セーラ『〜!!』
コナン
「宝石を!?そうか、宝石を戻せば水が止まるんだ!」
ユリ
「私達も手伝うわ!」
ガコン!
宝石を戻したのに、水は止まらない。
コナン
「1本足りない。フックが持ってったんだ・・・」
ユリ
「どうしたらいいの・・・?」
コナンとユリが途方に暮れていると、2人の足下に水が溜まり始めた。
チャポ!
ユリ
「キャ!」
コナン
「水が止まらない!」
フック
「神殿ごと沈んじまうのか・・・」
フックは潜水艦に戻って来た。
だがフックが潜水艦に乗ろうとしたその時、波に揺られてフックは落ちた。
フック
「わっ!」
バシャッ!
ジュディ
「カスミさんの船、脱出したわね!それじゃあアタシも・・・」
ヒョイッ!
スタッ!
ジュディは潜水艦に飛び移った。
フック
「あっ!それはオレ様の船だぞ!!」
ジュディは無視して潜水艦に乗り込んだ。
ギュルルル・・・
フック
「チッ!まさか潜水艦を奪われるとはな!だが世の中には2種類の人間がいる・・・運の良い者と、運の悪い者だ!潜水艦には小型ポッドが取り付けてあるのさ。」
そう言うと、フックはポッドに乗り、後を追った。
その頃、カスミの潜水艦は海流に流されていた。
カスミ
「ダメだわ!海流で神殿に戻れない!コナン君・・・ユリちゃん・・・」
コナンとユリは、迫り来る大波から逃げていた。
コナン・ユリ
「わぁぁぁっ!」
タタタ・・・
その時、水に流された宝石が落ちて来た。
コナンは宝石をキャッチした。
コナン
「最後の1本だ!後は、これを戻せば・・・」
しかし、水はどんどんその水かさを増している。
コナン
「もうここまで水が来てる・・・」
チャプッ、チャポッ・・・
その時、何かが流れて来た。
コナン
「これは・・・フックの救命ポッドだ・・・ユリちゃん!」
コナンはユリを引っ張り、ポッドに入れた。
コナン
「これで助かるよ。」
ユリ
「えっ?」
バタン!
ユリ
「ちょっと、コナン君!?」
コナン
「オレはこれを戻して来る。ユリちゃん達はここで待っててくれ!」
ユリ
「ちょっと!コナン君!!」 |