ファイル345:どうする、ユリ!?どうなる、元太!!?『2』
ユリ
「私・・・また好きな人を諦めなきゃいけないの?イヤだ・・・イヤだよ・・・またあんな思いをするなんて・・・ねぇ・・・私はどうしたらいいの?私の前の想い人、綾崎颯君・・・」
それは1年前・・・
まだ、綾崎颯が都立潮見高校に通っていた時の事である。
実はこの頃、ユリもごく普通の高校2年生として潮見高校に通っていたのだ・・・
回想・・・
1年前・・・
リリス『あの・・・一緒にお昼食べない?綾崎君。』
ハヤテ『ええ、いいですよ。一緒に食べましょう。ヴィンヤード先輩。』
平凡ではあるが、持ち前の営業スマイルと優しさで学内でも人気だった綾崎颯。
そんな彼に、西沢歩を初めとして多くの女子が好意を抱いていた。
もちろん、リリスもその1人である。
少しずつではあるが、確実に関係を縮めていった2人。
リリスとハヤテの仲の良さに、周囲の者は2人はいずれ婚約する関係まで進展するものだとばかり思っていた。
しかし、運命とは時として残酷なもの・・・
楽しかった2人を、引き裂いてしまう出来事が起こった。
そう・・・
リリスが転校する事になってしまったのである。
転校の理由は、母の都合によりアメリカに行く事になったからである。
そして、ついに別れの時が来てしまった・・・
リリス『短い間だったけど、みんなと一緒に勉強できて楽しかったわ。ありがとう。後、綾崎君・・・』
ハヤテ『何ですか?先輩。』
リリス『話があるの。屋上まで来てくれない?』
ハヤテ『わかりました。』
リリス『綾崎君・・・あなたの事が好きだったの・・・私とつき合ってくれませんか?』
ハヤテ『すいません、先輩・・・ボクは、先輩の告白を受け入れる事はできません・・・あ、イヤ!先輩の事が嫌いだってワケじゃないんですよ?告白されたのは嬉しいですし・・・でも、今のボクには・・・女の子を養う甲斐性がないんです・・・』
リリス『・・・へ・・・?』
その後ハヤテの説明を聞いて、リリスはようやく納得した。
リリス『ヘェ・・・幼稚園の時の彼女に言われた事を今でもずっと守ってるんだ・・・』
ハヤテ『はい。』
リリス『とんでもない子ね・・・綾崎君の前の彼女・・・』
ハヤテ『恥ずかしながら・・・』
リリス『まぁ、私の気持ちは伝えられたから。じゃあね、綾崎君。』
ハヤテ『さようならです、先輩。』
回想終了
ユリ
「悩んでいてもしょうがない・・・ちょっと散歩にでも行こう・・・」
ユリは裏口から外に出た。
ユリ
「ハァ・・・」
ユリはアテもなく歩く。
ボーっとしていたためか、ユリは誰かにぶつかってしまった。
ドカッ!!
「コラ、お嬢ちゃん・・・どこ見て歩いてんだぁ〜?」
運の悪い事に、ぶつかった相手は不良3人組だったようだ。
何となくダルシムとザンギエフとトルネコに似ているのは気のせいか。
「ぶつかっておいて謝りもしないとは、マナーがなってねぇなぁ〜?」
3人組はユリに突っかかる。
しかし、ボーっとしているためかユリは動かない。
「こうなりゃ少しマナーってヤツをお嬢ちゃんに教えてやるか。」
「Oh!」
そう言って、3人組はユリを引っぱろうとした。
その時だった。
「疾風の・・・如く!!!」
ドガガガガガァ!!!
突然突っ込んで来た少年によって、3人組はあっさりと気絶した。
ユリ
「・・・ハッ!!」
ユリはやっと我に返る。
「大丈夫ですか?先輩・・・」
ユリ
「あ、綾崎く・・・ん・・・!?」
ユリの目の前にいたのは、なんと綾崎ハヤテその人であった・・・ |